ダークナイト

バットマンと最強の敵対決

前作「バットマン　ビギンズ」（2005年）に続いてクリストファー・ノーランが監督を務めた。バットマンの最強の敵ジョーカーを演じたヒース・レジャーが完成前に急逝し、公開前から話題の的だった。彼の演技や共演者たち、作品のクオリティーの高さにおいても見応えある作品だ。

ゴッサム・シティに巣くうマフィアの資金源を断とうと活躍する検事デント（アーロン・エッカート）とバットマン（クリスチャン・ベール）。彼らに対抗するためマフィアはジョーカーと名乗る男にバットマン殺害を依頼する。

バットマンはヒーローでありながら、どこか暗い。ジョーカーはそんな彼を自分と同じ狂人だと笑う。混乱と混とんを楽しむ彼は正義に燃えるデントを悪へと誘う。正義を求めるが故に傷つき、苦しむデントが悲しい。小さな心の闇に入り込んだジョーカーに魅いられるかどうかは自分次第。あなたならどうする？（2008年8月28日・手塚）