レッスン
荒れた生徒をダンスで指導
ニューヨークの落ちこぼれ高校の生徒たちに社交ダンスを教えようとする社交ダンサーを描く。実話を基にした映画化。
ダンス教室を経営しているピエール・デュレインは貧困や家庭崩壊のため荒れすさんだ生徒たちを見て「社交ダンスで他人を思いやる心を育てたい」と高校に申し出る。生徒たちは彼の情熱に耳を傾けるようになるが、ヒップホップ系のダンスしか知らない彼らには社交ダンスは堅苦しく、すぐに飽きて自分勝手な行動に出てしまう。ピエールはプロのダンサーとともにタンゴを踊ってみせる。その激しくも美しいダンスに生徒たちはぼうぜんとする。
教師役のアントニオ・バンデラスは実在の一流ダンサー役を見事に演じている。ワルツ、タンゴ、メレンゲ、フォックストロット、ルンバなどもっともっと踊りのシーンが見たかった。監督はミュージックビデオを演出してきたリズ・フリードランダー。初の長編監督作品である。(2007年10月18日・林田)