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シネマ1987online

メン・イン・ブラック2

「メン・イン・ブラック2」パンフレット

脚本に「エボリューション」あたりとあまり変わらない印象。コメディのセンスというのはなかなか難しいもので、ソネンフェルドにはそれが欠けている。さまざまなエイリアンが登場し、SFXの技術も低くはないのだが、SFXの無駄遣いという感じが濃厚な平凡な作品。

話は強力なパワーを秘めた“ザルタの光”を巡る争奪戦である。25年前、惑星ザルタが凶悪なカイロシア星人のサーリーナ(ララ・フリン・ボイル)に襲われたのが発端。ザルタの王女は地球に逃げてくるが、MIBのZ(リップ・トーン)は保護を拒否して“ザルタの光”を宇宙に送り返すよう命じる。という部分が冒頭、50年代の出来の悪いSF風のSFXで描かれる(「スパイ大作戦」のピーター・グレイブスが出てくる)。今、再び、サーリーナは“ザルタの光”を狙って地球にやってくる。ピザ屋の店長(実はザルタ星人)から“ザルタの光”の情報を聞き出した後、殺害。言葉を話すパグ犬のエージェントFとともに捜査に乗り出したMIBのエージェントJ(ウィル・スミス)は事件の目撃者ローラ(ロザリオ・ドーソン)から事情聴取し、サーリーナを追う。Zによると、25年前の事件を担当したのは記憶を消されて普通の郵便局長になっているかつてのエージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)だった。JはKの記憶を戻し、強力コンビが復活。MIB本部を乗っ取ったサーリーナに立ち向かうことになる。

リック・ベイカーが担当したエイリアンの特殊メイクなど良い部分もあるし、部分的には面白い場面も多いのだが、総体としてまとめきれていない。1時間28分の上映時間ならば、もう少しタイトな構成になるはずなのに、ソネンフェルドの演出がゆるゆるなので映画もダラーっとした印象。パグ犬など前半のコメディリリーフにとどまり、生かされていないし、悪役でヴァンプ的メイクだから仕方ないとはいえ、ララ・フリン・ボイルの「ツインピークス」のころの清楚な美貌が影も形もないのは残念の極みだ。

【データ】2002年 アメリカ 1時間28分 配給:ソニーピクチャーズ・エンタテインメント
監督:バリー・ソネンフェルド 製作:ウォルター・F・パークス ローリー・マクドナルド 脚本:ロバート・ゴードン バリー・ファナロ 原案:ロバート・ゴードン 原作:ローウェル・カニンガム 製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ 共同製作:グラハム・プレイス 撮影:グレッグ・ガーディナー 美術:ボー・ウェルチ 音楽:ダニー・エルフマン 衣装デザイン:メアリー・ヴォット 特殊効果:インダストリアル・ライト&マジック 特殊メイク:リック・ベイカー
出演:トミー・リー・ジョーンズ ウィル・スミス リップ・トーン ララ・フリン・ボイル ロザリオ・ドーソン ジョニー・ノックスビル

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