ホームページ作成の実用的なテクニックを集めてみました。スクリプトをコピー&ペーストしてそのまま使えます。
このページ、3年ほど放置プレイでしたが、ホームページ移転を機にW3CのMarkUp Validation ServiceとCSS 検証サービスでチェックしたところ、エラーが頻発。対応するように修正しました。この2つの検証サービスは非常に有用です。正確なHTMLとCSSを書きたい方は活用をお勧めします。このページの記述はHTML 4.01 Transitionalに基づいています。
DOCTYPE宣言は以下の通りです。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">
これはスタイルシートを使います。スタイルシートの詳しい説明は省きますが、このように
<STYLE TYPE="text/css">〜</STYLE>の間に設定を記述します。設定部分はコメントアウトします。記述の仕方は以下の通りです。ヘッダー部に書いてください。
a:linkはリンク、a:visitedは訪問済みリンク、a:activeはアクティブなリンク、a:hoverはマウスが乗った時に文字のスタイルや色を変える指定です。“text-decoration:none”の部分が下線を消す指定になります。上の記述ではa:hoverでunderlineが指定されていますから、マウスが乗った時に下線が表示されます。このほか、overline(上線)、line-through(取消線)、blink(点滅)を指定できます。なお、ネットスケープ4.xはa:hoverに対応していません。インターネット・エクスプローラーはblinkに対応していません。
colorはredやblueなど色名での指定も可能です。
文字の背景の色を変える場合はbackground-colorを使います。
a:hover{text-decoration:none; background-color:red;}
この指定をすると、マウスが乗った場合に背景の色が変わります。
トップページのタイトル横にある日時表示の記述の仕方です。ご存じJavaScriptを使います。表示させたい部分に書いてください。
<SCRIPT type="text/JavaScript" language="JavaScript">はLanguage属性しか解釈しない古いブラウザを考慮した書き方で、<SCRIPT type="text/JavaScript" >とだけ書いてもけっこうです。“<SCRIPT Language="JavaScript">”とだけ書くのはW3Cが定めた正確なHTML4.01に反しますのでやめた方が良いでしょう。
ファイルの更新日時を自動で書くJavaScriptです。表示させたい部分に書いてください。
JavaScriptを使ったバックボタンを簡単に作れます。こんな感じです。
表示したい部分に書いてください。
"BACK"を"戻る"に変えてもいいでしょう。
ボタンがイヤという人には文字列での指定もできます。こんな感じです。
記述の仕方は以下の通りです。
トランジションは画像や文字列の切り替え時やページの移動時にアニメーション効果を設定できるダイナミックHTMLです。IEの独自拡張機能で、NNは対応していません。ここでは設定が簡単なページ移動時のトランジション効果を説明します。
METAタグに記述するだけで、24種類のトランジション効果を設定できます。記述の仕方は以下の通りです。
○の部分には"Page-Enter","Page-Exit","Site-Enter","Site-Exit"のどれかを書きます。順番に「ページに入るとき」「ページを出る時」「サイトに入るとき」「サイトを出る時」の指定です。
△の部分には切り替えが終わるまでの時間を秒数で指定します。
□の部分にはトランジション効果の種類を0から23までの数字で指定します。
トランジションの種類は次の通りです。
0=Box in 1=Box out 2=Circle in 3=Circle out 4=Wipe up 5=Wipe down 6=Wipe right 7=Wipe left 8=Vertical blinds 9=Horizontal blinds 10=Checkerboard across 11=Checkerboard down 12=Random dissolve 13=Spilt vertical in 14=Spilt vertical out 15=Spilt horizontal 16=Spilt horizontal out 17=Strips left down 18=Strips left up 19=Strips right down 20=Strips right up 21=Random bars horizontal 22=Random bars vertical 23=Random
23を指定すると、ランダムにさまざまなトランジション効果を表示します。それぞれのトランジションがどのような効果なのか、実際に試してみてください。
サンプルのページは「ページに入るとき」「2秒間」「ランダムなトランジション効果」を設定しています。参考までにここに記述しておきます。
<META http-equiv="Page-Enter" content="revealTrans(duration=2,transition=23)">
ページ全体に文章が広がっていると、読みにくいものです。左右にマージンをとりましょう。これはスタイルシートを使います。以下をヘッダーに書くと、ページ全体に適用されます。
スタイルシートはこのように、
セレクタ{属性:値;}
の形で指定します。上の記述で言えば、BODYがセレクタ、margin-leftとmargin-rightが属性、7%が値になります。この指定は「ページ全体」で「左」と「右」に「7%」マージンを取るという意味になります。もちろん値は自由に変えられます。ここでは%を使いましたが、文字数(em)やポイント(pt)、ピクセル(px)、ミリ(mm)、センチ(cm)、インチ(in)で指定することもできます。
属性と値はいくつでも指定できますが、その際には上のようにセミコロン(;)でつないでいきます。
セレクタはあらゆるタグを設定できます。上の例では<BODY>タグでしたが、ある段落だけにマージンを取りたい場合は<P>タグをセレクタとして記述します。
P{margin-left: 7%; margin-right: 7%;}
なお引用タグ<BLOCKQUOTE>〜</BLOCKQUOTE>でもマージンは取れますが、本来的な使い方ではありません。引用タグは引用部分にだけ使いましょう。
参考までに書いておくと、スタイルシートを使えば、引用タグにも左右のマージンの大きさを指定できます。上のBODYセレクタをBLOCKQUOTEに変えて記述するだけです。
スタイルシートを続けます。インデントは文字下げのことです。段落の最初だけ1文字下げる場合は次のようにヘッダーに書きます。
この指定をすると、<P>タグを使用した部分で1文字分インデントされます。行頭にスペースを入れる必要はありません。
これもスタイルシートです。<FONT>タグの場合、文字の大きさは7段階ですが、スタイルシートなら自由自在です。例えば、このページは11ポイントで指定しています。6で書いたようにページ全体を指定するときは、<BODY>タグをセレクタにしてこんな風に書きます。
これは8ポイント
これは13ポイント
これは16ポイント
これは30ポイント
これは45ポイント
上のように部分的に文字の大きさを変える場合はセレクタに<BODY>の代わりに<P>タグを使います。上の文章も<P>タグでこんな風に書いています。
<P STYLE=" font-size: 8pt;">これは8ポイント</P>
<P STYLE=" font-size: 13pt;">;これは13ポイント</P>
<P STYLE=" font-size: 16pt;">これは16ポイント</P><BR>
<P STYLE=" font-size: 30pt;">これは30ポイント</P><BR>
<P STYLE=" font-size: 45pt;">これは45ポイント</P><BR>
部分的な指定は<P>タグのほか、<DIV>タグ(ブロック系要素)、<SPAN>タグ(インライン系要素)が使えます。例えば、こんな具合です。
ここは10ポイントですが、ここから18ポイントになります。
上の指定はこんな風になっています。
<P><SPAN STYLE=" font-size: 10pt;">ここは10ポイントですが、</SPAN><SPAN STYLE=" font-size: 18pt;">ここから18ポイントになります。</SPAN></P>
文字の大きさの指定はポイント(pt)のほか、ピクセル(px)、ミリ(mm)、センチ(cm)、インチ(in)、%、emなどが使えます。%やemは相対指定になりますから、元になる文字の大きさを指定しておいた方が良いでしょう。
このページで1.5emは11ポイントの1.5倍の大きさになります。
スタイルシートが続いたので、ちょっと目先を変えましょう。インターネットで時々見かけるものに、○秒後に指定ページにジャンプするページがあります。ページの移転後、元のページを訪れた人に移転先のURLを教える場合に使われることが多いようです。
これはMETAタグを使います。次のリンクをクリックしてみてください。
無事にこのページに戻ってきましたね。それならば、あなたのブラウザはMETAタグに対応しています。
ヘッダー部に次のように記述してください。
<META HTTP-EQUIV="REFRESH" CONTENT="5; URL=ここにURLを書く">
CONTENTにジャンプするまでの秒数、URLにジャンプさせたいページのURLを書きます。相対パスでも絶対パスでも構いません。IEとNNは対応していますが、中にはMETAタグに対応していないブラウザもありますから、必ずテキストリンクは書いておきましょう。このMETAタグはチャットなどのCGIプログラムでも使われています。
下記のような現在時刻を表示します。JavaScriptを使用します。
まず、そのページの<BODY>タグに<BODY onLoad="clock()">と記入します。次に下記のスクリプトを表示したい場所に書いてください。
年を取得するgetFullYearは西暦を4ケタの値で返します。2ケタで返す従来のgetYearの2000年問題に対応した書き方ですが、IE4.0以下、NN4.0以下には対応していません。
スタイルシートを使うと、特定の文字の背景に色を付けたり、背景画像を変えることができます。ネットスケープは一部対応していません。
背景に色を付ける
上の指定は下の通りです。
<P>タグの代わりに<SPAN>タグを使うと、文字の部分だけに色が付きます。こんな具合。
背景に色を付けるこんな風に指定します。文字は18ポイント、黒にしてあります。
画像の場合はこんな具合。文字の色は赤を指定しています。
背景に画像を付ける
指定は次の通りです。
青い文字の部分を書き換えてください。urlには画像のURLを指定します。
これはJavaScriptを使用します。サンプルは次の通り。
スクリプトは下記のようになります。
青い文字のURLとリンク名を書き換えてください。
<option value="リンク先URL">リンクの名前
の書式でいくつでも増やせます。リンク先は相対パスでも絶対パスでもかまいません。
上のスクリプトに”GOボタン”を付けてみましょう。こんな具合です。ページを選んだ後、GOボタンをクリックしてください。
スクリプトは以下の通りです。
青い文字のURLとリンク名を書き換えてください。
リンクにマウスを乗せると、ステータスバーに説明を表示します。
スクリプトは以下の通りです。
青い文字の部分を書き換えてください。ステータスバーに文字を流すスクリプトもありますが、個人的にはあれ、嫌いです(^^ゞ。