プライドと偏見
英国貴族社会の ラブストーリー
タイトルから、少し気難しい肩の凝る映画かと思ったが、軽く楽しいラブストーリーだった。
18世紀、イギリスの貴族社会。五人の娘を持つ母親は何とか早くいい条件の結婚を娘たちに望んでいつも落ち着かない。恋のお相手はダンスでと母親は娘たちを舞踏会に送り込む。ダンスのシーンは実に華やかで圧巻である。まだ女性の地位が低かった時代、家柄も良く、お金もある男性との結婚こそが女性の幸せと信じられていた。
プライド高い美しい二女エリザベスには人気女優のキーラ・ナイトレイ、資産家の若き貴族ダーシーにはマシュー・マクファディン。2人のプライドと偏見がこの恋を駄目にしてしまうのか、やきもきさせる。
ジェーン・オースティンの小説の映画化だけにジョー・ライト監督も配役には気を使ったと思う。そしてそれは大成功だった。それにしてもイギリスの田舎の風景は何と美しいことだろう。(2006年2月2日・林田)