ハリー・ポッターと炎のゴブレット

魔法対抗戦描くシリーズ４作目

ホグワーツ魔法学校の四年生になったハリーは三大魔法学校対抗試合が100年ぶりに開催されることを知る。代表選手3人が魔法の力を競い合う交流戦。選手は17歳以上の生徒の中から“炎のゴブレット”が選び出す事になっていた。ところが14歳のハリーがなぜか4人目の選手として選ばれてしまう。選ばれた理由も分からず、仲間から誤解を受けながらハリーは三つの危険な試合に挑む。

シリーズもこれで4作目。今回は監督が替わり、「フォー・ウェディング」のマイク・ニューウェルがメガホンを取った。過去の作品に比べて内容が深くなったものの、ユーモアに乏しく画面も幾分暗く感じられる。

これまで子供向けだったこのシリーズがハリーの成長とともに多くの大人にも受け入れられるようになった。その点は評価できるが、シリーズ共通の欠陥である「冗長さ」が今回も解消されなかったのは残念である。（2005年12月29日・酒井）