グッド・バッド・ウィアード

息つく間のない韓国版西部劇

「痛快韓流ウエスタン」とでも言えばいいのだろうか。まさしく「映画は娯楽」。あっという間の2時間である。

1930年代、満州の荒野を走る蒸気機関車の中で強盗テグ(ソン・ガンホ)が乗客を脅して金目のものを奪おうとしていた。ちょうどその時、馬賊団のボス、チャンイ(イ・ビョンホン)が謎の地図を探して列車に乗り込んでくる。テグは列車から逃げ出すが、そのテグを追ってやって来たのがめっぽう強い賞金稼ぎのドウォン(チョン・ウソン)。日本軍から盗んだ宝の地図をめぐってグッド(いいヤツ)、バッド(悪いヤツ)、ウィアード(変なヤツ)の3人の激しい血まみれの戦いが始まる。

情けない日本軍が笑いに花を添える。テンポの良い音楽に乗って銃を撃ちまくる韓国の人気スターたち。その華麗な演技にほれぼれさせられる。息つく間もないエキサイティングなキム・ジウン監督作品である。(2009年10月8日・林田)