ヴァン・ヘルシング
ドラキュラと戦うハンター
19世紀のヨーロッパ。バチカンの密命を帯びたヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)はドラキュラ伯爵を抹殺するため、トランシルバニアへ向かう。ドラキュラと戦い続けてきた一族の末えいであるアナ王女(ケイト・ベッキンセール)と協力し、戦いを挑むが…。
いつもはドラキュラを追い詰める役どころであるヘルシングは、モンスター・ハンターとして登場。ドラキュラ伯爵、ジキル博士とハイド氏、狼男、フランケンシュタインと多数 のモンスターが登場し、大変にぎやかである。ヘルシングが指令を受けるシーンは明らかに007のパロディーで、ドラキュラの子供がまゆから誕生するところはエイリアンに似ている。
このように他の映画をうまく引用し、大掛かりなアクションを繰り出してストーリーを進めていく。ドラマが弱いとか、やぼなことを言わなければ、十分楽しめる作品に仕上がっている。(2004年9月23日・酒井)