ダイ・ハード4.0
不死身の刑事12年ぶり復帰
運は悪いが、不死身(ダイ・ハード)のジョン・マクレーン刑事(ブルース・ウィリス)が12年ぶりにスクリーンに帰ってきた。今回はサイバーテロでアメリカ全土を乗っ取ろうとする集団と対決する。
ハッカーの青年をFBI本部まで護送する役目を命じられたマクレーン。さしたる難事ではなさそうだったが、青年はテロ集団の陰謀のかぎを握っており、激しいバトルの引き金になる。同じウィリス主演の「16ブロック」と似た筋立てだが、本作は物量作戦によるアクションで観客の目を画面にくぎ付けにする。
青年を建物から連れ出す時、マクレーンは派手な銃撃戦をやり、ひと言「近所が起きた」。車を悪党のヘリにぶつけて落としたり、高速道路から戦闘機に飛び乗ったりと、いかにもアメリカ映画的なノリはご愛嬌(あいきょう)。第一級の娯楽大作である。監督は「アンダーワールド」のレン・ワイズマン。(2007年8月2日・小野)