ドリームガールズ

米ブロードウェイの伝説のミュージカルが映画になった。今年のアカデミー賞では歌唱力抜群の新人ジェニファー・ハドソンが助演女優賞を受賞している。久々にハリウッドらしい迫力十分のミュージカルだが、歌とダンスだけには終わらない。ストーリーもしっかりしていて十分見応えがある。

1960年代、自動車産業の街デトロイトが舞台。中古車会社を経営するカーティスが女性3人のコーラスグループに目を付ける。3人はカーティスの後押しでデビューを果たし、次々にヒット曲を放つが、やがて人間関係に亀裂が入る。

カーティスを演じるジェイミー・フォックスが確かな演技力で物語をグイグイ引っ張っていく。主演のビヨンセ・ノウルズの美しさと抜群のプロポーション、迫力ある歌声は文字にすることが難しい。ぜひ劇場で確かめてほしい。監督は「シカゴ」で脚本を書いたビル・コンドン。さすがである。（2007年3月8日・林田）