イン・ハー・シューズ
自分の居場所見いだす姉妹
ローズとマギーの姉妹は幼い時に母親と死別し、父の後妻に育てられた。姉のローズは弁護士として成功しているが、容姿に自信が持てない。妹のマギーは美ぼうを持ちながら、難読症のハンディキャップがあり、仕事も長続きしない。
ローズとけんかしてアパートを追い出されたマギーは実家で父が隠していた母方の祖母エラからの手紙を見つけ、フロリダの彼女のもとを訪ねる。エラは姉妹の母である娘の死に対する自責の念にさいなまれていた。
マギーに売れっ子のキャメロン・ディアス、ローズに演技派トニ・コレット、エラに名優シャーリー・マクレーンがふんする。3人がそれぞれの「痛み」と向き合い、ぶつかりながらきずなを深め、やがて姉妹が自分の居場所を見いだしていく姿は、この映画を見る者に感動と勇気を与えてくれる。監督は名作「L.A.コンフィデンシャル」(1997年)のカーティス・ハンソン。(2005年12月1日・酒井)