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2004年12月30日 [Thu]

「ロスト・イン・トランスレーション」(DVD)

東京にCMの仕事に来た映画俳優ボブ(ビル・マーレイ)とカメラマンの夫についてきたシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)の淡い交流を描く。ソフィア・コッポラはこれでアカデミー脚本賞を受賞したが、凝った脚本ではない。2人は元々、周囲に理解されない疎外感を感じており、言葉の通じない日本に来てそれに拍車がかかる。だから日本の描写は理解できないものとして描かれる。

どうも見ていて「いい気なもの」と思えてきてしまう。2人は高級ホテルに泊まっているぐらいだから、経済的にも恵まれており(ボブのCMのギャラは200万ドル)、なに甘えたこと言ってんだよと思えてくるのだ。未開の地に来た白人の孤独を描いた映画は過去にもあったと思うけれど、まあ、当事者の国に住む者としては面白くない。この2人には「郷にいれば郷に従え」なんて感覚はないのだろう。刹那的な旅行者なのである。

個人的にはこの脚本は技術的な部分も話の根底にある考え方も甘いと思う。それでもこの映画に魅力があるとすれば、それは主演2人の魅力で、人生にうんざりしたようなマーレイと清楚でありつつ肉感的なヨハンソンはどちらもいい。実生活では2人とも近寄りがたいキャラクターらしいが、映画の中では好感のもてるキャラクターである。

正月の酒

普段飲むのは焼酎だが、実は日本酒大好きなので正月用の酒を酒店へ買いに行く。ちょっと迷って、「越乃寒梅 別撰」4合瓶と「黒松剣菱 特選」5合瓶を買う。正月の酒といいながら、夕食前にさっそく飲む。この2本、価格はずいぶん違う(越乃寒梅が4倍近く高い)が、味の方はそんなに変わらない。まあ、越乃寒梅の方が個性はありますけど、味が4倍違うかというと、そうでもない。日本酒の価格というのもよく分かりませんね。

僕はこの2本よりも月桂冠の≪超特撰≫ 鳳麟 純米大吟醸 の方が好み。これは素人が飲んでもホントにおいしく感じる酒だと思う。残念ながら、酒店には置いてなかった。


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