例会リポートのトップへ

2001年7月号

2001.6.7(Thu) 於:喫茶『アンジュール』
出席者:♂ 加賀 笹原 酒井 ♀ 川越 杉尾(書記) ゲスト:♀ 林田 中西

慌ただしかった5月が過ぎ、早くも楽しみな映画祭も催される6月を迎えました。我が家の紫陽花も、色鮮やかな紫の花を満開にしています。そんな中、今回の合評会には、前回に続き、フレッシュなゲストが2名参加してくださいました。うれしぃ!では、早速、「ショコラ」から・・・・。

ショコラ

監 督 ラッセ・ハルストレム  出 演 ジュリエット・ビノシュ ジョニー・デップ キャリー=アン・モス 他

酒 井 もうかなり前に観たので記憶が定かでないのですが、「サイダー・ハウス・ルール」とか「ギルバート・グレープ」に比べていまひとつ印象が薄かったような気がします。「ギルバート〜」にしても「サイダー〜」にしても、題名を聞くといくつかのシーンが、バーッと浮かんでくるんですよね、例えば、「サイダー〜」では、あのきれいなリンゴ園のシーンが出てきたり・・・「ギルバート〜」では、デカプリオが塔の上で叫んでいるシーンが、パッと浮かんでくるんですけど、そういうところが「ショコラ」では出てこなかったように思います。
 ストーリーの展開ですけど、非常にありきたりというか、ワンパターン化しているんですよね。保守的なところに、何か新しいものが入ってきて、それでかき乱されて、その中にヒッピーみたいのが入ってきて・・・皆がかき乱されて・・・でも、結局新しい方に皆が付いていく・・・。なんか、何処かで聞いた感じがして、少し退屈しましたね。
 フランスの風景のきれいなところとか、あんまり出てこなかったきがする。抑圧されれた少し暗いイメージのところばっかりで・・・。最後の感謝祭のところにでも、もう少し自然の美しいシーンとか、あの監督は、そういうところを撮ることのできる人なのに、今回見せてくれなかったと言うところが少し不満に思っています。

笹 原 私もちょっと酒井さんと似ている感想なんですが、「サイダー〜」があまりにスバらしかったので、期待したら、ちょっと違っていたなと思いました。ま、でも、「ショコラ」は、明らかに寓話ですよね、だから、こんなふうにあえて、違うものを撮りたかったんだなと思って・・・。結構、俳優たちも良かったし・・・。ジュリエット・ビノシュも、あまり好きではないんですけれど、今回は良かったなと思います。ジュディ・デンチとか、レナ・オリンとかが、予想通りの演技をしていましたし、「マトリックス」のキャリー=アン・モスとか良かったなと思いました。作品としては、まあまあかな。
 そんなに好きという映画ではなかったんですが、監督も「ギルバート〜」とかは(私は)だめなんですけど、「サイダー〜」とか「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」は群を抜いてるかなという感じはします。

林 田 私は「サイダー〜」も観たのですが、それと比べたりとか・・そういうふには全然意識せずに観ました。やっぱり、アメリカ映画ですよね、フランスの田舎というのがすごく頭に(イメージが)あったので・・・アメリカ人が、ああいうのを作っても何もならないかなって気がしました。(笑)やっぱりフランス語で聞きたい。あれがフランス語だったら良かったなと思います。その方が、よりあの映画らしく出来たんではないかと思いました。あぁジュリエット・ビノシュの映画かぁ・・という感じで(ビノシュの好感を持っていない?)思っていたのですが、「ショコラ」はいい映画だったような気がします。・・・なんか、甘くって、お茶が飲みたくなる映画だった。(笑)
 ジョニー・デップは大好きで、どの映画を観ても良いっ!(書記:同感!)今回も好きでした。寓話だったら、現実にありえない不思議なことを、もっと思い切り入れても良かったのでは、と思いました。

杉 尾 私は「サイダー〜」が、この監督の他の作品に比べたらどちらかというと印象に薄かったんですが、「ショコラ」は、「ギルバート〜」や「マイライフ〜」と同じ感じに思えました。・・・・ん・でも、今皆さんのお話を聞いていると、違うのかなぁ〜(笑)。ビノシュは、「ポンヌフの恋人」でも好きでしたが、今回も全然ちがう感じで魅力的でした。私も林田さんに負けないくらいジョニー・デップは好きです。(笑)(林田:アル・パチーノと共演の「フェイク」も良かったですね。)あと、チョコレートが、まるで魔法の食べ物みたいに効果的に使われていたのが良かったです。冷え切った夫婦仲でも、あのチョコ食べればOKみいな・・・(笑)。ストーリーは、分かり切っている内容なんだけど、何か素直に入り込めて、暖かな気持になることが出来て、最後にレノ伯爵像と一緒ににんまり笑ってしまいました。そして、友人3人でチョコレートケーキを食べて帰りました。

中 西 私は、ゴールデン・ウィークに福岡に帰った時に観たんですけど、監督とか俳優の前知識なく、友達が「ハンニバルとショコラとどちらを観る?」と聞いたので、‘ハンニバル’は観たくなかったので、ショコラを観に行きました。前知識がない分、純粋な気持ちで入っていったから、あたたかな気持になれました。宮崎に来て、かなり孤独な生活を送っていたから(笑)。ちょっと、心がポッとあたたかくなるような気持でした。アヌークという女の子が、物語の中でひとりぼっちだったので、とても共感できました。ただ、皆さんがおっしゃるけど、フランスが舞台だったのが意外・・、勿論、フランスとか行ったことないのですが、私の中のイメージとはちょっと違うと思いました。な〜んで、フランスなのにワラビー(カンガルーの小さいやつ。)が出てくるのって・・・(笑)アレが、凄く気になりましたね。それと、もちょっとフランスだったら、イギリス英語を濃くするとかしてくれた方が良かったかなと思いました。あと、私チョコレートが嫌いなんですよ(笑)、だけど、何か、食べたいなって気にはさせられましたね・・魔法のお菓子っていうか・・・。一緒に行った友人は、日本酒とショコラとが合うって言ってあの後すぐ食べたらしいです(笑)。宮崎に帰って発見したんですけど、福岡の映画館の近くにショコラに出てくるチリホットチョコレートを再現したメニューが期間限定で600円であったらしくって、‘ボンサンク’っていうお菓子やさんなんですけど、宮崎に帰ってそれを知ったから、凄くくやしくって!!自分では、作れそうにないし、すごく飲みたいです(笑)。
 私の中では、ビノシュって、おばさんだったので、ジョニー・デップは素敵なお兄さんなのに映画の中であんないい仲になるのは、それはちょっと、納得出来なかった(笑)わたしは、そ〜れは、許せない展開でしたね、(書記:いいのよ〜、いいのよあれでっ。(笑))ショコラは、アヌークが主人公として観ていたので結構子供向けというか、ファミリーで観ることができるような・・・恋人でも良いんですけど、だから、あんなシーン(注:ビノシュとデップのラブシーンのことらしい)になるのは、ゆ、許せないっ!(笑)それが心残りです。でも基本的には、好きな映画でした。

酒 井  な〜んだ、そうかぁ、再来週の例会の時、チョコレート買って来てあげようかと思っていたのに・・・(笑)(注:酒井サンは来週からノルウェー、アムステルダムに行くそうです、ええなぁ。)

中 西 えぇ〜、ああぁ、‘トリフ’は好きかも(笑)。抹茶の生チョコも。

酒 井 ヨーロッパだから、抹茶はないなぁ〜。

(ここで、アンジュールの竹田さんが、お茶を持ってみえました。珍しいイチジクの砂糖漬けみたいなものと、美味しいおつけモノと一緒に。いつも、有り難うございます。)

・・・・閑話休題

酒 井 ちょっと映画がハリウッド的になりすぎているんですよね。

笹 原 監督はスウェーデンなんですけどね。

中 西 灰がバッと、飛んでいくSFXはいただけないです。

この後、雑談に入っていきました。ギルバート・グレープの話から、心に残る映像の話、ショコラには泣くシーンがなかったとか・・・。後、レナ・オリンが、だんだんと美しくなっていく様が良かったね・・・ジュリエット・ビノシュとは「存在の絶えられない軽さ」でも共演していたねとか・・・話は尽きないのでありました。

ここで、当日、出席できなかった鬼束さんから、書面で感想が届いていますので紹介します。

【ショコラ】鬼 束
役者が揃い過ぎるくらい揃っていて、脇役のごま塩系の頭のおじさんまで行き届いたキャスティングでした。僕は、まず最初に、レナ・オリンに暴力を振るう夫役のピーター・ストーメアが語弊があるかもしれませんが面白かったです。『ファーゴ』でちょっと変わった殺し屋のような役をした人です。あと『ポネット』で主演したヴィクトワール・ティヴソル。キャリー・アン・モスは勿論いいし、ジュディ・リンチのばあちゃん、最高でしたね。名前知らなかったけど。映像も色に厚味というかそんな感じがあって、きれいでした。でも、あんな強固な信仰心さえもとろけさせてしまうようなチョコレートがあるものかなと思いました。しかし、(時代)設定としては、初めてチョコレートの味を知る人々の話だったのかなぁと思いました。僕は、つい最近になって、チョコレートのおいしさを知りましたけど。ある程度長さは感じましたが、内容は充実していたと思います。台詞にいくつか聞き逃したところがありました。あと、連想した映画としては、「完全に(〈完璧に〉だったかな?)」という台詞に、『お熱いのがお好き』のラストを。火を吹くシーンに『ポンヌフの恋人(J.ビノシュ主演)』を。そして、J.ビノシュの台詞だったと思うけど、「私が誰か傷つけた?!」には、『底抜け大学教授』を連想しました。
 村の昔からの道徳観念みたいなものに縛られていた人たちが、それから解放されていくという意味で、監督の前作品『サイダー・ハウス・ルール』の〈ルール〉とリンク(確か初めて自分の文章で使った。格好いい!)していたと思います。そう言えば、「北風」って言葉の使い方が良かったです。音楽もとても良くて、特に終盤の踊りのシーンでかかるアコースティック・ギターの元気のいい曲が好きでした。見た直後には、サントラが欲しくなりました。(5点/5点満点)
 以 上

次は、「トラフィック」いってみたいと思います。この作品も、なかなか評判良かったようです。


トラフィック

監 督 スティーブン・ソダーバーグ  出 演 マイケル・ダグラス ベニチオ・デル・トロ キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

酒 井 映画的にも、技法的にも非常に素晴らしい映画ですよ。その主張というのに感動できるかどうかというのは別にして、非常に完成度の高い映画ですよ。

笹 原 話の持っていき方が上手いですネ。あの、3カ所の話をどんどん追っていくという展開が、非常に面白かったです。役者で、キャサリン・ゼタ=ジョーンズが、話が進むにつれて、あんなに変わるかっていうところが意外な展開で、どういう役かなと思っていたんですけど、良かったです。それと、アカデミー賞をとったベネチオ・デル・トロが目立っていましたね。まあ、この監督の一作目は見逃したんですけど、「エリン・ブロコヴィッチ」は内容的には、好きでないんですけど、それに比べたら、今回の作品は好きですね。もっと、難しい映画かなと思っていたら、そうでもなくて・・・上手く描いていました。

加 賀 最初の映像がセピア色っぽくて、なんかそのあたりが社会派映画の雰囲気を出してました。三つの話が平行していくので、もしかしたら途中で解らなくなったらどうしよう(笑)とかって思いながら見たんですが、どうにか最後まで楽しく見ることが出来ました。最後にあの助演男優勝をとったベニチオ〜は一番めだったかなぁという感じがしました。やはり、あの人に感情移入してみました。あと、キャサリン・〜が途中で開き直ってしまうところが凄いなぁと思ったりしました。アメリカが如何に麻薬問題に困惑しているか、苦労してるかというのが出ていました。やはり、日本人が見るのと、アメリカ人が見るのとでは違うのでしょうね、多分。あんまり凄いとは思わなかったけど、それなりに良かったです。

杉 尾 前もって、難しいぞって言われて見に行ったので、始めから気合いをいれて見ました。おかげで最後まで楽しく見ることが出来ました。(笑)3カ所の一つメキシコの部分は、熱風が吹きすさび砂塵が舞う乾ききった感じが、黄色いフィルターを通して良く出ていたと思います。ハンディカメラで撮ってあり、画面が揺れて、ずっとこんなんだったら、少しこの後見るのがキツイなぁとかって思ったんですが、ワシントンD.C、サンディエゴと画面が普通のに戻ったので、ほっとしました。話としては、それぞれ違うところから始まって麻薬で繋がっていくところが巧みだなと思います。終始緊張しながら、一気に見ることが出来ました。赤井秀和とチャゲあすの飛鳥を足して割ったような(笑)ベニチオは、正義感が強いし、優しくて、がっちりしていて・・・なんか、モンゴロイド的なところが安心して、惹かれるものがあります。それから、マイケル・ダグラスも今までと違って、随分抑えた役柄で良かったです。最後、自分の仕事よりも家庭を選んだという部分ですが、そんなところを(この映画は)言いたかったのかなぁと思ったりしました。(書記:なんか、実際に話した時よりも随分まとめちゃいました。。書記の特権です。(^o^;)

酒 井 非常に映画の作りとしては、完成度の高い作品だと思います。三つのストーリーですけど、それぞれが非常に良く出来ていて、一回の映画で3本分楽しめたんじゃないかなという気がします。大変優れた映画で、おそらくキネマ旬報誌あたりだったら、今年のベスト5ぐらいには入ると思います。この作品を見て、いくつか印象的なところがあるんですけど。まず、マイケル・ダグラスは、彼の持っているイメージっていうのはアメリカの典型的な男のタイプで、ガッツにして強いという・・・が、ありますよね、それを逆手にとって、彼が麻薬の取締りのトップに立って、アメリカの麻薬を追放してしまおうとすると、彼の家族の方が麻薬に犯されている為に、それで、もう自分が(トップとして追放するということを)断念してしまう・・という、そこですよね、一つの屈折したモノがあるんですよ。アメリカの社会の崩壊ですかね。ドキュメンタリータッチなんですけど、よ〜く考えてみると、それじゃぁ、麻薬は無くなるのかというと決して、映画は無くなる方向に行くようにはなっていないんですね。ただなんとか努力はするけれども、でも、やっぱり麻薬は大変なんだという印を与えている。これは、アメリカという国、今ミサイル構想とかなんとか言っていますが、明らかに、そういう外的な問題ではなくて、内的な問題でアメリカという国が溶けだしているという状態をあらわしていると思います。突き詰めていくと、いろいろ暗いんですが、最後にホッとするのは、メキシコで子供達のために野球場が出来て、子供が野球をやっているシーンで終わる、あのシーンは一筋の光明を見出している。とにかく、非常に良かったです。

川 越 今回は、悪口は別にないですよっ(笑)!凄いなぁって!でも、すんごっく疲れる。だって、ポンポン画面が変わるし、人も変わっていくでしょ。とにかく、じっと見ていないと話がどこから、どこに飛んでいくのか分からなくなる、集中力がいる。アメリカの小説っぽいですよね、話が。多分、スティーブン・キングとか、クーンツとかああいう系統の人の小説と話の展開が連想させますよね。アメリカも麻薬戦争には負けてるんだって、(笑)ま、それを言っちゃおしまいだろうって感じだけど。はははは。なんか、ジグソーパズルのような映画よね。日本の小説って、プラモデルっぽい様な感じ、パーツがいろいろ決まっていてね。そんな感じがしました。

酒 井 三つが全然違うところから話が始まって、それが三つ絡み合って最後に一緒になるのではなくて、また、三つばらばらになるといのが、違いますね。 

川 越 そうそう、なんか、一点に集約されるのかと思っていたら、そうでもないって言う・・・。その辺は、ラストの〆方が、やっぱ、クーンツとかの小説とは違うかな。キャサリン〜は怖いね(笑)。なんか普通の主婦が突然、極道の妻みたいに変貌していくって、びっくりした。

そして、そして、この後雑談へとなだれ込んでいったのでありました。*ちょっと長かった。*それぞれの色の対比が、解りやすく良かった。*質は高いけど、娯楽映画じゃないね。*やっぱ、敗北なんですよ、ジーン・ハックマンもアル・パチーノも頑張ったけど、麻薬には勝てなかったということですね。・・・・など、話はまたまた尽きないのでありました。では、ここで、鬼束さんの感想です。

【トラフィック】鬼 束
 朝一回目に行ったら、出だしですぐ寝てしまった。長かったなぁ。もう一回見てなんとか最後まで見られたけど、それでもちょこちょこ寝てしまいました。やっぱり、身体や頭が疲れていると寝てしまいますね。
 で、内容は『JFK』や最近一部の海外映画人に人気のガイ・リッチーの真似をしたのかなと思えるような編集がされていて、繋がりが分かりにくかったです。こういうことをしないとヤバイ様な内容だったのかな。はっきり分からなかったけど、後で、そうではないかと確信しました。こういう編集を初めてしたのが『市民ケーン』で、だからあの映画は名作と言われるのだと今回やっと分かりました。   メキシコのセピア調の画面と、アメリカの薄いブルーの画面が使い分けてあって、コントラストが印象的でした。トータルとしては良かったと思います。あと5回位見たら面白くなるかも?
 「ラストの、M・ダグラスの娘の『・・・すると不安がなくなる』という台詞も良かった」と感想ノートには書いているけど、肝心の「・・・」のところを忘れてしまいました。この娘役の女の子が良かった。彼女がクスリを打って、涙をこぼしながらベッドに幸せそうにクターと横になるシーンは、クスリというのはああいう気持ちよさがあるから惹き付けられるし、危険なのだと思いました。クスリを使うという設定・風貌・年齢といいジョディ・フォスターの若い頃を思い出しました。
 誰かが1987HPに書いたけど、アメリカは、麻薬戦争と言われるほど薬中毒が広がっているのだと思いました。キャサリン・ゼダ=ジョーンズ他の女性陣に色っぽい映像がありました。M・ダグラスは、今度は好きになれるかなと思ったけど、肩から胸のあたりが堅太りしすぎ。でも、わざとああいう体を作ったのだと思います。あの人は、見た目的は『フォーリング・ダウン』の時が一番格好良かったと思うけど、中身的には今回のほうがずっと格好いいような気がしています。
 メキシコの将軍が一番悪かったのかなとも思ったけど、違った気もして、よく分かってないんですよね。 役者はみんな魅力的で、主要キャストは、これからよりメジャー級になりそうな人たちでした。(3.5点/5点満点)
  以 上 

う〜っ、以上が、今回の課題作「ショコラ」と「トラフィック」の合評会の内容でした。 一部、書記の独断で、発言した表現とは異なる部分とか、割愛した部分とかありますが、紙面に限りもございますので、どうか、ど〜かご了承ください。


今 月 の 一 本

川 越 【ムルデカ】いろんな意味を込めてオススメです。軽いハリマ王ぐらいの感じで行ったら、凄く重かったです。

酒 井 【キャラバン】あまり期待せずに行ったら、意外に良かったです。

加 賀 【ハムナプトラ 2】ちょっと、突き抜けたものを感じましたね(笑)。B級でもここまでやれば、褒めてあげます。キャッチコピーが「最初から最後までクライマックス」でした。 

笹 原 【8月のクリスマス】韓国映画です。昨日、韓国映画祭として県立劇場でみました。すばらしい映画でした。

林 田 【風の丘をこえて/恨】韓国映画です。もの凄い映画でした。日本で言えば「はなれこぜおりん」のような映画です。歌が素晴らしい!
 【ムルデカ】良かったです。日本軍にもいい人がいたっていうのが、少し救われた気がしました。その時の怒りとか民族意識というのを感じました。

中 西 【ハムレット】私は、シェークスピアも好きなんですけど、まったく台詞もそのまま使ってあって斬新な感じでした。日本語への訳仕方に工夫があって良かったです。

鬼 束 【田中一村展】宮崎県立美術館 とても良かったです。学芸員の人の説明を聞きながら見たのでよりよく理解出来ました。一村が孤高の人になってしまった理由が分かりました。
 【二紀展】宮崎県立美術館 かなり良かったです。絵画の楽しみ方がだいぶ分かってきたような気がしました。

杉 尾 【キャラバン】ヒマラヤの雄大さ、そこに暮らす民の生に対する真摯さを感じました。人間を容易に受け付けない自然の厳しさも圧巻。
 【寒中記 大森一郎詩集】へははは、手前味噌ですみません。ま、一応ね。 しかし中でも、‘星影’‘萌し’は、特に好きです。 

[BACK]