幸せへのキセキ

動物園を再建　再生する家族

家を買ったら、動物園が付いてきた。「そんなばかな話があるか」と思われるかもしれないが、これは実話の映画化だそうである。

愛する妻を失ったベンジャミン(マット・デイモン)は仕事を辞め、田舎に家を購入し、14歳の息子と7歳の娘と共に新たな生活を始めようとする。しかし、そこは閉鎖中の動物園で、敷地内には多くの動物が暮らしていた。ベンジャミンは動物園の再建を決意するが、多くの試練が起こる。飼育員のケリー(スカーレット・ヨハンソン)や地域の人々に支えられ、やがて家族の心も一つになっていく。

監督は「あの頃ペニー・レインと」のキャメロン・クロウ。映画は動物園の再建を通じて、妻を失った家族の再生を中心に描かれている。映画の流れもスムーズで、コンセプトも明確。多くの方が見ても十分に感動できる内容になっている。雨の日に何か映画でもと思う方にはお勧めの作品である。(2012年6月28日・酒井)