デスノート The Last Name
前編に劣らず迫力ある映像
一気にエンドロールまで観客を持っていく。「息もつけない面白さ」とはこのこと。大場つぐみ原作・小畑健作画の漫画を前編に続いて平成ガメラシリーズの金子修介監督が映画化した。
最近、漫画原作の映画が増えて成功しているが、これはその中でもとりわけ観客の心をとりこにした。前編は既に大ヒット。熱い期待の中で作られた後編でも期待は裏切られなかった。いや、期待以上の迫力ある映像に仕上がっている。
映画は原作と少し異なる展開となっている。前編同様に名前を書かれたら死ぬという「デスノート」を操る夜神月(ライト)とそれを追う謎の探偵Lの天才同士の駆け引きがすべてだが、熱狂的な原作ファンにも納得のいく結末に仕上がった。キラこと夜神月を演じる藤原竜也とL役の松山ケンイチのあやしい魅力に誰もが脱帽することだろう。「漫画王国日本」の名に恥じない娯楽作品である。(2006年11月30日・林田)