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市警VS刑事 ハラハラ展開
「ダイ・ハード」から18年。ブルース・ウィリスがまたもや、事件に巻き込まれる中年の刑事として帰ってきた。「リーサル・ウェポン」等で有名なリチャード・ドナー監督の新作は久々に見事な演出と脚本による本格刑事ものの傑作に仕上がった。
ニューヨークの刑事ジャック(ブルース・ウィリス)がひょんなことから留置場の証人の裁判所への護送を依頼された。ところが、ある事情からニューヨーク市警を敵に回すことになり、しかも時間までに送り届けなければならなくなる。
時間が限られている設定と、リアルタイムで進行するストーリー(1時間41分)に観客もハラハラしながら巻き込まれるのである。
主人公と対抗する同僚刑事役を「グリーンマイル」で看守役が印象的だったデヴィッド・モースが好演している。
手に汗握る展開の映画を待っていた人には持ってこいの映画である。(2006年10月26日・笹原)