名探偵ピカチュウ

表情豊か実写ポケモン

主人公の少年ティムは、長らく疎遠になっていた父ハリーが事故で亡くなったという連絡を受け、人間と不思議な生き物ポケモンが共生する街ライムシティに向かう。父が暮らしていた部屋で、ティムは父の相棒だったポケモン、ピカチュウと出会う。他の人には「ピカピカ」としか聞こえないピカチュウの言葉がなぜかティムには理解できてしまう。自称“名探偵”で、事故のせいで記憶を失っているが、「ハリーはまだ生きている」と主張するピカチュウとティムはコンビを組み、ライムシティに渦巻く陰謀の真相に迫っていく。

実写のピカチュウがとにかくかわいい。目がクリクリ、毛並みがフサフサしていて、触ると気持ち良さそう。笑ったり、怒ったり、泣いたり、困ったりの表情が豊かで、ティムや他のポケモンとのユーモアたっぷりのテンポの良いかけ合いに大笑いしてしまう。また、ピカチュウの声を男性俳優が低い声で当てており、違和感を覚えるかと思いきや、スイカに塩をかけて食べると甘さをより強く感じるように、不思議とかわいさが増していて、見ていて飽きない。

大人が見ても十分楽しい。家族で見に行けば、子供たちと世代を超えたポケモン談義に花が咲くだろう。（2019年05月16日・後藤）