ポーラー・エクスプレス
北極点向かう機関車の冒険
毎年この季節になると、クリスマスを題材にした作品が公開される。今年のクリスマス映画はロバート・ゼメキス監督のこの作品である。
クリスマス・イブの夜、もうクリスマスを信じないと思った少年の家の前に巨大な北極点行き機関車ポーラー・エクスプレスが姿を現す。少年は機関車が動きだすと、意を決して飛び乗り、北極点へ旅をする。種々の冒険を乗り越えてたどり着いた北極点ではサンタクロースが世界中の子供たちにプレゼントを渡す旅に出る直前だった。
実際の俳優の演技を全方向からとらえてコンピューターに取り込む「パフォーマンス・キャプチャー」という最新技術が用いられている。最大の魅力は、この技術によってリアルで美しいアニメに仕上がっていることだ。アメリカ映画らしくにぎやかでゴージャスな作品だが、僕はどちらかというと、素朴でもっと温かみのあるクリスマスの方が好きである。(2004年12月16日・酒井)