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2004年9月号

出席者:♂ 加賀 酒井 笹原 横山 ♀ 林田 手塚 野口  杉尾(書記)

スパイダーマン2

監督: サム・ライミ 出演: トビー・マグワイア キルスティン・ダンスト アルフレッド・モリーナ他

林 田 スパイダーマン2は、いろいろある何とかマン、つまり、ウルトラマンだとかスーパーマンだとかの中では一番好きです。ヒーローがごく普通の弱々しい男の子だから、何だかはらはらして、情が移りました。ただ、あのガールフレンドがねー。もっと可愛い女の子だったら、たとえばウイノーナ.ライダーのような、もっと良かったのだけど。だからメリージェーンが他の男性と結婚することになって「アー良かった」と思ったのに、ウエディングドレスのまま走って逃げて来たときはがっかり。夜のニューヨークをビルからビルへ飛び移るスパイダーマンはほんとにかっこ良かった。

手 塚 1作目はキルスティン・ダンストごときに夢中になって、彼女にいーかっこしよう!とがんばる主人公、というのがどーしても理解できず、DVD借りてきたものの途中までしか観てませんでした。ですが今回は純粋にヒーロー物として楽しめたし、ビルからビルへと飛び移っていくシーンには幼い頃に観た「スーパーマン」に感激した時と同じように感動しました。わぁ☆空を飛ぶってこんななんだ〜♪と、多分目をキラキラさせてた自分が蘇りましたねぇ・・・・・・・うっとり。電車を止めるシーンでは、泣きそうになりました。こんなヒーロー物で泣かされるとは思ってもいなかったので、一生懸命我慢しましたが・・・・・・・。 で、ヒロインなんですが観ながら「この子の顔のパーツ、どこをどーすりゃ可愛くなれるんだ?」なんて真剣に考えてしまいました。しかし「スーパーマン」の時もヒロインについては疑問だったんですが、普段が普通の人なヒーローって好きになる人も普通の人だから、両方ともヒロインは「?」でアリなんでしょうか?(映画版ロイス・レーンはマーゴット・キダー)

加 賀 いつも遅刻ばかりしている主人公がちょっと可哀そうけど、トビー・マグワイアが、そんな主人公を上手く演じてると思います。ほかにも、伯母さんや編集長など、よく描きこんであって話に厚みを出していました。それと前回のストーリーの解説も上手に話しに盛り込んであって、いい脚本だと思う。ヒロインについては、いろいろあるみたいですが、僕としては見慣れたせいもあるけど、あんなもんじゃない、と考えますが。一作目はスパイダーマンの誕生編だったせいもあるけど、今回の方が、話に深みがあって、ずっと良かったです。

笹 原 私は、この作品の1が大好きなんですよ。あのクモの糸なんかを使って飛んでいくのが、非常に心地よい。弱い男の子がスパイダーマンになったら凄く強いというのがいいですよね。最初から強いんではなくて、普段は、いじめられたり・・・とかいうところが共感を持て、大好きです。ただ、顔ばれしてしまって、彼女にもわかってしまうけど、どうなるのかなって思ってしまいました。逆に今回は面白かったけど、この次が、半減かなと・・・。バレそうでバレないところがこういう映画の面白いところなのでね。何か、次も趣向を凝らしてもらうといいなと期待します。ただ加賀さんは一作目で慣れたのかもしれないけど、(笑)私は、やっぱりヒロインはいまひとつ、だめですね。

酒 井 このサマームービーの中で、一番出来が良い作品だと思います。1よりは2の方が作品的に、立派に出来ていた。こういうヒーローものは、2になるとどうしてもアクションが中心になってドラマの部分が薄くなってくるんだけど、この作品は、ドラマの深みが前作以上に出来ている点をボクは評価しています。アクションシーンもパワーアップしているし・・。このシリーズ3を心配してしまいますが、それは逆に言うと2の出来が非常によいということだと思います。特に、トビー・マグワイアの演技が、細かいところが非常にうまい。もともと頼りない顔をしている人ですが、スパイダーマンになると自信のある顔になる、その辺の細かいところの上手さですね。面白かったのは、スパイダーマンがヒーローとして、自信をなくすとクモの糸も出てこなくなるし、空も飛べなくなる・・・これ、いったい何なんだと思いましたね。自信というのは大切なんですね。あのドクターですけど、漫画のキャラをどう現実化するのかなと思っていたんですけど上手く表現できていたのだ感心しました。ただ、あれで、どうやってトイレに入るのかなと、不思議でしょうがなかったんですけど・・(笑)

杉 尾 1よりも、やはり今回の方がドラマの部分が深い分よかったと思います。トビー・マグワイアーの苦悩する憂いを帯びた瞳がとっても魅力的でよかったです。(笑)普段ドジで、なにをするでもワンテンポ遅れていて、恋愛もヒーローであるがゆえに自分を抑えて成就することが出来ない・・・し。あと、友人であるウィレム・デフォーの息子、せっかく良心にめざめたのに悪の道へといきそうな終わり方で・・・心配です。最後は死ぬのよね。ヒロインの女の子は私もあまり好きではありません。綺麗でなくてもいいから、もちょっとかわいらしさが欲しいかなと思いました。

笹 原 脚本がうまいと思ったのは、「ペーパームーン」とか「ジュリア」「普通の人々」とかのアカデミー賞を取っている人だからかなと思います。今回だけその人が入っているんですよ。

加 賀 そうですね。前回、おじさんが亡くなった理由とか、タコ博士と奥さんとの関係とか、けっこう細かいところまで気を使っていると思いました。

この後、宮崎の町では、クモの糸があっても飛べないねとか、ピザを注文したらスパイダーマンの格好した人が配達してくるとかあったらおもしろいねという話しでもりあがりました。

スキャンダル

監督: イ・ジェヨン 出演: ペ・ヨンジュン イ・ミスク チョン・ドヨン イ・ソヨン他

笹 原 「冬のソナタ」のペ・ヨンジュンを目当てに来た人は、あれって思うような映画ですね。原作になっている「危険な関係」を違う映画で三本見ているんですけど、その中では、一番よかったです。今回は、主役の男性が恋愛ゲームだけやっているという話ではなくて純愛の映画に仕立ててあるんですよ。それと撮影とか上手くて、舞台となった時代の韓国の雰囲気が凄く良く出ていましたね。話も面白くて、最後に感動させるという意外なところもありました。良かったと思います。

手 塚 本当は見るつもりはなかったんですけど、笹原さんに薦められて行きました。(笑) ハァ〜〜(大きなため息)、私は、韓国映画はあまり見ていないんですけど、どの韓国映画を見てもすごく盛りだくさんていうか、説明しすぎの感じがして、合わないです。ペ・ヨンジュンは、「冬のソナタ」より、こっちの方が好きでした。ま、映画の内容よりか、見に来ていた人たちが凄いパワフルで、そういうところがこれからの映画は明るいぞっという感じがして、いいなとおもいます。でも、人が多いとマナーの悪さも目に付きますね。(笑)

林 田 私も、思っていたよりは、純愛ドラマに仕立ててあって良かったかなぁと思います。今、韓国映画が目白押しですけど、その中では、これは良かったかと思いました。なにか、日本でもそうですが、本気で人を好きになるのはウザいとか、ゲーム感覚で恋愛する方が、おしゃれでカッコイイとかって風潮があるけど、そういう考えを戒めるのにいいですよね(笑)。やっぱり、好きな人というのは遊びの中とは違う・・・、遊び人でモテる男もやっぱりそうではなかったんだということですね。その男の人を利用していた貴婦人も最後には、自分は本当はだれが好きだったのかっていうのがやっとわかるというところが、なるほど恋愛ドラマだなぁと思いました。それと、未亡人の役の彼女ですが、遊び人の男性の心を開かせるわけだけど、それにしては、魅力に欠けてたと思います。それなりの色気、華やかさ、秘めた魅力みたいなものがあってもよかったじゃないかしら。韓国映画では、「八月のクリスマス」や「ラブストーリー」とかとても好きです。 やっぱり、いままで映画に足を運ばなかった人たちを集めているというところは韓国映画のパワーを感じますね。いいことだと思います。

杉 尾 人の気持ちを弄ぶ恋愛ゲームの後に残るのは、悔恨とむなしさだけだと思い知らされる映画だったと思います。貴婦人とペ・ヨンジュンの実らなかった初恋の未練とか満たされない想いをそういうゲームで誤魔化そうとする隠れたやるせない気持ちはわかるけど・・・。最後に大切なものを失い打ちひしがれる切ない部分がよく描かれていました。未亡人に魅力がないというのは私も同感です。でも、ほんと韓国女性というのは素肌美人ですね。せっかく、笹原さんが薦めてくれたのにいまひとつでした。どろどろは、どうも好きません。すんません。

笹 原 もともと「危険な関係」というのは、どろどろで、純愛なんてない作品なんですよ。それをこれは純愛の部分を持ってきたというのが新鮮でいいんですけどね。(杉尾 その元になる作品をみていないのがいけなかったかなぁ〜)

この後、話は「冬のソナタ」へとなだれ込み、賛否両論、大変な盛り上がりとなったのでありました。そして、酒井さんからの教訓「みなさん、交通事故には気をつけましょう!」

真珠の耳飾の少女

監督: ピーター・ウェーバー 出演: スカーレット・ヨハンソン コリン・ファーズ キリアン・マーフィー他

実は、この作品シネマ1987では、男性女性の感じ方が著しく違っており、前回の例会(製本)の時からすでに、バトルが始まっていました。二次会で飲み交わしながら、言い尽くした感もあり、少し、クールダウンしていた女性陣の気持ちも、今回の加賀さんの一言で、またもや、めらめらと燃え上がったのであります。・・・・では、だんだんとヒートアップするさまをお楽しみくださいませ・・・・。

林 田 この映画、みえない部分というのが沢山あるわけですよね。彼女と画家がどういうふうにお互いを好きになっていったのかとか・・想像でしか知りえないわけだけど。男性には、「何にも見せてくれなければ見られない部分は解らないじゃないか」という理性があるのかも。でも、女性は見えない部分がすごいのよ、というところでなかなか男性の感想と女性の感想がかみ合わず、分かれるところだと思います。コリン・ファース(画家)は、今までみた中ではこの映画が一番魅力的に感じました。(ここで、横山さん登場です。) あ、横山さん、見たでしょ? あとで、ばしっと意見言ってくださいね。(残念ながら、横山さん未見でした。一同、がっかり・・・・。)

手 塚 これの前に「スキャンダル」を見てたものだから、それとは逆にあまり語らなくても目と目で通じ合うという、そんな凄い雰囲気が濃厚で官能的でした。また、映画の構図とかが絵画的で色も綺麗だし、あまり語らない分すごく集中してみることが出来ました。もう、久しぶりにあんなに緊張して映画を見てよかったなぁって満足して帰りました! やっぱり、その前の「ロスト・イン・トランスレーション」もそうだったんだけど、スカーレット・ヨハンソンは、年上の男性が似合ってますよね。目がすごくいいし、唇が魅力的だし、それまでそれほど綺麗な女優さんとは思っていなかったけど、たいへん魅力的でした。

加 賀 これは、あくまでもボク個人の意見なんですけど(笑)、この監督は、フェルメールと奥さんと少女の人間関係とか、そういったものは映画を作る上での最低限のストーリーで、本当は何がやりたかったかというと、フェルメールの世界を映像に忠実に描きたかったんではないかと思うんですよ。だから、登場人物も画に描いてあったのとすべてそっくりだし、あの風景も忠実に描いてある。だから、もうそれだけで、満足しますよね。フェルメールが好きな人だったら、それだけで、満足、全てでした。(この一言で、女性陣のハートにめらめらと火がついてしまいました。笑)

笹 原 (笑,嬉々として)私も加賀さんと同じ意見なんですけど・・(笑)、特に、ドラマ的にも僕等は期待していたせいもあったのかもしれないけど、あまりにも予想した展開で、もうちょっとひねって欲しかったなと思います。なんか、表面的な感じで・・・(女性陣の信じらんないって視線を受け・・)す、すいません(笑)登場人物の心の動きまでは・・・ですね・・。あ、いや、心の動きは,解るんですよ、もちろん。でも、なんにも迫ってこないんですよ、それ以上・・。スカーレットもね、あのターバンを取った時だけよかったかなって程度です。はい。すいません。私、フェルメールにもそんなに思いいれないんで・・・そんな感じです。(笑)

酒 井 (笑)ハハハ、やっぱね、見えないところってのは男性には見えないんですよ。(笑、ありゃ、結論でちゃいました。)要するにひと言で言わせてもらえば、我々にとってこの作品はですねぇ、「豚に真珠」じゃないかと、ハハハ(す・すごい名言!)だから、ボクの感想は、もう笹原さんで十分言い尽くされてますね。ん・・・・、そんなにもう別に・・・。非常にきれいなんですけどね。やっぱり、ストーリーの展開がないとね・・・。だらだらっていってね、なかなか難しいんですね、ドラマに深みがあるかって言われると、絵みたいで平面的だし・・う、ということです。(笑)。

杉 尾 あのネっ!(笑)平面的に見えるかもしれないけど、その中にすごく想像力を掻き立てるものがあるんですよ、女性が見ていて・・・。あの、ちょっとした表情とか、手が触れ合う場面とか、ピアスをあけるところとか官能的で・・そんな、細かいところがいいんですよね。それに加えて、絵がすばらしい。良質の絵画を鑑賞した後のような満足感というのがありました。でも、やはり、ドラマの深さ、胸を打ちましたよ。この間、男性の意見で、単なる画家とモデルの関係だと言うのがあったけど、それは違うと思う。あれは、男と女のしっかり想いの通った関係だと思います。

手 塚 っていうか、なぜ、笹原さんとか、酒井さんとかがこの思いが解らないのかが不思議です。あれだけ、映画を見て、なんでそんな感想しか出てこないのか・・不思議ですっ。

笹 原 逆に、あの絵から想像したストーリーにしては弱いなぁと・・・、ちょっとひねりが・・

女性陣 じゃ、アレ以上どうひねればいいんですかっ?駆け落ちでもすりゃよかったの?

笹 原 ・・いや、その具体的に言えっていわれても・・。(笑)

加 賀 それを考えるのが脚本家じゃん。

林 田 これには、筋はつけられないよね。あの目つきや、耳に穴をあけるだけでぞくぞくと来るのに・・。男性には来ないんだ。女からみると、さぞかし二人にとってあの場面は官能的であろうと思うんだけどね、二人の情熱感じたけど・・・

男性陣 そりゃぁ、わかるんだけど、・・・だから、なにって感じで・・・。(くわぁっ!) 純愛とかそんなもん今までにもいくらだってあったじゃん。

手 塚 あの画家ってのは、肉欲は奥さんに心は少女にって感じだったじゃないですか、(男性陣、それがいいの?笑)いや、それが女性としての優越感て感じなんですよっ。

林 田 どーしてわからんちゃろかぁ〜。やっぱ、男は目で見て理解する動物なんだわね。(とうとう動物になりました。)女は見なくても感じることができるのよね。

加 賀 で〜も、今までだって精神的な葛藤を描いたもっと面白い映画も沢山あったよ。

笹 原 そそそ、台詞もすくなくてね。

杉 尾 もう、なんか、どうでもいいかって感じになってきたね、(皆、笑)

林 田 私もどうでも良くなっていたのよ。でも、あまりにもポンと気安く切られたくない作品なのよね。

杉 尾 じゃぁ、ま、男性陣には「豚に真珠」だったということで。納得しましょう。

返す返すも、こんなとき、皆の意見をスパッと一言で治めてくれる横山さんが未見であるというのが残念でなりませんでした。

今月の一本

野 口 「シュレック2」

横 山 「シュレック2」

加 賀 「シュレック2」

笹 原 「赤目四十八瀧心中未遂」

酒 井 「スチームボーイ」

林 田 「カレンダーガールズ」

手 塚 「欲望という名の電車」

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