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シネマ1987online

おしん

叙情的に描いた少女時代の物語

「おしん」は1983年にNHK朝の連続テレビ小説で放送され、時代を懸命に生き抜く1人の女性の姿が視聴者に大きな感動を与えた。あれから30年、この映画は宮崎市生まれの濱田ここね(9)を主演に、少女時代のおしんの物語を叙情的に描く。監督は「天使の卵」の冨樫森。

日露戦争のころ、山形県の貧しい農家に生まれたおしんは家族のために奉公に出る。母ふじ(上戸彩)や優しい祖母のお守りを胸に早朝から水くみや飯炊き、掃除や子守に励むおしん。ある日、奉公先のお金が紛失、おしんが祖母から託された50銭が疑われる。

生きのびるために働くことが当たり前の時代。決して恵まれているとは言えない環境の中で、おしんは仕事を通して人生を学び、人としての誇り、夢や希望を見いだしていく。さまざまな人々との関わりで精神的に成長していくおしんの姿から、働いて得るものはお金だけではないとあらためて気づかされる。(2013年10月24日・手塚)

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