例会リポートのトップへ

2000年9月号

出席者:川越 笹原 矢野 杉尾 中島 書記:加賀

ミッション・インポッシブル2

監督:ジョン・ウー 脚本:ロバート・タウン ストーリー:ロナルド・D・ムーア ブラノン・ブラガ 主演:トム・クルーズ ダグレイ・スコット サンディ・ニュートン

川越 ジョン・ウーの映像は、カッコイイ。打ち震えながら見てしまった。香港ノワールとかいうのは、あんまり観たことがない。ハリウッドにいってからのジョン・ウーの映画しか映画館で観たことがないんですよね、「ハード・ターゲット」、「ブロークンアロー」、「フェイス・オフ」があって今回。ちゃんと記憶してるのは「ブロークン・アロー」か。で、その時から思ってたんですけど、ジョン・ウーってもしかして“ホモ”っていうくらい男の役者をかっこよ〜く写す監督だなと思ってて、今回ほんとに思った。トム・クルーズって、全然かっこいいと思わないのよ私、かっこいいと思ったこと無いんだけども、ジョン・ウーの映像で見るとかっこいいわって。それと「ブロークン・アロー」を見たときも、私トラボルタはたいして好きではなかったんだけども、あれ見て“あらっ、なんかかっこよくないか”って。と思ってそれからトラボルタの映画が公開されると、つい観てしまう。そうなんか、うまいことカッコイイように、男優さんを写す監督さんやなって思ったんですよ。それと私がすごく気に入ってるのは、ラストの方でアジトに乗り込んでいって、それで皆が集まってるとこが有ったじゃないですか、そこにころんこらんと爆弾転がすでしょう、で開けた瞬間に撃つじゃないですか、で爆風でちょっとふっとんでね二人くらい、それでドアのところを火が広がって煙がきて、その中を白い鳩が一羽中に入ってくるでしょう、で鳩が入ってくると同時くらいに、にやっと笑いながらトム・クルーズが通っていく、あのシーンがもうすごくかっこいかった! そのあとバイクで逃げるときに、こう…コロコロ転がされてるんですけどね。でもまあ、はまって観る方がああいうのは面白いかなとは思った。最後のパイクアクション、スローモーションで、最初は当たり前に写してるのを回転しながら行くじゃないですか、そこがスローモーションだったでしょう、あすこがまたイイ! 打ち震えながら観てしまった。何かすごくいいお客さん、私って。男優をカッコよく撮るジョン・ウー、また私がそうでもないな〜って思ってる男優をかっこよく撮ってほしいなと思います。

笹原 じゃまず、けなしましょうかね私が。今回こそ、と思って期待してジョン・ウーを観に行ったんですが、

中島 今まで全部だめだったんですか?

笹原 だめです。で又々裏切られてしまって、あの話は何だと、そして相変わらず女性は描けない。女優の選び方もはっきりいって下手だし。ただ映像はすごい、音楽がすごい、映画が出る前に音楽にほれたのは初めて。タワーレコードに行ってヘッドホンで「ミッション・インポッシブル」を聞いてた。川越さんも言ったようにカメラがすごい、特にラストのバイクのシーンが良かった。バイクとバイクは珍しいなと思ってね。ストーリーはイマイチだったけど。

矢野 かっこよかったです。いつも自分の入っている声を振り返って、会報を読み返すと何をしゃべっているかわからない、もっと上手にしゃぺらないと何言ってるか分からなく、自己満足の感じでアレだったんですけど。今、ジョン・ウー監督の話で盛り上がってましたね。その雰囲気に入り込めなかったのがくやしいなと思ったんですけども。楽しんで観させていただきました。トム・クルーズがあそこまで俳優として成長なされて、すごいなって思いました。

杉尾 かっこいかったあ…。バイクで、髪がこっちにこう行くとぴいー、こっちにいくとぴいーっ、これやっぱりヘルメットかぶってたらダメ。私は1も面白かったんだけど、息子と息子の友達と三人で行ったんですけど、息子は1の方が好きだったと、あとトム・クルーズの髪型がスカンといってました。ストーリーがあまりに見え見えだったからって言ってました。私は1も好きだったんだけど、どっちかというと2のほうがよかった。ていうのは1はスパイとして命がけで進んでいくけれども、2は愛した女の人のためにていう目的をしっかり持ってがんばってたから、すこく好きだったですね。息子なんかそういうラブストーリーとかがちょっと苦手だからなんだけど、私はやっぱり女の人の気持ちになってウワアッこんなにして守ってほしい…もうかっこよかったです。最初のロッククライミングの時もどきどきしたし、ふわっと、ひゅっと飛んだのにしがみつけるなんて吸盤がついてるとしか思えなかった。

中島 あれって、ほんとの山にフリークライミング状態でしがみついてるんでしょう。

杉尾 でもなんかね、読んだら命綱一本でそういうことをしたって書いてあったから、たぶん命綱を消してあるんじゃないかって。どきどきする部分もいっぱいあって良かった。あと崖淵に立つた女の人が、なぜか中々飛び込まないとこらが良かった。できればあの子が飛び込んだところを、ヘリコプターが来てパッと捕まえるとか、それはむりか。音楽にもはまっちゃって、会社に行くときそれを歌いながら行ったんだけど観たよって言って、そしたら皆がなにそれ?って言うから「ミッション・インポシプル」って言ったら、気がついたら007を歌ってた。ちょっと失敗してしまったんですけど、かっこよかったです。ジョン・ウー監督が日本に来たとき、小林明をものすごく好きで対談するところがあった。そのあと「男たちの挽歌」を観たら、チョウ・ユンファが小林旭にそっくりだった、もうハナからこの人選んだんだって。

酒井 面白かったですよ。この映画で、登場人物に深みがないとか、所々矛盾しているとか言うのは野暮な話で、アクションが派手でポカーンと口を開けていれば2時間すぎてしまう。それでいいんじゃないですか。

加賀 前回の作品と比べ、ぜんぜん作り方が違ってた。今回はストーリーが単純明快でアクションに徹しててよかった。女性のために戦って話が進むっていうのは、好みじゃなかったし、ラストもちょっとしつこかったけど、バイクのシーンはよかった。


サイダーハウス・ルール

監督:ラッセ・ハルストレム 原作・脚本:ジョン・アーヴィング 撮影監督:オリヴァー・ステイプルトン 主演:トピー・マグワイア シャーリーズ・セロン デルロイ・リンド

杉尾 1ヵ月くらい前、すぐ終わるといけないと思い急いで観に行ったらいまだにやっている。1ヵ月くらい前に観て、あまり派手な映画じゃないんで忘れてしまいました。よかったとおもいました、たしか。「ギルバート・グレイプ」と同じ監督なんですよね、やっぱり主人公の男の人、家族とか自分の愛するものが重荷になってるわけじゃないんだけど、自分が背負っていかなければいけない物があって、だけどそれはすこく自分がやりたいってことを持ったときに、すごく手かせ足かせになってて、そこを飛び出していくっていう部分が、あの「ギルバート・グレイプ」でも思ったしこの「サイダーハウス・ルール」のホーマーにも思いました。一回外に出て自分がやらなくちゃいけないものとか、大切にしなきゃいけないものを再確認して帰ってくるあたりが、最後ちょっと感動したかなていう感じです。女の人がいかんと思います。と、りんご園の黒人と娘さんの関係がかなりむりがあったような気がします。良識のあるようなおとうさんがなんで娘に手を出したのっていう部分がどうしても無理にこじつけたような感じがして、妊娠させる部分があったからこそ話ができていったんだけど、あの辺が無理やりで殺すところとか、話の中では特異な感じがしていただけなかった。

矢野 大好きな映画でした。孤児院の子供たちを寝かしつけるときに最後お休みなさいと言う前に、"ニューイングランドのナントカの町の王子たちよお休みなさい"っていう言葉かけがあるんですよ、そこがジーンと来て思わずその日の夜から月見ケ丘の…と言ってしまう私がですね、ジーンと心が広がるというか、子供たちとそうやって接することができる言葉かけを生まれて初めてしました。あと「キング・コング」を観て亡くなる男の子がせつなくて、でもそういう時代の生まれてきてはいけなかった子供たちを、法を犯して存続させ、命を大事にしていく過程とか、黒人の設定もいろんな時代の社会性というのか、かならず出てくる話だなと思いながら観てたんですけど、最後帰っていくところがすごくよくて、私チラシを20枚位とって、一軒一軒回ろうかと思った。映画会通信と一緒に見てねえって感じで。心があったかくなる一本だったなと思いました。

酒井 いい映画でした。好きです。今年のアカデミー賞作品賞ノミネート作の中では一番好きです。ジョン・アーヴィングの作品の映画化と言うことで「ガープの世界」や「ホテル・ニシューハンプシャー」を期待したのですが、作品は、「ギルバート・グレイプ」の方に傾いてました。ラツセ・ハルストレムの演出は、丁寧で、監督がいかにホーマーを慈しんでるかがよくわかって良かったです。今年見た映画で、唯一期待を裏切らなかった作品です。これだけ褒めといて何なんですが、過去のこの種の映画と比べて優れているかと言うと、「まあまあの出来ばえ」ぐらいです。「ギルパート・グレイプ」のデカプリオみたいな芸達者はいないし、「ガープの世界」や「ホテル・ニューハンプシャー」でのストーリーの意外性(突然人が死ぬとか)はないし。演出にそつがない(うまい)んだけど、その分、これがというものが欠けている気がします。いい映画なんだけど過去の名作には及ばなかったと思います。

笹原 皆と一緒なんですけど、ほんとに感動して。酒井さん書いてるけど、「ガープの世界」とか「ホテル・ニューハンプシャー」とか同じジョン・アーヴィングの原作なんだけども、ものすごく展開が早くて、すぐ人が死んだり。そういうのかなと思ったら、今回はぜんぜん違う、じつくり一人一人を描いてて展開も遅いんだけども、それなりに良さがあって、「ガープの世界」と同じくらいに良い作品だと思った。この監督も最近は、「愛に迷ったとき」とか「ギルバート・グレイプ」とか私は合わなくて、今回の映画はすごいなと思って、きちっとしててね、最後までじっくり見れる映画でした。今回の収穫は、女優のシャーリーズ・セロン。今人気の俳優らしいんだけど、こないだ「レインデイア・ゲーム」でも変わった役やってた、今回も彼女が生きてましたね。彼女がこの映画のキーになってるから、非常に大事な役を演技してました。それとマイケル・ケインですね、やっぱりうまいなと思ってね。里親のシーンとか含めて、よくわかった地についたような演技というか、描き方がうまいなと思った。それは感心しました。主人公が戻ってくるというのはある程度わかっているんだけど、そこで感動してしまうというのはありました。


グラディエーター

監督:リドリー・スコット 脚本:デピット・フランゾーニ ジョン・ローガン ウィリアム・ニコルソン 主演:ラッセル・クロウ フォアキン・フェニツクス コニー・ニールセン

加賀 久しぶりのスペクタクル古代ローマ映画で、冒頭のゲルマン人との戦闘シーンはすごくよかった。ただ昔の映画の美しい戦闘シーンと違い、やはりシリアスっぽかった。話も良くできてて、史実とフイクションをおりまぜてうまく描いてあった。

笹原 第2作の「デュエリスト」に近い感じでしたね、これは中世の決闘でした。これはすぱらしい映画なんだけど、それに近かった。私は、あの時代の映画とか嫌いなんで、ずっと迷ってたんですけど、あまりにも評判が良くていったら、確かに面白かったです。描き方も迫力あるしね。

矢野 映画館で見る映画だなと思って、行ってきました。加賀さんが言われたように、本当にそうなのかなと思って聞きたいなと思ってたんですよ。王様はあそこで死んだわけじゃないわけ?

加賀 いや、戦場で死んだんですよ、死因までは知らないけど。

矢野 新しい皇帝のおねえさんですか、あの辺がよくわからない。殺陣がすごいなと思って観ました。将軍が奴隷になって、また這い上がってくるというのがすごかったですね。話は大味かなと思ったけど、それなりに楽しめて良かったなと思いました。

今月の1本

矢野 「ハリケーン」

杉尾 「おごそかな終焉」(小説)安楽死の絡んだ犯罪物 安楽死の是非を問う!!

笹原 「ハリケーン」

川越 「ダーテイ・ハリー2」

酒井 「オール・アバウト・マイ・マザー」見てない入は、ビデオで見てね

加賀 「ドグマ」

[BACK]