出席 笹原 加賀 矢野 山崎 林田(書記)
山崎さんは今回合評会見学と言うことで参加、終了後に入会を決意されました。仲間が増えることは本当にうれしいことですね。
今回書記当番の鬼束さんが都合で欠席のため、先月に続き今月も林田が引き受けることになりました。見渡して、私が一番暇な人間のようだからであります。
監督 クリス・コロンバス
出演 ダニエル・ラドクリフ エマ・ワトスン ルパート・グリント ケネス・ブラナー リチャード・ハリス
林 田 私は子どもっぽい映画は毛嫌いしている所があるのです。でも前回もそうでしたが「ハリー・ポッター」は他の子ども向け映画と比べると大好きです。これは子ども向けとは言えないのですか? 10才のgrand daughterと一緒に見ましたので、二人で思いっきり楽しみました。車で空を飛んで大きな木にぶつかる所など、大きな声を上げて騒ぎました。昨年の暮れに見ましたし、それに時間が長いので終わりのほうは、もうどうでもいいやッて感じであまりよく覚えておりません。また思い出したらその時にしゃべります。
笹 原 私は一作目はあまり、まあまあかなってことで、そんなにめちゃくちゃ面白いとも思わなかったのですけど、今回は面白かったですね。特に後半の方が見ごたえがあったなって感じがしました。・・・あの、主人公が過去に逆のぼるところがありますよね。その時の白黒とカラーのまぜ具合とかね。非常に凝った映像でこれは凄いなあと思いましたね。
林 田 過去に逆のぼって、物語の筋がわかってくるんですね。
笹 原 そうそう、ナゾ解きの部分もあって面白かった。やはり、長いことは長いですけどね。前半がもうちょっとはしょれないかなーと思ったんですがね。今回は新しい先生が出て来ましたよね。えーとあの有名な・・・そう、ケネス・ブラナーがね。イギリスの蒼々たる俳優があれだけ出て来るのにね、ケネス・ブラナーがなんで出ないのかなあと思っていたのですが、案の定出ましたね。それも面白い役でね。
林 田 ケネス・ブラナーは少し太りましたね。
笹 原 そうそう。さすがイギリス映画だなとじっくり見させて頂きました。ただ残念なのは子どもの関係でね、字幕ではなく吹き替えなんで、ほんとは生の声が聞きたかったんですが、子どもは「めんどくさい」って言うんですよ。筋が分かればほんとの声でなくてもいいって・・最近の子どもはそんなもんかなって思いますね。
林 田 だんだん吹き替えが多くなってくるんでしょうね。
矢 野 久しぶりです(合評会出席のこと)。映画を見てる時間に子どもからの連絡が入る時間だったんですよ。だから、携帯握りしめてすぐ外に出られるようにして見たので、大事な所を見落としているのではないかと思います。よかったという感想を聞くともう一回見たいなって思いがします。
笹 原 吹き替えですか?
矢 野 はい吹き替えです。だんだん最近は吹き替えが体になじんでしまって、最初の頃は絶対字幕という執着があったんですけど、だんだん執着も抜けてしまって・・・子どもは原作を読んでいて、私は読んでいないので、子どもに小馬鹿にされながら見ました。「あのシーンはこんなにしてほしかった」とかそう言う要望を子どもは言うんですね。
林 田 子どもさんは何年生ですか?
矢 野 5年生です。分かるみたいですね。一作目はチェスの所が面白かったし、今回は蛇だったんですね。
笹 原 チェスのところは面白かった。
林 田 こんなふうに後で話し合うと、自分ではそんなに面白いとは思わなかった所でも、言われてみるともう一度見てみたいなあって・・・・
笹 原 あるある。
矢 野 へんてこりんなドビーは、何だろうなあって、
笹 原 あのドビーの人形は可愛いんですよ。気に入って買ったんです。
林 田 どこにでも売ってます?
笹 原 いやいや、あそこの映画館で。
矢 野 自分で自分を虐めるから嫌いって子どもは。最後は強くなるんでしょう?
笹 原 御主人さまにたいしてね。
矢 野 ハリーは今度はちゃんとお部屋を与えられていましたね。車が出て来ましたね。空飛ぶ・・・
林 田 やはりこの話は世界中で話題になって好かれるだけのことはあるんですね。
笹 原 あります。よく出来ていますよ。
林 田 本一冊が映画一本ですか?
笹 原 そうです。今まではね。4作目は上下ですから・・・・
矢 野 今度が一番面白いって子どもは言ってましたね。あの制服がいいので、「寮がある学校がいい」って。「制服のある学校がいい」って憧れているみたいす。宮崎の何処にあるのよ(笑)
林 田 本読んでみようかな?
笹 原 読んで下さい。家にあります。子どもは読んだようですが、私はすぐ挫折しました。
矢 野 カタカナの名前がなかなか覚えられませんね。
監督 マーティン・スコセッシ
出演 レオナルド・ディカプリオ キャメロン・ディアス ダニエル・デイ・リュイス
林 田 昨日見たんですよ。だから、もっと鮮明に覚えていないといけないんですけど。とにかくディカプリオが汚くて全然魅力がなかったですね。日本で言えば江戸時代の終わりか明治の初めでしょうね。あの映画が本当なら、日本人の怖さとアメリカ人の怖さとははちがいますね。日本人が草食動物で彼らは肉食動物なんだなって、その違いを見せつけられたようでした。とにかく残酷な映画でしたね。ダニエル・デイ・リュイスはやはり凄かった。年を取って肉がそげ落ちて精悍になりましたね。彼の方が主演でしたね。私、刃物恐怖症なんですよね。だからとにかく見ていられなかった。目を覆いながら見ました。ただ、ヨーロッパはよく歴史や戦争の映画がありますけど、ニューヨークの歴史はあまり知らないので、そう言う意味では面白かったです。私たちから見ると、アメリカ人はみんな移民だと思うのですが・・・少し早くヨーロッパから移り住んで、二世くらいのくせに、自分達はネイテイブで後からの移民を馬鹿にするなんて可笑しいですよね。
笹 原 私も印象に残っていないんですよ。もともとあまり評判も良く無くてディカプリオも大したこと無いと覚悟して見ましたからね。それでも長いなって思いました。マーティン・スコセッシが今までにもいろんな映画でニューヨークを描いて来て、ニューヨークってこういう歴史があるんだよと見せつけられてもね、興味はないし、特にこれといった場面も無かったし、さっきも言ったようにダニエル・デイ・リュイスがダントツに上手かったですね。それだけでしたね。特にこれはというところもなかったし・・・・
林 田 最初から最後まで何処ってポイントがなくてだらだらとしてましたね。アメリカでの評判はどうだったんですか?
笹 原 あまり・・・よくないそうですね。ま、話すこともあまりないですね。人にも薦められないし・・・
林 田 同時テロの後、この映画の上映を延ばしたのはどうしてかしら?
笹 原 やはり、あまり残酷な映像だから、ああいうテロの後ではね。控えたんではないですか。
林 田 とにかく血だらけで残酷な映画でした。
監督 スティーブン・スピルバーク
出演 トム・クルーズ コリン・ファレル
加 賀 近未来SF映画です。日本だとよく以前からアニメーションで描いていたんですけど、それを実写で作るところが、アメリカ映画は凄いなーと言う気がしました。サスペンスの部分はどうってことないのですが、それにSFをかぶせて見せ場を作った映画だったと思います。冒頭、主人公が仲間の警官に追い掛けられるシーンは背中のジェット噴射など使って、見てて愉しかったですね。先も言ったけど、ミステリーの部分自体はどうってことない内容でした。いくつかどうしてもおかしいなと思うことはありましたけど、全体的に、まあ、楽しく見れたので、そこそこだったんじゃないかと思います。
笹 原 ま、軽く見られたかな、と言うところです。スピルバーグでは、私は前作の「A・I]よりは良かったかなと思います。どちらにせよ、もっと明るいものを作って欲しいなと思いますね。トム・クルーズはなんか新鮮さに欠けるかな? かえって脇の俳優のほうが良かった。全体的には軽いしね。
加 賀 見て損はしない。
笹 原 うーん、ギャングよりは面白かった。ニューヨークの歴史に興味がある人は良かったかも知れないけど、ギャングは話が面白く無かった。歴史の勉強にはなったかも・・・でも、別に映画館に勉強に行ってる訳ではないんでね(笑)
矢 野 楽しく明るく・・ではないか。車がですよ。玄関に横付けになったまま家に入れるんですよ。これって合理的ーって。あんな車が欲しいって思いましたね。
加 賀 管理社会なんですよ。何もかも管理されて・・・店に入ったらね、すぐだれだれさん・・・て呼ばれてね。ヤカモトさんって(笑)
林 田 現実もだんだん管理社会になりつつありますね。
矢 野 可哀想だなって思ったのは、予知能力のあるあの3人が、そのためだけに生かされていて007なみの話で・・・・楽しくて・・・・
林 田 でも、明るい話ではないんでしょう?
加 賀 それなりにハッピー・エンドにはなるから。
笹 原 それなりにね。
加 賀 おかしいなと思ったのは、トム・クルーズが犯人になって追いかけられるじゃない? なのにいつまでもトム・クルーズの目が登録されていて、それで通れるんですよ。
加 賀 映画自体がシリアスなのに可笑しい所もいろいろあって、変だよね。
笹 原 最後がもうちょっとスッキリすればね。ああ言う未来は嫌だね。横山さんに言わせると、これはSFではないって。こんなところで終わりますか。
矢 野 「マイノリティ・リポート」 他に見ていないので・・・・
笹 原 「天国の口、終わりの楽園」 ちょっと変な映画だけど、印象に残りました。
加 賀 テレビシリーズの攻殻機動隊 話は短いんですけど・・・・
山 崎 ボロウサのリバイアサン もうすぐ読み終わります。ジャンルは特に分かりません。アメリカ文学です。
林 田 ニューイヤー・コンサート 大町陽一郎指揮九州交響楽団。芸術劇場で聴きました。ヨハン・シュトラウスのワルツ、ポルカ、行進曲です。