1999年10月
ダイナミックHTMLはどれが使える?
COREファイルって何だ?
WEBデザインに必要なもの
シーガイア A級戦犯は誰だ
CGI ステップ・バイ・ステップ
ネット定額制普及の兆し
JavaScriptとスタイルシート

ダイナミックHTMLはどれが使える?

ダイナミックHTMLにはあまり興味がなかった。ご存じのように、これはスタイルシートやJavaScriptを組み合わせて、ページをインタラクティブにできる技術。例によって、インターネット・エクスプローラーとネットスケープ・コミュニケーターがそれぞれ独自拡張しているから、この両者に互換性がない。両方で同じように表示するにはそれぞれのスクリプトを書かなくてはならない。いや書いてもいいのだが、面倒くさい。そんなわけで、積極的に導入する気はなかった。ただ、暇つぶしの読み物として買った「Dynamic HTMLポケットリファレンス」(技術評論社、アンク著)を読んでいたら、これはと思える技術があった。

トランジション効果がそれだ。これはページを移る際などに簡単にアニメーション効果を設定できるスクリプト。映画のワイプのようにギザギザやサークルを表示しながら徐々にページを切り替えられる。IEでしか表示できないが、NNでは無視されるだけなので、マーキーのような問題はない。

設定は簡単。METAタグに記述するだけだ。記述の仕方はこんな風です。

<META http-equiv="○" content="revealTrans(duration=△,transition=□)">

○の部分はPage-Enter、Page-Exit、Site-Enter、Site-Exitのどれかを書く。順番に、ページに入る時、出る時、サイトに入る時、出る時の指定。△は切り替えが終わるまでの時間を秒数で指定する。□はトランジションの種類。BOX in、Circle in、Strips right downなど全部で24種類あり、0から23までの数字で指定する。例えば、

<META http-equiv="Page-Enter" content="revealTrans(duration=1,transition=18)">

と記入すると、ページに入るとき、ギザギザの斜めワイプによって、1秒間で切り替わることになる。transitionに"23"を指定すると、ランダム指定になり、ランダムにさまざまな効果が得られる。さっそく、「シネマ1987online」のWhat's Newのページに書いて試してみたら、画面が切り替え終わる直前、ページが一瞬ちらつく。うーん。スタイルシートを使っているためでしょうかね。ま、使えなくはないので、このままにしておこう。

ただし、このスクリプト、あまり使いすぎると、もったいぶっているようで嫌らしくなる。すべてのページに使うのは控えた方がよいかもしれない。(10月3日)


COREファイルって何だ?

Infowebのホームページスペース容量が急に基本容量の10メガバイトを超えた。お陰でファイルをアップロードしても表示されない。「つい先日まで2メガバイト余りだったのにそんな馬鹿な」と思い、Infowebのサービスセンターに「お宅のサーバーはどこかおかしい」とメールを出した。さっそく来た回答は次のようなものだった。

お調べいたしましたところ、現在、お客様のディレクトリには、
7979008バイトの「core」というファイルが存在しております。
「core」ファイルは、掲示板など、プログラムが誤動作した際に自動
生成されるファイルで、誤動作した原因を調査するための情報が記録されて
います。このファイルが不要な場合は、ファイルを削除して下さい。
また、プログラムが誤動作した原因を取り除かない限り、再び、このファ
イルが生成される可能性がございます。
このような場合は、プログラムの作者に相談するなどし、問題を解決して
下さい。
どうぞ宜しくお願いいたします

COREファイル? そんなの聞いたのは初めてだ。それにいつも使っているFTPソフト「FFFTP」ではどこを探しても表示されていない。「もしや」と思い、WS_FTPLEをインストールしてログインしてみたら、あったあった。ルートディレクトリに7.9メガバイトものファイルがあった。で、さっそく削除した。Infowebのホームページで確認したところ、ディスク使用量は元に戻っていた。

COREファイルって、いったいなんだろう? CGI関連の本を調べてみたが、どれにも書いてない。誤動作って、どういう場合のことを言うのだろう。CGIプログラムを設置する際にサーバーエラーになったことは、これまで数知れないが、ファイルサイズは突然大きくなったのだから、恐らく最近設置したCGIが原因だろう。最近設置したのはアクセスログのプログラムと複数の検索プログラム。アクセスログのプログラムは最近、ログが消えたり、表示がおかしくなったりしていた。これが原因なのだろうか。でも、検索プログラムでもタイムアウトでサーバーエラーになったことがある。とりあえず、アクセスログのプログラムを削除してみた。これでしばらく様子を見ることにしたい。

それにしても7.9メガバイトといえば、相当なファイルサイズである。後の祭りだけれど、COREファイルにはいったい何が、どんな風に書いてあったのだろう。それと気になるのは、なぜFFFTPで表示されなかったのかということ。完璧なFTPソフトと思っていたが、これは弱点といっていいのだろうか。時々、WS_FTPでもログインしてみる必要があるようだ。(10月6日)


WEBデザインに必要なもの

COREファイルについて、「WEB新撰組」のメーリングリストで質問したら、次のような回答があった。

UNIXでは、プログラムがエラーを起こして以上終了した時に
メモリ上のデータをcoreという名前のファイルにまるまる
吐き出します。
これを見て異常を検出して下さい、って事なんですが、
見てもさっぱりわからないので、見つけたら消しましょう。
ちなみに、
$ find ./ -name core でホームディレクトリ以下にあるcoreファイルを探せます。

また、FFFTPの作者・曽田さんにCOREファイルの表示について問い合わせたところ、次のような回答が届いた。

COREファイルができる前のファイル一覧がキャッシュに入っているのかも
しれません。表示メニューの「最新の情報に更新」を行ってみてください。
COREファイルを表示しないようにしているわけではないので、表示される
はずなんですが?
 それでも表示されない時は、表示メニューの「ファイル一覧をビューワで
表示」を行ってみてください。ビューワに表示されたファイル一覧の中に
COREファイルがあるかどうか見てみてください。

前回、「FFFTPの弱点なのだろうか」などと書いたけれど、訂正しておきます。「最新の情報に更新」のボタンは最近押していなかったので、たぶん、キャッシュが残っていたのだろう。一時はWS_FTPの日本語版(今月、バージョン6.0が発売されます)を買おうかとも思ったが、その必要はないようだ。曽田さん、ありがとうございました。

さて、本題。「ホームページマガジン」11月号の「デザイン・ケース・スタディ」に次のような言葉がある。

WEBデザインの本質は、インタラクティションをともなうコミュニケーションです。本をまねたスタティックな「ページ」での表現から、仕掛けのある「ツール」への移行。Flashサイトが人気を博す理由もそこにあり世界中のデザイナーが一気にそこに向かっています。

「ホームページマガジン」は毎回、プロが作った素晴らしいデザインのサイトを紹介している。そういうページを見るたびに「ああ、僕には無理だ」と思う。プロが作っているのだから当たり前だけど、デザインの格、考え方というのがまるっきり違うのである。絵の素養、コラージュのセンス、美術的な感覚、ま、なんでもいいが、そういう素質(努力?)が素晴らしいWEBページを構築する上で要求される。「ホームページマガジン」にはアイコンやイラスト、ボタンなどの素材集が付録にあるが、そういう出来合のものをペタペタ貼って、ページを作っているようでは、デザイン的には駄目なのである。素材はすべてオリジナルが望ましい。「デザインなどどうでもいい、問題は中身だ」という意見もあるだろうし、僕も一部はそう思う。でも、トップページぐらいは見てくれのいいものにしたいではありませんか。

上記の言葉にはもう一つ、インタラクティションも必要と指摘している。これはまあ、デザインの素養がなくてもできる。JavaScriptやCGIを使えばいいのだから。ただし、ページに入った途端、JavaScriptで何かの記入を求めるダイアログボックスを出したり、アラートメッセージを出すのはやめた方がいい。気持ち悪いだけだ。だいいち、コンテンツを見てトップページに戻ってきても、こういうダイアログボックスは出てきてしまうから、うるさくてしょうがない。JavaScriptの使い方にもセンスは要求されるのである。

問題は「世界中のデザイナーが一気にそこに向かっている」というFLASHだ。これは本当に素晴らしいページができる。しかも軽い。ベクターデータだから、大きく引き伸ばしても美しさは変わらない。ページ全体をこれで作ると、画面サイズに左右されずに、デザインを構築できる。ここに大きな誤解がある。FLASHは確かにそういうことができるのだが、誰にでもできるわけではないんである。やはりデザインのセンスは必要なのである。

実はワタクシ、FLASH4を買ってしまったのですが、入り口の段階で足踏みしています。イラストなどかけるわけがないので、ロゴを使ってアニメーションデザインしたいと思っているのですが、とても難しい。ボタン一つ作るのにも苦労してます。操作も複雑。同じマクロメディアのFIREWORKS2と似た部分もあるので助かっているけれど、これは毎日毎日勉強を続けていかないと、無理です。デザイナーが作るような素晴らしいFLASHサイトへの道は限りなく遠いし、その足下にたどり着くことができるかどうかも疑わしい。デザイン的に素晴らしいページを作るにはどんなソフトを使ったとしても、手間はかかる。そんな当たり前のことを痛感している今日このごろです。(10月9日)


シーガイア A級戦犯は誰だ

宮崎市の大型リゾート施設で宮崎映画祭の会場にもなっている「シーガイア」が大規模なリストラ策を発表した。同じ社長の別会社「フェニックス国際観光」の吸収合併、従業員の給与2割削減、冬季ボーナスカット、県民宿泊プラン・ギフト券販売のノルマ化、オーシャンドーム前売り券責任販売−などが主な内容である。これを徹底し、本年度決算を黒字にするのだという。オープン以来5年間で累積赤字1115億円。来年のサミット外相会合の会場にも有力視されている同社の起死回生策といわれる。県外、国外客をターゲットにしていたこれまでの方針を切り替え、県民リゾートを目指すのだという。

赤字が膨らみ続けている以上、会社自体の事業再構築は当然としても、従業員の給与カットには言葉が出ない。もともと高くはないと言われている同社の給与を2割もカットされてやっていけるのか。中高年は住宅ローンなどの負債も抱えているだろう。ボーナスまでなくなって大丈夫なのだろうか。おまけにギフト券の販売までノルマ化されるのである(職級に応じて2万円−200万円という)。県、宮崎市が出資する第3セクターという名前を信じて入社した従業員には裏切られた思いが強いだろう。

国土保養地域総合整備法(リゾート法)の第1号指定というお墨付きを得て、バブル末期に同リゾートの建設計画が発表された時から、行く末を危ぶむ声はあった。当時、全国で次々に発表されたリゾート計画は「ホテルとゴルフ場でワンセット」といわれたが、同社はこれに“人工の海”オーシャンドームを加えて集客の原動力にしようとした。なぜ、海がすぐそばにあるのにこんなものが必要なのか。

「海で泳げる期間って、短いですよね。夏場の2カ月ぐらい。しかも台風がくれば、利用できない。台風が連続してきたこの夏、海で泳げたのは数日だったじゃないですか。オーシャンドームはいつでも、冬にでも泳げるんです」。開業前に同社の広報担当者から直接聞いた言葉だ。このもくろみは泡と消えた。オーシャンドームは赤字の大きな要因になってしまった。当初の総事業費は800億円程度だったが、計画が進むに連れて膨れ上がり、最終的に2300億円となった。この中でオーシャンドームは600億円を占めるのである。

リゾート法という稀代の悪法が、全国のリゾート計画失敗に結びついたことは言うまでもない。「これからはリゾートの時代が来る」という夢のような言葉に浮かれて、土建業界の後押しで生まれたとしか思えない法律である。自治省は今になって、「赤字の3セクはつぶせ」と言っているらしいが、こんなものを作った国の責任はどうなるのか。今、問題になっている不良債権もこのリゾート法によって生まれたものが少なくないだろう。こんな悪法を成立させた国会議員にも責任はある。

何よりもリゾート法指定第1号と胸を張り、シーガイア社長にリゾート計画への参加を持ちかけた県幹部の責任は免れない。かえすがえすも先を見通す力のない馬鹿な幹部がそろっていたものだと思う。80歳を超え、高齢批判を受けながらも、この夏6選を果たした知事は「シーガイアは県民の大きな財産であります」と常々口にしてきたが、「県民の大きな負債」となってしまったシーガイアをどうするつもりか。残りの任期でシーガイアの再建(後始末)に全力を挙げてほしいものである。

「男はつらいよ」のロケで来県した山田洋次監督は建設中のシーガイアを見学して「駄目でしょうね」と一言つぶやいたそうだ。だれもがシーガイアの未来は予想できたはずなのである。動き出した建設計画を止められるものがだれもいなかったことが不幸だった。(10月13日)


CGI ステップ・バイ・ステップ

先月も書いたが、全文検索プログラムには興味があり、現在、「シネマ1987online」には3つ置いてある。トップページにあるのは「Afri Splendid Search」。これ、けっこう手間がかかる。映画評と例会リポートのページの計15ファイルを検索するよう設定してあるのだが、映画評を新たに書くたびにインデックスをローカルで作成し、サーバーにアップロードしている。現在、インデックス・ファイルは280キロバイトほどになった。ISDNの128kbpsで転送すれば、時間的にはそれほどかからないのだが、ファイルを増やしたら、検索対象ファイルの設定も書き換える必要があるなど面倒くさいことが多い。サーバーへの負担は少ないだろうと思って、トップページに置いたのだが、果たしてどうなのだろう。

映画評インデックスのページにあるのは「とほほのWWW入門」からダウンロードした「検索フォーム」。これ、設置している人が多く、翻訳家の柳下毅一郎さんのページにもある。ディレクトリ単位で検索対象を指定すればよく、映画評やファイルが増えても、同じディレクトリに置く限りなーんにもする必要がない。楽ですねー。データベースのページからリンクしているのがWeb新撰組の「検索君」。これも「検索フォーム」と同様手間いらずだ。で、「Afri…」と「検索フォーム」、検索速度はほとんど同じなんですよね。検索フォームは16ファイル検索しているのに…。これではインデックスを作成する利点があまりないような気がする。「Afri…」はインデックスでファイルを絞り込んだ後、全文検索を行う方式を採っており、この利点が発揮されるには、ファイルがかなり増えてからになるようだ。

検索プログラムの3つを含めて、設置したCGIプログラムを改めて数えて見ると、カウンター2つ、掲示板3つ、チャット3つ、アンケート4つ、裏カウンター2つ、アクセスログ1つの計18。実はこのほか、表に出していない検索プログラム2つ、「ホームページ実用小技集」にあるテスト設置のカウンター2つも加えると、全部で22もあることになる。パーミッションや転送モードなど設置の仕方についてはもう十分に分かってきた。HTML出力部分の書き換えもできるようになった。最近、考えているのは自分でもCGIプログラムを作ってみたいということ。で、毎日、CGIの本を読んでいる。

三島俊司さんの「CGIのためのPerl入門」と「CGI・Perlポケットリファレンス」や「最新HTML&CGI入門」(笹木望、藤崎真美共著)、「Perlで作る楽しいCGI」(Web新撰組、KENT共著)などなどだ。わけの分からない文字の羅列だったプログラムもこのお陰でどうやら分かるようになってきた。簡単なアクセスカウンターだったら、自分でも作れそうな気がする…。ま、気がするだけですが。

いろいろ本を読んできて思うのは、CGIって本を読むだけでなく、実際に自分でプログラムを書かないと進歩しないということだ。書いてローカルで動かしてみないと、どこがどうなっているのか分からない。極めて初歩的なことだが、スカラー変数とか本を読んでも分かりにくいのに実際に書いてみると、ああ、こういうものなのかと実感できる。どうしたらエラーが出るのか、うまくいくのか書いてみるのが一番のようだ。

プログラムを書く際に便利なのがCGI専用エディタの「Perl Editor」。初期設定など定型文の挿入も簡単だし、変数やサブルーチン名をツリー形式で表示する変数エクスプローラーという便利な機能もある。優秀なのはifやelse、HTML出力などのスクリプト作成を補助する書式ウィザードが付属していること。フリーウェアなので、CGIを書いてみたい人には使用をお勧めします。「川原千種のホームページ 川千原千」さんのページからダウンロードできます。(10月18日)


ネット定額制普及の兆し

NTTのインターネット接続定額制の試験が来月1日から東京、大阪で始まる。当初発表では月額1万円とのことだったが、読売新聞によると、「高すぎる」との批判にこたえて月額8000円に値下げしたという。これでもまだ高いと思う。個人が導入するには6000円ぐらいが限度だろう。ISDNのテレホーダイが現在、2400円だから、あと3600円払って24時間使えるようにする−というのが妥当なセンではないか。本格サービス開始後にはさらに値下げも検討しているとのことなので、大幅値下げを期待しよう。

ただし、このサービス、対象はISDN加入者のみ。しかもMP接続(128kbps)には対応していない。MP接続に対応させると、回線が2回線必要だし、専用線接続のOCNエコノミー(値下げしたとはいえ3万2000円もする)との差別化ができないというのも分かるのだが、やっぱりNTTってケチですね。日本が欧米に比べて情報化の進展が遅れているのは、ひとえに電話料金の高さにあるということをもっと認識すべきと思う。

実は出勤時間が遅いので、個人的には毎日午前3時ごろまでインターネットできる環境にあり、現在のテレホーダイ制度でもそれほどの不自由は感じていない。だが、24時間つなぎっぱなしにできるというのは大きな魅力である。情報というのは知りたいときに即座に手に入れられる体制がないと、意味がないのだ。テレホ時間の回線混雑もこれで解消される可能性が大きい。これが一番の効果ではないだろうか。

料金定額制はCATVインターネットやソフトバンクと電力会社の「スピードネット」など徐々に普及期に入ってきた感がある。さらに共同通信の配信記事によると、12月から利用料と通信料を含めて月額6000円程度のサービスが可能になるという。この記事、あまり要領を得ない書き方だったが、NTTの主配線盤(MDF)への接続を新電電やプロバイダに解禁することが根底にある。この接続方式の結果、通信コストを月額1000円程度に抑えられるのだという。僕は利用料をプロバイダに支払う料金、通信料は電話料金と解釈しているのだが、違うのだろうか。ま、これについては近く明らかになるだろう。

こうした定額サービス普及の背景には国の業界へのプッシュがあるようだ。情報化進展の阻害となっているのが通信料の高さであることが国にも分かってきたのだ。上記のサービスでは500kbpsのADSLも検討しているという。NTTは2010年までに各家庭に光ファイバーを敷設する計画があるから、ADSLには消極的だったのだが、プロバイダや新電電がこれをやるとなれば、一気に進む可能性がある。ADSLには専用モデムが必要となる。衛星インターネットやCATVインターネットにしたって専用機器は必要なのだから、これくらいはしょうがないだろう。定額料金で高速接続という時代がもう目の前まで来ている気がする。(10月21日)


JavaScriptとスタイルシート

先月から始めた「ホームページ実用小技集」というページは、実はページに来てもらう人のためよりも自分への覚え書きの意味が大きい。自分が書く際にいちいち本を見て調べるより、コピー&ペーストの方が楽だからだ。特にJavaScriptはそう。基本的に不勉強なので、新たなスクリプトはいちいち参考書を見て書いていたんですよね。今はあのページからコピーするだけですみます。ま、利点はJavaScriptを再び勉強し始めたことだろうか。公開するからにはきちんとしたスクリプトを書く必要があるし、本のをそのまま書き写すわけにもいかない。自分なりのアレンジは必須だ。これがなかなか難しい。もっと本格的に勉強しなければ、と痛感している。

はっきり言うと、JavaScriptに関してはあのページよりもはるかに参考になるページが多い。個人的には「JavaScript Navigator」と「JavaScript小技集」という2つのサイトが優秀と思う。サンプルも多い。少し気になるのは、この2つのサイト、どちらもネットスケープに偏っていること。JavaScriptを作ったのはネットスケープ社だから、分からないわけではないが、僕のようなスタイルシート派から見ると、ネットスケープってサイテーのブラウザとしか思えないのだ。もう何回も書いたので、繰り返さないけれど、ネットスケープの独自拡張路線は百害あって一利なしと思う。

スタイルシートはJavaScriptよりも勉強したので、「ホームページ実用小技集」に書くのに苦労はない。JavaScriptを取り入れているのはスタイルシートの小技ばかりになってしまっても面白くないからだ。ただ、スタイルシートに関してはもっと詳しく書いた方がいいかなとも最近思うようになった。ネットに参考になるサイトは多いが、Yaphoo!のクールマークをもらっている某サイトの記述を見ると、やはりネットスケープ派のようなのだ。スタイルシートに関してはインターネット・エクスプローラーの方が対応が進んでいるのだから、IE派の目から見た解説も必要だろう。毎度のことながら、「とほほのWWW入門」はスタイルシートの記述についても優れているけれど、ちょっと古くなった部分もある。スタイルシートの解説のページなのに、記述にスタイルシートを使ってないというのも納得しかねる。ま、とほほさんはスタイルシート未対応のブラウザを配慮しているらしい…。このあたりは思い切りが必要と思う。それに本来はスタイルシートをオフにしても支障のない表示を目指すのがベストだろう。

というわけで「スタイルシート基礎講座」とか「スタイルシートを使おう」とかいうタイトルで新しく項目を作ろうかなと考えている。でもね。これまでに読んだスタイルシート専門の参考書は2冊だけですからね。もう少し勉強する必要がある。それにFLASHとFIREWORKS2の使い方もまだ十分ではないので、こちらも進める必要がある。CGIだって、もっと詳しくなりたい。第一、映画は見に行きたいし、見に行けば、映画評だってアップしたい…。いくら時間があっても足りない今日このごろです。読書の秋ですが、好きなミステリとも、もう随分ごぶさたです。(10月29日)


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