1999年12月
再びサーバー内検索ソフトについて
Namazuをインストール
Namazuまであと一歩
やっと成功! Namazu設置
Namazuの問題点
Fireworks3発売へ
バージョンアップの憂鬱
IE5.01をインストール
アデュー、1999年

再びサーバー内検索ソフトについて

@ニフティのホームページ紹介コーナー「Vippies(ビッピーズ)」の「オススメリンク(映画)」に「シネマ1987online」が登録された。申請が先月初めだったから、ちょうど1カ月。なかなか登録されないのでダメだったんだろうと思っていたが、何とかビッピーズキーパーのお眼鏡にかなったようだ。ビッピーズに登録されると、今までより少し目立つようになる。今後もできる限り役に立つサイトを目指したいと思う。

さて、作って2カ月間放置していた「全文検索ソフト(Perl版)徹底比較」のページに2つの検索ソフトを追加した。AFRI jimbaとSimple Search(日本語版)。どちらもインデックスを作らない高速grepの類である。AFRI jimbaはトップページに置いているAFRI Splendid Searchと同じ作者のプログラム。今さらと思ったが、設置が簡単なので初心者向けとして紹介した。Simple Searchも同じ意味から。しかし、もうこういうgrepは取り上げても意味がないと思っている。やはりインデックスを持つプログラムの方が高速なのだ。検索対象ファイルが増えるにつれて、これは明らかになってきた。Splendid Searchでも構わないのだが、今導入したいのはフリーソフトとしては(商業ベースの製品を含めても?)最も優秀かつ高速なNamazuである。

NamazuはUNIX用に作られたプログラムでC言語で書かれている。プロバイダのサーバーで使うにはCコンパイラとtelnetできる環境が絶対条件である。もはやこれで@ニフティでは使えない。telnetできませんからね。で、ずっとあきらめていたのだが、Namazuのマニュアルを読んでみたら、Perl版があるのが分かった。で、さっそくダウンロードしておいたNamazuの圧縮ファイルを解凍してみた(圧縮はGZIP形式)。解凍されるファイルが多いので(1メガバイト以上)どれがPerl版なのか迷うが、contribフォルダのpnamzuがPerl版。親切なことにdocフォルダの中にPerl版のマニュアルも付属していた。それにはこう書いてある。

perl 版は「遅くてもいいから、なんとか動かしたい。動かすための敷居は低くしたい」 というポリシーで作られています。よって、正規の namazu の検索クライアント (C 言語版) に比べて、
C コンパイラが使用できないプロバイダでも大丈夫
telnet で login して作業する必要は無い (ftp ができれば大丈夫)
kakasi が置いてないプロバイダ (たぶん普通は置いていない) でも大丈夫
といった利点があります。

おお、これなら大丈夫じゃないですか。ただし、このマニュアルを読んだだけでは設置の仕方は分からない。こんな風に書いてあるだけだもの。

とりあえず使うには基本的には、次の手順でよいはずです。
  1. 検索インデックスを作る (正規版のマニュアルを見て下さい)
  2. pnamazu.cgi の 1 行目を、プロバイダの perl の位置に合わせて変更 する。普通は、
    #!/usr/bin/perl
    とか
    #!/usr/local/bin/perl
    になるはずです。利用するプロバイダから情報を得てください。 その際、perl のバージョンは 5 以上である必要があります。 (動作確認は 5.003, 5.004 にて行なっています)
  3. pnamazu.cgi の名前を namazu.cgi に変更する。
  4. NMZ.* および namazu.cgi をプロバイダに ftp で転送する (正規版のマニュアルを見て下さい)

なにが分からないといって、まずインデックスの作り方が分からない。正規版のマニュアルにはUNIXのコマンドラインからインデックスを作る説明があるだけ。で、僕はですね。Perlのスクリプトをなんとか改造すればよいのかと思って、中身を見てみたんですが、どこをどうすればいいのか分からないんですよね。ネットでNamazuについてのページをいろいろ探したが、Perl版のスクリプト改造については見あたらなかった。で、いろいろと見ているうちに気づいた。つまりこれはローカルにNamazuをインストールしてインデックスを作成し、それをサーバーにアップロードするということなのだ。インデックスをpnamazu.cgi(マニュアルにあるようにnamazu.cgiに名称変更する必要がある)で動作させるわけである。作者によると、Perl版にはバグがあるが、速度はC言語版と比べて遜色ないらしい。

幸いなことにNamazuにはWindows環境に移植したバイナリプログラムもある。これをインストールし、インデックスを作成すればよいのだった。これならば、なんとかできそうだ。ローカルでインデックスを作成してアップロードするというのは今もSplendid Searchでやっていることですからね。気になるのはインデックスのサイズがどれくらいになるのかということぐらいだ。

ただし、個人的には問題点がいくつかある。Namazuを使うにはPerlとKAKASI(日本語分かち書きプログラム)、nkf(コード変換プログラム)を一緒にインストールする必要があるのだが、KAKASIとnkfはCドライブにインストールしなければならないらしい。Perlも同じドライブがいいらしいのだが、僕は既にPerlをGドライブにインストールしている。これをCドライブに移す必要がある。すると、Anhttpdも移し替えなくては行けない。ま、これはできないことではないのだが(不安はある)、一番の問題はCドライブの容量が残り少なくなってきたことにある。Cドライブにはこれから一太郎10もインストールしなくてはならないのに、あと400メガバイトなのである。アプリケーションをいくつか他のドライブに移さなくては…。ま、とりあえず、Namazuが利用できそうなことが分かっただけでも収穫はあった。近いうちにインストールに挑戦してみようと思う。(12月6日)

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Namazuをインストール

Anhttpdをバージョンアップした。僕がこれまで使っていたのはバージョン1.18。Anhttpdのホームページを見たら、バージョン1.22cまでアップしていたし、以前のバージョンには重大なセキュリティホールが見つかったと書いてあったので、上書きインストールしてみた。以前、一度上書きしたらうまくいかなかったことがあるので不安だったが、今回はなぜかうまくいった。ま、深くは詮索しない。動けばいいのである、動けば。ついでにローカルのホームページをAnhttpdと同じフォルダに設定した。これは検索ソフトのAfri Splendid Searchを使いやすくするためだ。今までは更新したファイルをAnhttpd内にコピーし、インデックスを作成、それをローカルフォルダにコピー、アップロードしていた。同じフォルダにすれば、2度のコピーの手間が省ける。インデックスファイルをそのままFTPすればいい。早くこうしておけばよかった…。

さて、前回の続き。検索ソフトでも最も優秀なNamazuをインストールしてみた。前回書いたように、Windows向けに移植したNamazu for win32をインストールしてみたのだが、やはりこれは敷居が高いソフトである、と痛感した。インデックスの作成はMS-DOSプロンプトから行わなければならない。しかもNamazu for win32は検索部分だけをGUIにしたもので、インデックス作成には対応していないのである。作成はどうしてもDOSでやらなくてはいけない。まあ、DOSはドライバのバージョンアップなどで時々使っていたし、マニュアル通りにやれば、できないこともない。で、やってみたら、できないんですよね、インデックスの作成。Gドライブのhomepageフォルダのreportフォルダのインデックスを作成しようとしたら、コマンドまたはファイル名が違いますというおなじみの(?)表示の後、次のように表示される。

G:\homepage\report\report.htm was deleted!

deletedとはどういうことだ。ちゃんとここにあるじゃないか。しかも最後にこんな表示も出る。

c:\usr\local\namazu\index\NMZ.i: No such file or directory

むむむむむ、たしかにそんなファイルはない。どうやらNamazuのファイルの設定が悪いらしい。mknmzというPerlスクリプトを書き換えればいいらしいのだが、よく分からない。マニュアルをもう一度、熟読する必要があるようだ。

というわけで、まだ使えていないのだが、Namazu、インストール自体は難しくなかった。手順はここに詳しく図解入りで書いてある。僕はこのページをプリントアウトして見ながら、インストールした。必要なのはNamazu for Win32 のほか、Kakasi for Win32(分かち書き用のプログラムと辞書ファイル)、ActivePerl(ご存じパール) 、NKF for Win32(漢字コード変換プログラム)。僕はPerl for win32をインストールしていたので、まずこれをアンインストールし、ActivePerlをCドライブに入れた。NKF以外は自動インストールなので簡単である。NKFは解凍した後、システムフォルダにコピーすればいいらしい。前回、Cドライブの残り容量が少ないと書いたけど、使用したのは10MBもなかった。これなら大丈夫でしょう。

しかしインストールは簡単だけど、使うのは難しい…。やはり、コマンドラインに慣れていないと、無理ですねえ。インデックスの更新のたびにコマンドラインというのはちょっとねえ。でもNamazuのインデックスファイルが、いったいどれくらいのサイズになるか興味もあるので、何とか使えるように勉強したいと思う。

…以上のように試行錯誤した後、Namazu関連のホームページを見ていて、気づいたことがあった。nkf32はシステムフォルダではなく、Namazu.exeのフォルダに入れるよう書いてあったのだ。なんのことはない、実行してみたら、すぐにインデックスができた。試しに映画評フォルダの14ファイルをインデクサしたらサイズは1MBを超えた。これに例会リポートを加え、さらにNamazu.exe(約800KB)もアップロードするとなると、最低3MBは必要なのではないか。うーん。検索はさすがにものすごく速い(1秒かからない)けれど、このサイズ、ちょっとためらいますね。ま、ホームページ容量は後、7MB残っているし、足りなくなったら、追加すればいい。とりあえず、近いうちに設置してみようかと考えている。(12月9日)

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Namazuまであと一歩

急いで、前回の訂正をしておきます。Namazuのインデックスはそれほど大きくならなかった。シネマ1987onlineすべてのHTMLファイル(約550KB)をインデクサしたところ、ファイルサイズは1.55MBだった。予想の半分。つまりこれは各フォルダごとにインデックスを作ったわけではなく、すべてのファイルを対象にしたインデックスにしたからだ。Namazuはインデックスとして28個のファイルを作る。その中で100KBを超えるファイルがいくつかあり、これはインデックスごとに作られるらしい。だからファイルサイズを小さくしようと思ったら、サイト全体を一つのインデックスにまとめた方がいい。

それと、もう1点。CGIとして使う場合にはNamazu.exeは必要ない。考えてみれば、当たり前の話で、プロバイダのサーバーでexe形式のファイルが使えるわけはないのだ。だからpnamazu.cgiというPerlスクリプトを使うのだった。こんなことは前々回に書いていたじゃないか。まったくもう。そのpnamazu.cgi、ファイルサイズは40KBだった。CGIとして利用する場合はこれをnamazu.cgiにリネームしてインデックスとともにサーバーにアップロードする。

近いうちに「全文検索ソフト(Perl版)徹底比較」に設置のノーハウを書くつもりだが、Namazuの設置は思ったよりスムーズに行った。設置に最低必要なのは、次の4点である。

  1. JIS、EUCコードに対応したエディタ
  2. GZIP対応の解凍ソフト
  3. MS-DOSプロンプトの基礎知識
  4. CGIの設置経験

1はNamazuのプログラムがこの2つのコードで書かれているため。定番の秀丸エディタで事足りる。持っていない人はフリーのTTT EDITORが便利です。元々はHTMLエディタだが、このソフトJISとEUCにも対応している。しかもファイルを開く時に秀丸のようにいちいち、コードの種類を指定する必要がない。保存もオプション設定で「読み込み時と同じ」をチェックしておけば、指定の必要がない。2はNamazuの解凍に使う。Namazu for Win32自体は自己解凍形式だが、解凍したフォルダの中にGZIP形式で圧縮してあるフォルダがあるのだ。僕はエー・アイ・ソフトのDisk X Zip(今はファイルコンパクトという名前に変わった)で解凍した。探せば、フリーソフトでも対応したものがあるかもしれない。3は過去にMS-DOSプロンプトを使ったことがあればいい。前回書いたページのマニュアル通りにやれば、コマンドを知らなくても大丈夫。4はアクセスカウンターや掲示板の設置経験があれば十分だろう。あと、Anhttpdがインストールしてあると、ローカル環境でテストができて便利だ。

えらそうなこと書いたけど、僕もまだ設置に完全に成功しているわけではない。最初にファイルをアップロードした際、試しに検索してみたらやけに時間がかかる。これではCGIのタイムアウトになってしまう、Namazuって大したことないやなどと思ったら、テキストモードでアップロードしたのがいけなかったのだった。バイナリで再アップロードしたら、速い速い。Afri Splendid Searchよりよほど速い。ただし、解決されない問題が一つ。検索結果の表示のURLが違うのだ。ローカルのパスが一部表示されてしまう。これはNamazuの設定ファイルを書き換えればよいのだが、どこをどうやっても治らない。やっかいなのは、Namazu for Win32やAnhttpdでテストすると、ちゃんと絶対パスが表示される点。うーん、ちょっとしたことで治ると思うんだけど、そのちょっとしたことがなかなか難しいのであった。なんだか、今週はNamazuに振り回されてばかりいます。(12月10日)

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やっと成功! Namazu設置

ちょっとしたことというのは、ホントにちょっとしたことなのだった。Namazuの検索結果がなぜ、ローカルのパスになるのか? Namazuの設定ファイル(Namazu.conf)をアップロードしていなかったためだったのだ。バカですね。これでどうやら使えるようになった。一時は「全文検索エンジンの構築と活用(通称なまず本)」を買おうか、Namazuメーリングリストに入って質問してみようか、と考えたが、なんとか自力で設置できた。Namazu for Win32をダウンロードしてからここまで5日かかりました。ふー。

なぜ、こんなに苦労したかというと、Namazuに関して丁寧な設置の仕方を書いたページが見あたらないからだ。Yaphoo!やgooで探してみたけれど、少なくとも僕には見つけられなかった。前々回に書いた参考ページは非常に有用で、僕もここを見ながらローカル環境では動かせるようになったのだが、問題はあのページ、イントラネットでの活用を主にしている点。普通のプロバイダで使うには設定の異なる部分が4点あった。Namazu.confの設定、nkf32(コード変換ライブラリ)の設置場所、転送モード(これは記述なし)、pnamazu.cgiの利用(これも記述なし)の4点だ。「全文検索ソフト(Perl版)徹底比較」にいずれ詳しく書くので、ここでは省略するが、この4点の解決、僕のような初心者には高い壁だった。

さて、ようやく設置できたNamazuの感想を書いておこう。前回も書いたが、検索速度はさすがに高速。検索対象ファイルが41ファイルと最も多いのに、他の検索ソフトより速い。Perl版でもストレスはない。さすがですね。検索結果の表示はファイルの始まりの部分を表示する。これはインデックスを検索した結果なので仕方がないのだが、僕のように映画評を1ページに4、5本書いている場合、ジャンプしたページでまたそのキーワードを探す必要がある。この点はキーワードの前後を表示するAFRI Splendid Searchの方が親切かもしれない。AFRIの場合はキーワードで対象ファイルを絞り込んで、再度、全文検索を行うからこういうことができるのだ。小規模のファイル検索はAFRIの方が向いているだろう。日本語全文検索エンジンのリストにはAFRIは1000HTML以下で使える、と書いてある。1000HTMLというのは1000ファイルと考えていいのでしょうかね。それなら一般の人には十分でしょう。いや公的機関で採用しているところもありますからね。かなり大きなところでも使えます。

インデックスのサイズが大きくなることは、頻繁にファイルを更新する場合には不便だ。僕の場合、41ファイルで1.55MB。アップロードするには時間がかかる。ISDN環境の人でないと、導入は無理でしょう。ファイル更新が少ないデータベース的使い方が本来的な利用法なのだと思う。なんだか検索速度以外は不満ばかり並べたが、Namazuは最も優秀といわれている検索エンジンだから、設置できると、やはりうれしい。2カ月前に「全文検索ソフト(Perl版)徹底比較」を書いたときには、Namazuは僕には関係ないソフトと思っていた。コンパイルやtelnetが必要と思いこんでいたからだ。それがPerl版の存在を知り、どうやら設置できた。Namazuには作者をはじめ多くの人が利用環境の拡大(UNIXだけでなく、Windowsなど多くの環境)に努め、そのソフトや利用の仕方をインターネットに公開している。設置できたのはこうした多くの人たちのお陰である。僕もより多くの人にNamazuを利用してもらうため、一般のプロバイダを利用している人向けのマニュアルを書きたいと思う。(12月11日)

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Namazuの問題点

設置したNamazuのテストをいろいろやっているうちに気づいたことがいくつかある。例えば、映画「ワイルド・ワイルド・ウエスト」に主演している“ウィル・スミス”を検索すると、なぜか関係ないページが検索結果に出てくる。よくよくそのページを見てみたら、「ウィル・×××」と「×××・スミス」という人名が含まれているのだ。Namazuは日本語分かち書きプログラムKakasiを使用してインデックスを作成する。分かち書きというのは、「私は男です」という文章の場合、「私は」「男」「です」という風に文章を分けること。「ウィル・スミス」の場合には「ウィル」「・」「スミス」に分けられる。問題のページは、このうち2つに合致することになる。だから、検索結果に出てくるのだと思う。「日本語全文検索エンジンソフトウエアのリスト」の馬場肇さんはKakasiの問題点としてこう指摘している。

KAKASI 標準の辞書は SKK の LARGE 版辞書(10万語以上)を変換したものですので、ごく標準的な文章ならばある程度満足のいくトークン化が行なわれることとおもいます。しかし、逆にこのことは、特に専門性の高い分野のテキストをインデックスする際にはトークン化に失敗することをも示しています。同様に、人名・地名などもしばしばトークン化に失敗します。これは、日本語の文章のトークン化を図る際にはどうしても避けることのできない問題点だと考えられています。

分からない言葉が多くて理解しにくいが、とりあえず、Kakasiは人名・地名の解析には弱いらしい。日本語の構造とも関わってくるので、改良は難しいのではないか。

Namazuの問題点、もう一つはインデックスの維持である。1.55MBをアップロードするにはISDNの128kbでも数分かかる。アップロード中にだれかが検索したらどうなるのか、という不安がある。使えないだけかもしれないのだけれど、テレホーダイの混雑時間にアップロードするのは避けた方がいいのかもしれない。ま、自分の経験からいうと、他のサイトにある検索はあまり利用したことがないので、うちのNamazuもほとんど利用されていないのではないかと予想できる(悲しい)。気にする必要はないのかもしれない。インデックスの更新はファイルを更新した時には必ず行うのが望ましいが、毎日何らかの更新をしている場合は大変。僕はページを新設したり、映画評や例会リポートを更新した時だけインデックスを更新しようと思っている(それでも週に1、2回は必要)。それ以外の小さな更新はあまり意味がありませんからね。このコラムは別のプロバイダのサーバーにあるので、インデックスを作成しようと思ってもできません(ホントはできるんだけど、インデックスを2つ用意する必要がある。容量の無駄です)。

インデックスの作成、Namazuだけならまだいいのだが、「映画評・記事検索」用にAFRI Splendid Searchも行わなくてはいけない。こちらは360kbぐらいだから、アップロードにはそれほど時間はかからない。でもNamazuと合わせると、2MB近くになる。いっそ、削除しようかとも思ったのだが、「全文検索ソフト(Perl版)徹底比較」のページに設置例をリンクしているもので削除できない。それにキーワードの前後を表示するAFRIの魅力もある(インデックスのいらない「検索フォーム」でも代用できるんですけどね)。そのAFRI、作者のページに久しぶりに行ってみたら、「2000年初頭にバージョンアップする」と書いてあった。製品版としてバージョン2.0を公開するという。今のバージョンは1.0でデベロッパー(開発者)用バージョンということになっている。製品版というのは有料なのだろうか? 有料にすると、ちょっと難しいかもしれない。フリーソフトのNamazuより優れたものにする自信があるのだろうか。

Namazuの設置に夢中になっているうちに、FLASHの方はとんとご無沙汰になってしまった。4冊目のマニュアルも買ったというのに、こんなことでは…。フラッシュのマニュアルにつぎ込んだお金はもう1万円を超えた。どのマニュアルも1冊3000円前後もするからいけないのだ。高すぎるぞ、FLASH! マニュアルに使ったお金だけでもう1本、別のソフトが買えてしまうもの。だいたい、FLASHはまだ「シネマ1987online」のナビゲーションボタンにしか使用していない。もったいないです。この「映画とネットの日々」のトップページをフラッシュで作り替えようかと思っている今日この頃です。(12月15日)

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Fireworks3発売へ

Namazuのインデックス作成は更新に対応している。ファイル上書きで更新したところ、ファイルサイズが1.77MBになった。今までより、220KBも大きい。試しにインデックスを削除して作り直したら、サイズは1.57MB。20KBほど増えただけだった。ホームページスペースのことを考えると、インデックスは更新せずに作り直した方がいいようだ。

ザクソンとマクロメディアからメールが届いた。ザクソンはネットレコーダー6のベータ版ダウンロードのお誘い。ネットレコーダーって最近ほとんど使っていないし、ベータ版はインストールするとヤバイこともある。見送るつもりだ。ベータ版の使用期限は来年3月中旬までという。そうすると、4月ごろには製品版が発売されるのだろう。5000円前後で買えるとはいえ、ほとんど使わないものに金を出す必要もないように思う。でも、買っちゃうんですよねー。なんか安く買えるとなると、ついつい手を出してしまいたくなる。ま、機能を見比べてから判断しよう。

マクロメディアはの方はFireworks3発売のお知らせと購入申し込みのお誘いだった。これはすぐに手続きした。Fireworksは優秀ですからね。WEBグラフィック機能ではフォトショップを超えてベストと思う。その減色の美しさは他を大きく引き離している。以前はPhotoCrewで写真をjpegに変換していたのだが、Fireworksを使うと、ファイルサイズが5分の1ほどになった。美しさはそのままに難しい操作もなく減色できるのは大きなメリットだ。しかも今回はDreamweaver3とセットで1万2000円とお得なお値段。普通に買えば、4万円以上する(とはいっても来年1月から3月まではキャンペーン価格で2万2000円)。Dreamweaver3はいわゆるワープロ感覚のHTMLエディタで、もうこういうエディタは使うつもりはなかったのだが、Fireworks3へのバージョンアップだけで1万円。それに2000円足すだけで手にはいるとなれば、使ってみたくもなる。それに以前紹介した「一撃必殺! Fireworks2」にはDreamweaverとのセットで使った場合の利点が書いてあり、何となく気になってはいた。プロ仕様だからホタルやホームページビルダーとは比べものにならないだろう。スタイルシート(CSS1)に対応しているのも○である。

マクロメディアのサイトにはFireworks3の新機能がさっそく紹介されている。いろいろとアップしているようだが、一番の売りはswf形式、つまりフラッシュのファイルでの書き出しに対応したことだろう。Fireworks3でロゴを作ってフラッシュに読み込めるわけである。フラッシュはいいソフトだが、ロゴのきれいさに関してはFireworksに負ける。小さな文字の場合、潰れてしまうのだ。Fireworks3がこれに対応したとなると、改善できるかもしれない。発売日の来年1月14日が楽しみだ。(12月20日)

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バージョンアップの憂鬱

ザクソンからまたメールが届いた。内容はネットレコーダー6のベータ版の不具合について。だからベータ版ってヤバイんですよね。メールを引用しておこう。

 先日、NetRecorderの次期バージョン製品となります「NetRecorder6」の ベータ版(ベータ1)が公開の運びとなりましたが、その後の動作確認により コンパクト化が実行された際に録画データが削除されるという、大きな不具合 のあることが判明いたしました。
 ベータ1を使用されているお客様におかれましては、誠に申し訳ございませんが、ただちにベータ1の使用を中止し、プログラムを破棄していただきますようお願い申し上げます。
 なお、現在これらの不具合を修正いたしましたNetRecorder6 ベータ2 を公開しておりますので、引き続きご利用いただけます場合は、こちらを是非ご利用くださいますようお願い申し上げます。

以前はソフトウエアがバージョンアップすると、速攻でインストールしていたが、最近はもうほったらかしである。一太郎10もノートン・ユーティリティーズ2000もウィルス・バスター2000も未だに買っていない。オンラインソフトはもっとひどく、LHMELT、LHAユーティリティー32、窓の手、クイックタイム、アドビ・アクロバットなどなど古いバージョンのままである。要するにここに挙げたソフト、使う頻度が低いのである。頻繁に使うソフト、例えば、この原稿を書いているTTTEDITORなどはバージョンアップすると、すぐにインストールするし、FFFTPなどもそうだ。ま、今はホームページ関連のソフトに興味が移っているので仕方がない。それともう一点、製品版のソフトウエアに関しては来年、Windows98の後継バージョン(Millennium)が発売されることも影響している。

新しいWindowsをインストールするには、パソコンを買い換えざる得ないのだ。もう今のパソコンにインストールするのは無理ですからね。機種自体が古くなっていることもあるが、Cドライブの空き容量が400MB余りしかないからだ。僕のCドライブは元々2GB。昨年夏、ハードディスクのクラッシュで交換−フォーマット(T_T)したときには、この容量設定で十分と思っていたが、みるみる少なくなってしまった。ソフトのいくつかを削除したり、他のドライブに移し替えてみたけれど、ほとんど増えない。一番容量を食っている一太郎関係を動かさないとダメなようだ。一太郎関係は三四郎、五郎、FULLBANDなどが入っている。どれもほとんどまともに使ったことがないので、アンインストールしてもいいのだけれど、一太郎と微妙に機能がつながってるんですよね。これをアンインストールすると、一太郎の○○の機能が使えなくなりますとか、表示されるもので、アンインストールをためらってしまう。しかし、一太郎そのものを使う頻度も激減しているのだから、少しぐらい機能が減ってもいいのである。一太郎10にバージョンアップする際は決断しよう。

Windows98ではなくNTの後継バージョン、Windows2000は来年2月に発売される。98は最近フリーズすることが多くなったので、安定した2000にしようかとも思う。ただし、雑誌の紹介記事を読むと、やはり使えなくなるソフトは出てくるようだ。特にハードウエアと絡んだソフトがダメらしい。それに2000をインストールするにはCドライブの空き容量が700MB必要という。これがネックだし、BIOSも対応していないかもしれない。もし新しいパソコンを買ったにしても今の環境を再構築するにはたくさんのソフトをインストールし直さなければならない。この作業、ソフトの数が多いので、1日では終わらないだろう。これが一番の憂鬱。パソコンって、つくづく面倒なことが多いと思う。(12月25日)

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IE5.01をインストール

ちょっと気になってはいたのだが、「雑誌の付録からインストールした方が速いし…」と思って放っておいたインターネット・エクスプローラー5.01をインストールした。なにしろ前回IE5.0をダウンロードした時には40分ほどかかりましたからね。でもWindows Updateのページに行ったら、今回から必要なファイルのみダウンロードする仕様になった−と書いてあったので、「それなら速いかも」と考えを変えたのだ。確かに若干速くなった。ファイルのダウンロードで3MBぐらいまではスススッと進んだ。でも結局、残りの12MBはこれまで通り。今回はISDNの128kbpsだったので15分ほどだったけど、ま、あまりマイクロソフトの言うことは当てになりません。

実は最初、64kbpsで接続していたのでダウンロード中に回線を切って接続し直そうとした。そうしたら、「再起動しないでください。システムを壊す恐れがあります」とのダイアログボックスが出てドキッとさせられた。しかもいつまでたってもこれが消えない。フリーズではないのだが、らちがあかないのでヒヤヒヤしながら強制終了させた。再起動はしなかったから異常は起きなかったが、心臓に悪いですね、これ。

で、インストールしてみたIE5.01、外見はなーんにも変わっていない。マイナーバージョンアップだから、当然でしょう。MYCOM PC MAILによると、バージョンアップの内容は以下の通り。

 IE5.01は、IE5に寄せられた問題を修正したほか、いくつかの新機能を搭載している。例えば、ウィンドウに表示されているショートカットアイコンをクリックした時に、別ウィンドウを開くかどうかを設定できるようになった。また、新たに追加された「Internet Explorerパッチ技術」により、利用者の旧バージョンのIEのファイル情報を元に、必要なファイルだけをダウンロードしてアップグレード作業を行えるので、ダウンロードに必要な時間を大幅に短縮することができる。
 OE5.01では、今まではMicrosoft Outlookにのみ提供していた、「メッセージの開封確認」の通知機能が追加された。さらに、新たに十数個のひな形や、セキュリティ保護された電子メール(S/MIME)の拡張機能などが追加されている。

新たに追加された機能は多くはないが、プログラムの修正は多岐にわたっている。詳しくはIEのホームページhttp://www.asia.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J051/4/46.htmを見て欲しい。数えたらメモリーリークの修正など50近くあった。うーん、そんなに不具合の多いブラウザだったのか…。アウトルック・エクスプレスの開封確認機能は便利ですね。でもこれ、相手に開封確認の発信を要求するらしいし、相手もアウトルック・エクスプレスじゃないと機能しないんじゃないかな。よくわかりませんが、とりあえず、この機能、オンにしてみた。

IE5.01を使ってみて気づいたことが一つある。シネマ1987onlineのトップページにある“サイト内検索”の文字が今までより一回り大きく表示されるのだ。ここは<STRONG>タグで太字にしているだけなのに、どうみても1、2ポイント大きい。ネットスケープで表示すると、これまで通りなので、これもバグかもしれない。いろいろ試行錯誤した結果、ページのフォント指定をmonospaceからMS Pゴシックに変えたら良くなった。monospaceはあくまでも英語の一般フォント指定なので、日本語でこれを使うと不具合が生じるらしい(こういう趣旨のことはホームページ実用小技集に「スタイルシートの不思議」と題して書いていましたが、IE5.01ではちょっと実状に合わなくなったので削除しました)。見出しの文字も不鮮明になるので、monospaceの使用はやめて、他のページもフォント指定をやり直した。

ホームページを見る人の環境はさまざまだから、フォントの指定はなかなか悩むところだ。指定がなくてもブラウザのデフォルトのフォントで表示はされるが、意図した通りの表示にしたければ必須ですからね。Windowsだけでなく、マッキントッシュの人のことも考えて、MS PゴシックやMS ゴシックのほかにOsakaなどマッキントッシュのフォントを指定しておくといいといわれる。ちなみにこのページもそうしてあります。(12月26日)

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アデュー、1999年

前回の補足事項を一つ。アウトルック・エクスプレスの開封確認機能は相手もアウトルック・エクスプレスでないと、働かないようだ。しかも、ツール−オプション−開封確認で「開封確認メッセージを送信する」にチェックを入れておかないと、ダメである。そこまでやる人は多いんでしょうかね。相手には要求しても自分が送信するのは嫌だという人、少なくないんじゃないでしょうか。ま、僕は一応チェックを入れましたが…。こればかりはOE5.01の人が増えないと、どうなるのか分かりませんね。

馬場肇さんの「日本語全文検索システムの構築と活用」(ソフトバンク)を読んでみた。通称“なまず本”といわれるだけに、Namazuの設置方法が詳しく書いてある。アウトラインは「日本語全文検索エンジンのリスト」と同じで、各種検索エンジンソフトウエアについても詳しい。いろいろ紹介されているが、やはり最も優秀なのはNamazuのようだ。Namazuの良さは使ってみて身にしみているが、もう少しインデックスのサイズが小さくなれば、と思う。僕のは現在、50ファイルで1.66MBになってます。AFRI Splendid Searchと合わせて2MBを超えており、ホームページ使用量の半分に迫る勢い。なんかもったいないような気がしないでもない。

さて、1999年の最後だから、久しぶりに映画について書こう。「シネマ1987online」を含めて、Web上には映画の感想・評論のページが多い。2、3行の感想だけのサイトはまあ、趣味だからいいのだが、映画評と称しているページの中で最も信頼できるのはどこか。個人的にはSFオンラインがベストと思う。SF方面だけに限られるのは残念だが、批評の中身が真っ当である。ストーリー、スタッフ、技術、演出などへの目配りも確かだ。これは主に担当している添野知生によるところが大きいのだと思う。例えば、「ファイト・クラブ」の批評は“唯一無比のフィンチャーの作家性”と題し、「小説でいえば、まさに《異色作家短編集》(早川書房)の味わいで、ロアルド・ダール、スタンリー・エリン、チャールズ・ボーモント、フレドリック・ブラウン、ロバート・ブロックといった往年の名手の、底意地の悪さ、読者を翻弄する仕掛け、社会批判、鋭利な切れ味、残酷趣味などを思い出させる」と指摘している。

「エンド・オブ・デイズ」については監督交代劇を紹介しながら、「(ピーター・ハイアムズ監督が)慣れないオカルト脚本や主役男女の一本調子の演技を持て余しているのは傍目にも明らかで、後半はとくに投げやりなやっつけ仕事に終始している。悪魔を演じたガブリエル・バーンが余裕綽々でがんばっているだけに残念だが、これをハイアムズの失敗作と呼ぶのは酷だろう」と同情している。ハイアムズの過去の作品を見ていなければ、書けない批評だろう。

これに比べると、特に名を秘すが、ある映画評論家の有名ページは批評と呼ぶのもおこがましい感想に終始している。自分の好みや中途半端な知識だけに頼った文章は批評とは言えない。映画評論家のレベルは年々落ちるばかりだが、それは文章修行もなしに映画について書き始め、深く考えもせずに文章を連ねる輩が多いからである。映画に関してはだれでも感想ぐらい書けることが災いしている。

では、感想と批評を分けるものは何か。それは視点と論理性と思う。「面白かった」「つまらなかった」「俳優の演技が良かった」「SFXがダメだった」というレベルで終わっているのが感想。なぜ面白かったのか、どこが悪かったのかを具体的に指摘し、論理的に説明するのが批評なのである。映画評に限らないが、視点はさらに重要である。映画評論家プロパーよりも優れた批評を書く人は例外なく確固とした視点を持っている。例えば、キネマ旬報に連載している翻訳家の芝山幹郎を挙げれば、十分だろう。作家の小林信彦、都築道夫もそうである。視点の確かさというのも批評には欠かせないことなのである。

映画に対する確固な視点というのは何千本の映画を見たからといって培われるものではない。1本の映画を十分に分析することの方が重要だ、といった意味のことを小林信彦が書いていた。本当にそう思う。別に自分の書いている文章が優れているとは思わないけれど、自分が書くのに苦労している分、つまらない映画評を読むと、いかに手を抜いているかがよく分かる。評論家を名乗るからにはしっかりした文章を書かなければいけない。それができないのなら、映画リポーターとでも(無責任に)称していればいいのである。

以上、映画評論家ではないけれど、映画評と名の付くページを持っている自分への戒めでもあります。1999年は個人的には映画を見る頻度が全盛期の水準に戻った年だった。ホームページを公開したお陰である。映画評を書くのは5年ぶりぐらいだったが、書いているうちになんとか以前の調子を取り戻しつつある。2000年はもっと多くの映画を見て、もう少しましな映画評を書いていきたいと思う。それでは、アデュー、1999年!(12月31日)

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