ダ・ヴィンチ・コード
不自然な遺体 周囲には暗号
ルーブル美術館の館長のジャック・ソニエールが殺害された。遺体は不自然な体勢で横たわり、その周囲には暗号のような文字が記されていた。ファーシュ警部(ジャン・レノ)はパリに滞在していた宗教象徴学の権威であるハーバード大学のロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)に協力を依頼する。
世界的なベストセラー小説の映画化でこの夏最大の話題作。出演はトム・ハンクス、「アメリ」のオドレイ・トトゥ。監督は「シンデレラマン」のロン・ハワード。映画は原作を忠実に描いており、ハワードの演出や主人公たちの演技は原作を高く評価する人も納得できる出来栄えとなった。
ダ・ヴィンチの名画を中心にキリストをめぐって聖杯、テンプル騎士団、秘密結社など日本人にとってはなじみの薄い話が展開される。分かりにくいところがあるかもしれないが、キリスト教にまつわるミステリーの旅に出掛けては。(2006年6月1日・酒井)