アイ,ロボット
反乱を起こす新型ロボット
2035年のシカゴ。街を歩く人々の半数くらいはロボットである。30年後の世界ではロボットは家庭用としてさまざまな分野で働き、人間と共存している。
そんな社会でロボット工学の第一人者が殺される。主人公の刑事スプーナー(ウィル・スミス)は新型ロボットのサニーが犯人とにらむ。しかし、ロボットは「ロボット工学三原則」によって人間に危害を加えないはず。なぜ殺人は起きたのか。やがて大量のロボットが反乱を起こし始める。
目を奪われるのは計算し尽くされた幾何学的美しさのシカゴの街であり、道路であり、車である。主人公が多数のロボットに襲われるカーチェィスシーンでは思わず身を乗り出してしまった。
今までのSF映画の大半にはうそくささを感じたが、この映画ではまったく感じなかった。ロボットの柔軟な動きと目の表情にもよるのだろうか。人間への警告も含めて、とにかく超お薦めの大作である。(2004年10月14日・林田)