デス・プルーフinグラインドハウス
低予算映画の味わい再現
1960~70年代の米国でB級映画ばかりを上映していた劇場をグラインドハウスと言った。そんな映画の大ファンだったクエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスが作った現代版グラインドハウス映画。
この作品、内容はセクシーな女の子たちをカート・ラッセルふんする偏執狂的男が車で追い掛け回して殺していく、というもの。わざと低予算作品のように撮っているので、所々の画面の傷もご愛嬌。かなり見る人を選ぶ作品であることは間違いない。ただ、タランティーノらしい意味のないダラダラした会話や語りたがりの登場人物を我慢して見た後のカーアクションは面白すぎ。見ごたえ満載。
格好良いバッドガールズたち、特に本職スタントウーマンのゾーイ・ベルのハコ乗りとボンネット乗りにわくわくして、勧善懲悪にスッキリして、日ごろのうっぷん晴らしにぜひ最後まで見てほしい。(2007年9月20日・手塚)