例会リポートのトップへ

1999年9月号(149号)

出席者 杉尾、矢野、笹原、鬼束、臼井、田村、加賀(書記)

スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス

 杉尾 申しわけないげどつまらなかったです。なが〜く感じちゃいました、中だるみがして、タラタラタラタラ説明があるもんで字幕読んでるうちに眠くなってきて、退屈しました。SFXも最初は目を見張ったんですけど、途中で慣れるから、それほどこう、なんていうのかな…三時聞ぐらいあったのかしら、(2時間10分くらい)そうなの?それでも長く感じたわ。
 でえ、こう言いながら吹き替え版も見たんですが、吹き替え版は息子が見たいと言うもんでお付き合いでもう一度、もしかすると字幕を読まなけれぱおもしろいと思っていきました。私程度には吹き替え版のほうがよかった感じです。(声は違和感なかった?)べつになかった、声がどんなんだろうと思うほどもなかった。どっちか選べと言われたら、吹き替えの方がおもしろかったかな。
 次に出るエピソード2の方がおもしろいかなと思います、エピソード1で説明したアナキンくんのお父さんとかがもしかしたら出てくるかなとかね、…そういうところですかね。一緒に言った息子もたいして感動なかったみたいで、終わっても二人でその話をすることはなかった…あっ、したした、アミダラ女王がどこから変わったっちゃろかと言う話はしました。ま、そういうところです。

 矢野 カーレースみたいな、ポッドレース? そこがおもしろかったです。あとペプシコーラをいっぱい飲みました、キャップ集めるのに。ペプシコーラにもライトがあるんですね、こないだそれを飲みましたけど。そしたらシールを剥いだら当たり外れがあるんですよ、はずれても五枚送れぱ何か当たるんですよ、こないだ20本目位にやっと当たりが出て送ったら、来たんですよ。手が動くキャップの人形、ちょっと大きいだけ。
 あとアナキン役の人が、シュワルツェネッガーが主演の「ジングル・オール・ザ・ウェイ」の子役だったってことをこないだビデオを見ながら、「この子がアナキンよ」とかいって、吹き替え版はまだ一緒に行ってあげてないんですけど、ずっとじらしながら、そろそろ見に行かなくてはと思ってます。いっぱい登場人物が出たのでなにがなんだかわかんなくて、ジャージャー・ピンクスがちょっとせわしなかったですね。(ジャージャーも二度目に見れぱ気にならないようです)じゃあ吹き替え版で確かめながら、見に行きたいと思ってます。

 加賀 前評判があまりよくなかったんで、おもしろくないかなと思ったんですけど、そんなことなくて話も楽しいし、出てくる登場人物とか機械とかたくさんあって、たのしく見れました。シリーズ物ってつくる方は大変だろうけど、この調子であとの二作も作ってほしい。

 笹原 私は割と楽しめました。最初の三十分くらいは眠くなってね、しんどかったけどそれを過ぎたら後はあっというまでした、まぁ今回は4・5・6・につなぐためのね、説明だからしょうがないかなと思いながら、謎の部分もいろいろあって、それからつなぐという形なんでしょうがないかなっていう感じはしました。
 海底都市のところとか、予測してなかったんで、そういうところはおもしろかったです。こういう映画って評価する映画じゃないから、そういうものってだれも求めてないから、ただおもしろかった、おもしろくなかったでいいんじゃないかなという感じはします。

 臼井 少なくとも不愉快じゃなかったんですよ、言われてみれぱ2時間12分は長いよなと思いますけど、それを言い出したらスターウオーズの前の作品だつて長いわけですからね、スター・ウォーズ、エピソード4からはじまって5、6で終わってるんですか、て言うのは嘘でね実は、ジョージ・ルーカスの広げたふろしきのような気がするんですけどね。そんな風に言ったらみんな引き付けられるじゃないですか。そのふろしきをどのように収めるかというとこで、エピソード1は苦労してるのかなという気はします。
 7・8・9は結局作らないっていう話ですけど、作らないんじゃなくて作れないんじゃないんですかね、実は話っていうのはあまり用意してないもんだから。ジョージ・ルーカスが監督をするのはこれで何作目なんですか、4作目? 何とかっていうのがデビュー作(hiro注・メジャーデビュー作の「THX1138」です。実はその前に短編を8本監督してます)で二作目が「アメリカン・グラフィティ」で、三作目が「スター・ウォーズ」でしょう、これは4作目なんですよね、ただ大した演出家じゃないって言うのは、すごい思うんですが、大した映画じゃないっていうのはすこくわかるんですが、おもしろくなくはなかったですよね。
 スター・ウォーズって全世界で上映されてその後の映画とかに影響を与えて、思うに「風の谷のナウシカ」なんかにと思ったんですけどね。そういう映画を彼がさらに見て影響をうけてるのかなっていう、そういう面でいってもちょっとおもしろかった気はします。

 鬼束 おもしろくないです、はっきりいいます。二回見に行って二回目も時間が長くて退屈しました。これを楽しんでる人は楽しんでいいんでしょうけど、これはおもしろくないから、悲観的に考えることない、これはいらないショットなくせぱ、もっと短くできるし、…二回見たけどやっぱりだめかな。

 田村 私はよかったと思います、一作目を見て、それから見てなかったんですけど見にいってよかったなって。

 高嶋 期待してたんで、がっかりした。退屈した。SFXはいいけど、内容がいまいち。昔のはハリー・ハウゼンがSFXを担当した、シンドパットシリーズ、とくに音楽をパーナード・ハーマンが担当した「シンドパッド7回目の航海」を思い起こし良かったなぁと思った。

[BACK]


ライフ・イズ・ビューティフル

 鬼束 収容所に入る前までが、ちょっとテンションが高すぎてなんかイマイチやなぁと思いながら見たんですけど、排他されるるところからはよかったですね、話が重くなったほうがいいのかなぁていう感じで。「ジョニーの事情」の時は何も考えずに馬鹿笑いして楽しめたんですけど、今回は前半は浮いてしまいました。二回見にいったけどやっぱり…悪くはないてところでした。

 笹原 うちの会でむかし「ジョニーの事情」という映画を、宮崎で公開されないはずの映画を上映会したんですけど、全然おもしろくなくて、やっぱり監督・主演で彼が騒いでて、ちょっとついていけない映画だったんだけど、今回は全然そう気にならなくてね、前評判で賛否両論だったんで、覚悟はしてたせいもあるんんですが、でも前半の収容所に入るまでも、あの人の個性が生きてて、やってることが全部うまく考えてあるですよね、一つ一つやることが全部はまってるし、説得力があって、なるほどって息じで彼女を獲得するためにこうやったんだっていうのは非常におもしろかった。
 後半もちょっと見え見えなんだけども、感動させられてしまいました。あそこまでできるていうのは尊敬できるなっていうのがね。自分ができないんでそう思うのかもしれないけど、今のところ今年一番感動した映画でした。

 加賀 皆が見に行くんで見に行ったんですけど、すごくよく作ってあって完成度が高すぎて逆におもしろくない。前半もそれなりにおもしろいし、後半もよかった。子供を騙して生き延びるとこなんか良かったです。ただ予告見ただけで読めてしまって、予想外のこともなくってこんなもんかなと思ってみてました。

 矢野 見終わって感動しました、監督とか主演とか全然知らずに見たんですけど、子供に当時の状況を乗り越させてあげるかていう働きかけというか、生き延びるための…行動はすごいなぁと思いました、それはすごいなと思うんですけど、当時の状況とかをどれだけ本当に私たちが深刻に受け止められるかというところになると、難しいなていうのがあって、でも生き延びなきゃいけないわけですから子供にとってはそれは大事なことだなと思いながら、泣きながら笑ってたんですけども、いろいろ皆さんの話を聞きたいなと思う映画でした。

 杉尾 矢野さんが言った通りで、何もそれ以上言うことがない。アウシュピッツとかいうのを扱ったというか、そういう史実を考えると、というかもうみんな知ってることじゃないですか、映画にもなってるしドキュメンタリーがあったり、ただそういう部分では全然「ライフ・イズ・ピューティフル」という映画を私は見ようとは思わなかったんです。だからロペルト・ぺ二ー二の持ち味が出てて、それで愛が感じれれぱいいかなて思って行ったんです、最初のほうは確かに入って行けるかなと思ったんですよね、うるさい感じて言うかハイテンションで、だけどすぐに慣れてというか、こういう感じだったていうのを思い出して楽しめました。
 ストーリーは最初見るときからわかるし、最後もわかってるんだけども、それでもやっぱりお父さんが一生懸命、子供を生き延ばせてあげようという愛情ていうのをすごく感じました。だから最後すごく感動したんですけど。シリアスなドラマじゃなくってコメディていうかおとぎ話みたいな息じで見ました。私はやっぼり今年一押しかな、です。

 臼井 すごいですよね、アカデミー賞の外国語映画賞で主演男優を取っちゃうんですからね。ちょっと僕ははまらなかったですね、申しわけないけど。こういう映画があってもいいかなとは思うけど、いろんな人が感動してるんで悪い映画じゃないんでしょうけど、僕にとってはどうでも良かったかな。
 僕も崩れてるほうが好きなんですよね、映画としては、ちょっと荒っぼい部分があったほうが、生々しく思ったりする瞬間があるんで、あんまり計算されすぎていて、それがこの映画の、強制収容所の話に合うのかなと、そこまで計算された笑いとか演出とかが。決して悪い映画じゃないんですよ、ただ合わんかったて感じですね、われわれは。

[BACK]