僕は「マンマ・ミーア」に行きたかったのだが、先週から次女がこれに行きたいと言っていたので連れて行く。長男も誘ってみたが、「行ってらっしゃい」。劇場には小中学生の女の子たちがたくさんいた。みんなディズニー・チャンネルの放送を見ているらしい。人気があるのだ。テレビ版は夕方に放送していたので、子どもと一緒に眺めていたが、真剣に見たことはない。
題名通り、ティーンズ向けのミュージカル。冒頭、イースト高校のバスケットボールの試合中にキャプテンで主人公のトロイ・ボルトン(ザック・エフロン)がいきなり「シックスティーン、シックスティーン(残り16分、16分)…」と歌い出すのがいかにもミュージカル風。歌とダンスがメインの映画でストーリーは凝っていない。作り自体、テレビのような作りだ。その後もストーリーの途中で突然歌い出し、背景がステージになるというクラシックなミュージカルの作りを踏襲している。
歌と踊りはまずまず楽しいけれど、どちらも凡庸な出来。特別に印象的なナンバーがないのも残念だ。テレビ版の主題歌である(次女に聞いたら、違うとのこと)「ハイスクール・ミュージカル」が一番良いというのは寂しい。これでドラマもありきたりということになると、テレビシリーズを見ているファン向けの作品なのだろう。ミュージカルは好きなので腹は立たなかったが、テレビシリーズを見ていない人は無理に見る必要はない。
主人公のザック・エフロンは将来のスター候補なんだろうか。ヒロインのガブリエラ・モンテスを演じるヴァネッサ・ハジェンズと一緒に歌い、踊るシーンは確かに他の出演者よりも一歩抜きんでている。個人的には「キューティ・ブロンド」のリース・ウィザースプーンのように高ビーなお嬢様シャーペイ・エヴァンスを演じるアシュレイ・ティスデイルに今後注目したい。
アメリカでは昨年10月に公開され、2週連続、ボックスオフィスのトップとなった。しかしIMDBの評価を見ると、3.4と驚くほど低い。そこまでひどくはないと思う。ファンを怒らせる内容だったのか、あるいはテレビの方はもっと面白いのか。次女の感想は「テレビより面白かった。豪華だった」とのこと。それはそうだろう。
高校生が主人公のミュージカルということで、「フットルース」を思い出した。「フットルース」もドラマは弱かったが、歌と踊りにはインパクトがあったし、ヒット曲もいくつか生まれた。この映画のようにすべて中ぐらいというものではなかった。監督のケニー・オルテガはその「フットルース」をリメイクする。大丈夫だろうか。
娘の仲良しもコレが大好きで、娘はドラマを観てもいないのにザック・エフロンという名前は知っています。
その程度で・・・[E:coldsweats01]
しかし、ジュニア・サードの意外なミーハーな感じがほほえましいですね。
これ、ホントは高校生向けだと思うんですが。ディズニー・チャンネルで放送してるので、小中学生のファンが多いんでしょうね。