1999年11月
FIREWORKS2を使いこなすには
@ニフティ探索
ロボット型検索エンジンへの正しい登録法
つながらない@ニフティ
セカンド・プロバイダ選びに迷う
フラッシュは難しい
生協インターネットが速くなった!
Linuxの読み方は?

FIREWORKS2を使いこなすには

gooで映画「シックス・センス」を検索して「シネマ1987online」に来る人がけっこういるようだ。アクセスログを見ると、公開されて1週間余りなのにもう5人。たまたま、「シックス・センス」についてINFORMATIONに書いていた時にgooの収集ロボットが来たらしく、今、検索結果に「シックス・センス」に関するコメントが表示されるのだ。検索エンジンの威力というべきか、「シックス・センス」の威力というべきか。ま、どちらにしてもページに来てくれた人が「シックス・センス」についてトップページに何も書いてないと分かったら、がっかりするだろうから、映画評の一部を引用した「新着映画評サマリー」を置くことにした。来ていただいた方々、これを機会によろしくお願いします。

トップページと言えば、FIREWORKS2を使って作り直してみた。以前はマウスを乗せると、文字そのもののの色が変わるように設定していたが、文字の前の●や■の色だけを変えるようにした。これで12キロバイトほど軽くなった。33.6kbpsのモデムで表示が4秒ほど速くなったのではないか。作り直す際に参考にしたのが「一撃必殺!FIREWORKS2」(森川真行著・オーム社)。これは大変詳しくFIREWORKS2の機能を紹介してある好著だ。写真がマッキントッシュでの使用例なのが気になるけれど、機能すべてを詳細に解説してあり、これ1冊あれば、ほとんどのことは分かる。ロゴやボタンなどの作成よりもページそのものをFIREWORKS2で作成することを基本に書かれている点も良く、大変勉強になった。

特にスワップイメージ。これ、例えば、あるボタンをクリックしたり、マウスのポインターを乗せたりすると、別の場所に画像が表示される機能。サブメニューを開くのに応用できる。ダイナミックHTMLを使えば、テキストでも可能だが(そのうち「ホームページ実用小技集」で紹介します)、インターネットエクスプローラーとネットスケープナビゲーターとで、互換性がないから両方のスクリプトを書かなくてはならない。それならば、少し重くなっても画像を使った方がいいかなと思う。

著者は本職のWebデザイナーで、「G-TOOL」という有名なWeb素材集のページを公開している。3万点の無料素材が置いてあり、僕も素材をダウンロードして使っている。「BACK TO THE MAIN PAGE」のアニメgifがそれ。実を言うと、著者の作るロゴは若干派手なので僕の趣味には合わない(同じ素材集のページなら、「dpi web graphix」のシックさが好きです。ただここはフォトショップで素材を作っているようだ)のだが、レイアウトは参考になる部分が多い。本の中にはFIREWORKS2と合わせて同じマクロメディアのDREAMWEAVER2を使うと便利な点が書かれている。ま、ワープロ感覚のHTMLエディタに戻るつもりは今のところないが、この本を読むと、買ってみようかなという気になる。著者には、できれば「FLASH4」の解説書もこの本のような書き方で書いて欲しいと思う。なにせ、フラッシュの使い方には未だに苦労してるものですから。(11月4日)


@ニフティ探索

前回の原稿をアップした直後、トップページに「ベスト10」の項目がなくなっていることに気づいた。作り替えた際に忘れたんです。で、急いでFIREWORKS2で作り直した。作業時間は10分足らず。ロールオーバーボタンの修正が簡単にできるからFIREWORKS2は便利なんですよね。

1日からニフティサーブとInfowebが統合して@ニフティとなった。Infoweb加入者にとって、ニフティサーブの750以上のフォーラム(電子会議室)が無料で使用できることには価値がある。パソコン通信での利用はできないが、ブラウザからの利用で何の支障もないからいいだろう。さっそくいくつかの映画に関するフォーラムをのぞいてみた。どこも盛んですね。そのうち、どこかのフォーラムで発言させてもらおうと思う。フォーラムにはIDとパスワード(アクセスポイントのと同じ)を入れてインターウェイにログイン、終了するときにはログアウトをクリックする。元パソコン通信のニフティらしいスタイルだ。ログアウトした時に利用時間が出るのでドキッとするが、@ニフティ会員は無料で利用できるからご心配なく。

InfowebのころからあったMy Portは大幅に強化されている。以前は「Infowebからの連絡」、「クレジット会社からのお知らせ」、「利用時間」、「あなたのニュース」の4項目だったが、今回から「メール」(ブラウザ上で読め、返信・削除もできるのが便利)「検索」「クリッピングサービス」「フォーラム」「チャット」「パーソナルナビ」「選りすぐり情報」「お気に入り一覧」(好きなページへのリンクが張れる)「ニフティからのお知らせ」など項目が大幅に増えた。しかも項目は自分なりにカスタマイズでき、ページには「○○さんのスタートページ」と表示される。つまりインターネットへのポータルサイトなんである。これは使えますね。@ニフティのコンテンツは膨大で、すべてを見るにはかなりの時間がかかる。これからじっくり見てみようと思う。

ホームページを公開している者にとって気になるのは、自分のホームページを紹介してくれるかどうか。My Sweet HomepegeのWho's Whoもこれまで通り存続しているが、このほかに「みてみてホームページ」「Vippies(ビッピーズ)」という二つのサービスが始まった。「みてみてホームページ」の方は誰でも登録できる。トップページだけでなく、各ページの登録もできるので、僕はとりあえず、トップページのほかに「ホームページ実用小技集」と「全文検索ソフト(Perl版)徹底比較」を登録した。登録の際にジャンルを五つまで、キーワードも複数入れられる。これで検索の材料にするらしい。しかもgooのようなロボット型検索エンジンと同様にページ内容を収集してくれる。登録した覚えのない更新情報のページまで表示されたのには驚いた。定期的に登録更新作業をした方がよさそうだ。

「Vippies」は自薦、他薦されたホームページをジャンル別に分けて紹介するサービス。登録を申請した後、Vippiesキーパー(管理者)が実際にページを訪れて掲載するかどうか判断する。だから「みてみてホームページ」やWho's Whoとは違って、掲載されない場合もある。Yaphoo!のような登録型検索エンジンと同じで、その縮小版といっていいだろう。さっそく登録申請してみた。自動的に登録されるわけではないから、時間はかかるだろうが、登録されることを祈りたい。縮小版とはいっても、@ニフティの利用者は350万人。国内のインターネット人口を1500万人とすると、そのうちの4人に1人ぐらいが利用しているのだから大きい。@ニフティ内部だけで完結してしまえるのだ。350万人会員というのはそれだけのことができる規模である。

@ニフティのコンテンツを見て思うのは、これでは中小のプロバイダは太刀打ちできないなということだ。ユーザーがプロバイダを選ぶ基準は料金、速度、コンテンツというのが一般的と思う。ニフティの長い歴史があるフォーラム(コンテンツ)は大きな財産である。コンテンツのほとんどは会員が作ったもので、会員が増えれば、それだけコンテンツも充実してくる。相乗効果があるのだ。その意味でプロバイダのコンテンツというのはホームページの掲示板と似ていると思う。(11月6日)


ロボット型検索エンジンへの正しい登録法

gooで「シックス・センス」を検索して「シネマ1987online」にたどり着く人が、その後も毎日数人ずついる。これで見えてきたことがある。これまでgooのようなロボット型検索エンジンにはトップページしか登録してこなかったのだが、直接見て欲しいページを登録した方がいいということだ。前回書いた@ニフティの検索システムにしてもページ単位で登録できるのだから、gooにできないわけがないのである。これは検索エンジンの利用者にとっても有用だろう。本当に欲しい情報に直接ジャンプできるのだから。gooはトップページを登録すれば、サイト内の他のページの収集もある程度やってくれるが、確実を期すには個々に登録した方がいいと思う。

ご存じのように、gooであるキーワードを検索すると、ほとんど関係のないページが大量に出てくる。詳しい記述がなく、文中にほんの一つの言葉(キーワードに合致する言葉)があるだけで、gooは関係あるサイトとして表示してしまうからだ。@ニフティの検索システムも全文検索型(インデックスを作成するgrepといえる)なので、同じ結果になる。「スターウォーズ」を検索したら2000件以上出てきた。ただし、5、6年前の映画に関しては「シネマ1987online」のページだけなのである。ニンマリ。まだ登録者が少ないからだろう。この検索システム、INFOSEEKのように個人のページに設置できるようにならないものか。個人でCGIの全文型検索プログラムを設置するより、よほど役に立つし、性能もいい。

ま、それはそれとして。多すぎる検索結果表示の中で自分のページを見つけてもらうにはタイトル部分を工夫するしかないだろう。映画評の中の個々のページについて今まで、「シネマ1987映画評」とか「映画評」とか書いていたが、これを「映画評(シックス・センス、梟の城、双生児)」などとすれば、より具体的になる。そうすれば、検索ヒット率の上位にも表示されるのではないか。つまりロボット型検索エンジンへの対処としては(1)トップページだけでなく、個々のページも登録する(2)ページタイトルを具体的に書く−の2点が重要と言える。

気になるのはgooなどが一度収集したデータがいつまで保持されるのかという点。@ニフティの検索システムは新着サイトを1週間表示するが、それ以後もデータとしては保存されるのだろうか。gooの場合はかなり保存期間が長いようだが、ページを更新したら登録し直すことはもちろん必要だ。対処法(3)として「ページは定期的に登録更新する」というのが挙げられる。ま、これはよく言われていることですけどね。(11月9日)


つながらない@ニフティ

色の名前で指定できる色の一覧を「スタイルシート基礎講座」に追加した。スタイルシートについて解説するからにはこれは必要でしょう。でも作るのが面倒くさいと思っていてなかなか手をつけなかった。やり始めると、やっぱり面倒くさかった。148色ありますからね。いちいち名前を打っていくだけでも大変です。作る途中で気づいたのが、色名での指定に関してはIEよりもNNの方が対応しているということ。NNは148色すべて表示できたが、IEは8色表示できない。意外でしたね。どれが表示できないかはページで確認してみてください。

たいていのHTML辞典にはこうした色の見本がある。わざわざ作ったのは、紙に印刷した色とCRTや液晶で実際に表示される色に差があるからだ。実は、既にこういうページは雑誌の付録から保存したのを持っており、タスクバーにショートカットを置いている。エディタでホームページを作る際には、このページを参照して実際の色を調べている。ただ、これをそのままホームページにアップするわけにはいかないので自作したのです。表組で作ると見やすかっただろうが、時間も手間もかからないように簡単な作り方を選んだ。<SPAN>タグにスタイルシートでバックグラウンドカラーを指定し、実際の色名を書いていったのである。所々に改行を入れて、出来上がり。それでも2日がかりでしたけどね(実働は3時間ほどですが)。雑誌の付録のやつは色の表示にRRGGBB指定を使用しているが、これは正真正銘、色名で出るホントの色です。価値はそれぐらいですね。

さて、本題。@ニフティの発足で、旧ニフティサーブのフォーラムなどのコンテンツが利用できるようになり、便利になったことは前々回に書いた通り。喜んでいたのだが、ここ2、3日、アクセスポイントに急につながりにくくなった。Infowebのころはつながらなかったことは一度もなかったが、今やテレホーダイタイムになると、ぜーんぜんつながらないのである。午前1時過ぎまでダメ。以前の生協インターネットみたいである。これ、やっぱり会員が増えたことが原因なのだろうか。今まで10回に設定していたリダイヤル回数を30回にしたが、それでもダメである。しょうがないのでつながらない時は生協の方を利用している。

ただ、生協の遅さには我慢ならないんですよね。@ニフティはいったんつながったら回線速度は速い。生協はつながっても遅い。うーん、どちらも困ったものです。腹が立つのは@ニフティにはメールでの問い合わせができないこと。ホームページをいろいろ探してみたが、サポートは電話だけらしい。Infowebのころはメールでも問い合わせできたのに、これはサービスダウンではないか? 会員350万人だから、メールの量も膨大になるだろうが、やはりメールアドレスぐらい書いておくべきだろう。

契約が切れる来年2月で生協の方はやめようと思っていたのに、これでは困る。いっそやめられないなら、生協の代わりに別のプロバイダを探そうか、とも思っている。そうなると、以前書いたレンタルサーバーを借りることはできなくなる(経済的に(^^ゞ)。でも考えてみれば、独自ドメインの魅力を除けば、レンタルサーバーって必要ないんですよね。今、生協と@ニフティでホームページスペースは20MB。@ニフティは30MBまで増やせるから、40MBは大丈夫。今の「シネマ1987online」、まだ2.7MBですから。

もう一つの選択肢はネット常時接続。つながらないのはテレホタイムだけなのだから、インターネットはそれ以前の時間帯にやればいいのである。問題はNTTのサービスがいつから地方でも始まるか、まだ決まっていないこと。来年4月頃から始めてくれれば、生協やめるか、新しいプロバイダに入るか、踏ん切りがつくんですけどね。(11月12日)


セカンド・プロバイダ選びに迷う

@ニフティになかなかつながらないので、旧ニフティサーブのアクセスポイントを試してみた。ここも旧InfowebのIDとパスワードで利用できる。認証にやけに時間がかかるし、つながらない。接続先をよく見てみたら、アナログ回線の電話番号だった(^^ゞ。ISDNに設定を変えてみたが、やはり認証にはやや時間がかかる。テレホーダイ時間のつながり易さに関してはまだチェックできていないが、ホームページの回線混雑状況をみると、すいているようだ。ただ、その情報がホントかどうかは疑わしい。旧Infowebの混雑状況だって「ややつながりにくくなっております」となっているのに、全然つながらないのだから。昨夜は午前1時半になってようやくつながった。フー(ため息)。

なぜ急につながらなくなったのか。ぼくは旧ニフティサーブのユーザーがアクセスポイントを旧Infowebに変えたためではないかと想像した。旧ニフティサーブはMP接続(128kbps)に対応していなかったからだ。同じ料金を支払うなら、回線の速い方を選ぶのは当然でしょう。だが、調べてみたら、旧ニフティも統合前にMP接続に対応していた。ま、それを知らないユーザーがアクセスポイントを変えたということは考えられる。それともアクセスポイントのトラブルなのだろうか。いずれにしても早く改善してほしい。遅くてもつながるのなら、まだ我慢できるが、まったくつながらないのに料金を取るのでは詐欺だ。

そういうわけで、真剣にプロバイダを探し始めた。いや、@ニフティはそのままにして生協を変えるつもりなんですけどね。つまりセカンド・プロバイダ選び。プロバイダのデータがそろっているINTERNET MAGZINEのホームページに行って調べたら、宮崎にアクセスポイントを持つプロバイダは40弱。それをすべて見てみたが、いずれも帯に短したすきに長し、ですね。僕が考えるセカンドプロバイダ選びの条件は以下の通り。

  1. 料金が安い
  2. 回線が速い
  3. ホームページ容量の多さ
  4. 自作CGIが使える

1は2000円以下が望ましい。最近は3000円で150時間とか無制限というところが多いが、セカンドプロバイダだからそんなに利用しないので、2000円以下で利用できる時間の長いところを探すことになる。この基準でいくと、ODN(1950円固定)、DTI(5時間1500円、上限3500円)、Panasonic Hi-Ho(25時間1600円=11月16日から)、SAN-NET(15時間1500円)、OCN(15時間1750円)、interQ(15時間2000円)、SO-NET(20時間2000円)、InfoSphere(1750円固定)、TiKiTiKi(年間12000円固定)、BIGLOBE(15時間2000円)、NEWEB(1850円固定)、ASAHI NET(15時間1700円)、JustNet(15時間2000円)などとなる。ま、たいていのプロバイダは入門コースとして用意している。候補としてはODNかPanasonic Hi-Ho、TiKiTiKiといったところか。これにDTIを加えてもいいが、ここの場合、5時間超えると1分10円だから、8時間半程度で固定料金の3500円に到達してしまう。料金の安さだけで見ると、現在の生協(1000円固定)にかなうところはない。

2は実際に利用してみないと、分かりませんね。DTIはユーザーの選ぶベストプロバイダでよく上位になるし、DTI自身もそのことをPRしているが、すべて信用していいものかどうか。遅いところではODN、InfoSphere、NEWEBなどの名前がよく挙がる。

3はASAHI NETの50MBが最大でしょう。あとは似たり寄ったり。OCNはそもそもホームページスペースがない。ODNも追加料金(500円)が必要。

4になると、一挙に候補が減ってしまう。上の中ではBIGLOBE、Panasonic Hi-Ho、interQだけである。

実際に加入するとなると、あれもこれもとサービスが欲しくなるが、個人的に今、最も必要を感じているのは回線の速さ。それを考えると、DTIということになるのかな。でもCGIが使えて、料金も安いPanasonic Hi-Hoにも魅力を感じる。迷いますね。こう書いてきて、プロバイダのサービス一覧があると便利だなと思う。インターネット雑誌にはすべてのプロバイダのサービスが掲載されているが、あんなにいらないし、字が小さいので見にくい。主要プロバイダだけのサービス一覧を作成中です。(11月13日)


フラッシュは難しい

@ニフティがようやくつながるようになった。どうやらアクセスポイントの調整をしていたらしい。ホームページには何も書いてないが、今までInfowebとニフティ・サーブに分けて表示されいたアクセスポイントが○○第1、○○第2(○は地名)と表示されるようになった。工事するならちゃんとお知らせを書いて欲しいものだ。というわけで、前回書いた主要プロバイダのサービス一覧リストは途中でほったらかしになってしまっている。これはそのうち完成させます。

このコラムを書くのも1週間ぶりだが、この間なにをやっていたかというと、FLASH4に挑戦していたのだ。「シネマ1987online」のトップページにFALSH4でナビゲーションボタンを作っていた。買って2カ月余り。そろそろ本格的にやらないと、宝の持ち腐れになってしまいますからね。「おしえて!!FLASH4」(まつむらまきお・たなかまり著、毎日コミニュケーションズ)を見ながら、ようやく作れました。ファイルサイズはFIREWORKS2のロールオーバーボタンの半分ぐらいになった。ページの表示もこれで速くなるだろう。しかもボタンの変化は派手。さすがフラッシュですね。

作業は基本的なボタン(アップ)のデザインをして、オーバー、ダウン、ヒットでそれぞれデザインを変え、URLを割り当てる。このうちヒットにはマウスの感応範囲を指定する。僕は最初、文字だけのボタンを作ったのだが、ブラウザで確認すると、文字の隙間ではボタンが反応せずに困った。ヒットで塗りつぶしていなかったのが悪かったのだ。ヒットは画面には表示されないが、必ず塗りつぶしておく必要がある。ボタンの数が多く、慣れない作業なので、肩が凝ったけれど、ボタン作成に関してはどうやらマスターできてほっとしている。まだフラッシュの基礎の基礎の基礎ぐらいの段階だが、宝の持ち腐れ、これで少しは回避できたと思う。

作業をしていて思ったのはフラッシュの作業にはマウスよりもペンタブレットがいるな、ということ。細かい範囲指定などの作業はマウスではやりにくい面がある。絵をかくのにもペンタブレットがあった方が便利だ(といっても絵は苦手なんですけどね)。それと以前少し書いたが、フラッシュの作業、初心者には取っつきにくい。キーフレームやシンボル、インスタンスなど初めて聞く単語がマニュアルに頻発するからだ。

しかし奥が深いのは確かで、FLASH4からはスクリプト(簡単なプログラム)も活用でき、CGIとの連携もできる。アイデア次第でゲームなども作れる。マニュアルが1冊だけでは物足りず、もう1冊別のを注文した。メーリングリストにも入った(メーリングリストは4つ目だが、これは相当な数のメールがやりとりされる。お陰で1日のメール量は合計200キロバイトほどになった。うーん、読むのが大変)。ローディングで長時間待たされた後、オープニングアニメを延々と見せられるつまらないサイトもあるが、フラッシュを効果的に使えば、魅力的なサイトができる(技術とセンス次第)。ボタンだけではもったいないので、徐々に活用していこうと思う。道のりは遠いですけどね。(11月20日)


生協インターネットが速くなった!

フラッシュのナビゲーションボタンに音を付けてみた。付けるのは簡単で、音を読み込んで、ボタンアクションに指定すればいい。困ったのはなかなかいい音素材がないこと。インターネットをいろいろ探してみたが、少なくともYaphoo!では出てこなかった。具満タンのホームページ(有料で1年間ダウンロードできる)は、どんな音が収録されているかよく分からないんですよね。喜怒哀楽の4項目に分かれているようだが、こちらが欲しい音があるかどうか。欲しいのは効果音で、ボタンを押した時に出るピッとかジャンとかの音。トップページに長い音楽を流すのは、ページが重くなり、開くのに時間がかかるだけなので、個人的には嫌いである。もしかしたらと思い、@ニフティのホームページに行ったら、ちゃんと音素材も用意されていた。短い効果音から長い音楽までいろいろとある。短いものはほぼ聞いてみたけれど、残念なことに「これは」と思えるものはなかった。今、付けているものにも満足しているわけではなく、気長に探そうと思う。

フラッシュはWAVファイルをMP3に変換し、ファイルサイズを非常に小さくできる。8キロバイトぐらいのサイズが1、2キロバイトになる。さすがMP3ですね。ところが、さあできたと思ってテストしていたら、ネットスケープではなぜか音が出ない。そういう仕様なのだろうか? それと、フラッシュで聞いているときと、実際にブラウザで聞くのとでは音質が微妙に異なる。低音がこもったような音になるのだ。高音の場合は問題ない。だから付けられる音が限られてくる。ファイルサイズを気にしなければ、生の音をそのまま圧縮せずに使えばいいのだが、少しでも軽くしたい気持ちがありますからね。ただ、こうした効果音、パソコンの音量をオフにしている人には無意味ですね。僕もオフにすることありますから、きっと少なくはないのでしょう。ま、音に飽きてきたら、外そうと思う。フラッシュ、音を外すのも簡単ですから。

@ニフティがやっぱりつながらないときがある。先日は午前1時前にすぐにつながったのに、1時半ごろに再アクセスしたらつながらなかった。なぜでしょうね。不思議です。しょうがないので生協インターネットを使っているが、これで便利なことに気づいた。@ニフティは他のプロバイダのアクセスポイントからでもアップロードできるのだ。生協はできないので、てっきり@ニフティもそうだろうと思っていた。これでつながるまでページの更新ができないという事態は避けられる。生協、遅いのでアップロードに時間はかかるが、どうしてもつながらないときにはこちらを利用すればいい。それともう一つ。@ニフティのMy Portも同様に他のアクセスポイントから利用できる。SSLを使ったページだから、こちらもできないと思っていたのに意外でした。これはもっと便利ですね。でもセキュリティ上、これで問題ないのだろうか。生協の場合はファイルのアップロードとメールチェックは必ず生協のアクセスポイントからしかできないのである。遅いのにセキュリティだけはしっかりしているというべきか。

で、その生協インターネット、24日から宮崎アクセスポイントの上流回線との接続を太くした。どうやら第2アクセスポイントをつくるための工事のようだが、これで少しは速くなるのではないか。せめて普通のプロバイダ並みの速さになってくれたら、セカンドプロバイダを他に探す必要もなくなる。どれくらい速くなるのか楽しみだ。これでも速度に変わりがなければ、JustNetに入ろうと思う。ここは料金を値下げして1950円つなぎ放題のシステムが新しくできた。一太郎ユーザーなら入会金もいらない。生協の2倍近いが、この料金でJustNetの豊富なコンテンツを利用できれば安いものである。

と、ここまで書いて、テレホタイムになったので、実際に生協につないでみた(@ニフティはつながらなかった)。は、速い。とんでもなく速い。速さは@ニフティを上回るのではないか。通信速度計で測ってみたら、今までの10倍以上の速さである。す、凄いじゃありませんか。どういう工事をしたのか気になったので、生協のホームページに行ってみた。工事内容は以下の通りである。

 11月24日午後に宮崎地区アクセスポイントを増強する作業を行う旨、事前にお知らせいたしましたが、機材繰りの都合で本日は上流ネットワーク(AT&T WorldNet 福岡NOC)との間の回線を1.5Mbpsに増強する作業だけを行いました。
 宮崎第2アクセスポイントを開設してダイヤルアップIP接続用回線を増設する作業は、代替機器を確保でき次第改めて行います。作業日程は決定しましたらお知らせいたします。

1.5Mbpsに増強したわけである。なるほど、速いわけだ。生協は僕が加入したころは128Kbpsだった。それを今年の夏に倍にした。今回はその約6倍である。これは使える。普通のプロバイダ並みじゃなく、それ以上に使える。こうなると、生協の料金の安さというのは俄然、魅力を帯びてきますね。もうセカンドプロバイダを探す必要はない。来年3月以降も生協を続けよう。もっとも、回線を増強しても、会員が増えれば、また元の木阿弥である。生協が掲げている回線あたりの人数制限(DTIのように加入を制限するわけではなく、1回線当たり20人を目安にして、それ以上になれば回線を増やす。だから工事は遅れる)方針を今後も続けてほしいものだ。我慢して生協を続けていて良かったとしみじみ思う。ま、1年先払いだから、辞めたくても途中で辞められないんですけどもね。(11月25日)


Linuxの読み方は?

一泊二日の日程で東京に出張してきた。たぶん、ほとんどの人は知らないと思うが、日本新聞協会主催の「JANPS'99」に参加してきたのである。これは2年に一度開かれており、最新の新聞製作機器の展示と新聞製作講座からなる。会場は湾岸署の近くにある(笑)東京ビッグサイト(初めて行きましたが、広いですねー。歩くのに疲れました)。久しぶりの東京は相変わらず人が多く、満員電車にもうんざりした。住むところじゃないですね。首都機能移転に都庁は反対しているけれど、あの人口が半分ぐらいになったら、随分違うと思うんですけどね。

新聞製作現場、特に組版システムの分野は従来ワークステーション(パソコンの専門化したやつですな。UNIXが多いです)が中心だったが、今回の展示ではパソコンで動かすソフトが多くなっていた。主流はWindows NTだけれど、NECはLinuxを使ったソフトをデモンストレーションしていた。これは正解と思う。NTはWindows98などに比べれば、随分ましとは思うが、やはりWindowsは信用できない部分が残る。サーバーとして使用する場合にも1週間に一度ぐらいは再起動した方がいいという記事を以前読んだことがある。98なんて制作ソフトに使って、降版間際にフリーズしたりしたら泣くに泣けませんものね。Linuxはその点、UNIXがベースだから、連続使用に耐える。

このLinuxについては新聞制作講座の方でも取り上げてあった。講師は日本Linux協会会長の生越昌己さん(茶髪の人である)。「Linuxの基礎と応用」と題し、簡単な説明と特徴、適用分野などについて話した。まあ、初心者向けでした。で、このLinux、1、2年前からかなりのブームで専門の月刊誌も3誌に増えた。生越さんによると、一般誌にもLinuxの記事が載ることが多くなり、「あの女性自身にも掲載された」んだそうである。ただ、Linuxの読み方についてはまだ定着していない。リナックス、リヌークス、ライナックス等々ある。最近多くなったのはリナックス。これはTurbo Linuxがそう呼んでいるためだろう。原音に近いのはリヌークスだが、間延びした感じがある。ライナックスはガイナックス(GAINAX)と紛らわしいのでやめたい。生越さんはこのなかのどれでもなく、リヌックスと発音していた。うーん、リヌックスねえ。あまりピンとこない。ま、日本Linux協会はユーザーが組織した任意団体らしいから、ここに従わなければならないものでもない。個人的にはリナックスが言いやすいんですけどね。

改めてLinuxの説明を聞いて、自分でもパソコンにインストールしたくなった。実は以前2度ほど、Windowsと共存させてインストールしたことがあるんですけど、あまり使わなかったのね。まだホームページを作る前で、用途がなかったもので。今なら、サーバーにしてCGIのテストに使えそうだ。来年、2台目のパソコンを買ったら、今のにインストールしようかなと思う。いやそれよりも中古のノートパソコンでも買って、それにインストールしてもいい。LinuxはX Windowを使わなければ、メモリーもハードディスクもそれほど必要としない。古いパソコンでも十分動くのである。コマンドベースになるけれど、サーバーとしての使用ならば、その方が実際のプロバイダのサーバーに近くなって好ましいかもしれない。(11月26日)




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