ラスベガスをぶっつぶせ
確率と数字でカジノに勝利
マサチューセッツ工科大学の学生ベン(ジム・スタージェス)は医者になる夢を持つが、巨額の学費の工面に頭を悩ませていた。ある日、その天才的な数学の才能に目をつけた教授が秘密のクラブへ誘いをかける。そこはカードゲームのブラックジャック必勝法を研究し、カジノで大もうけをたくらむエリート学生たちの集まりだった。
ベンはラスベガスに乗り込み、頭脳とチームプレーで大金を稼いでいく。ブラックジャックを運に左右される賭け事としてではなく、確率と数字を記憶することで勝ち続ける様子は痛快だ。
地味でさえない学生生活に比べ、ラスベガスの日々はまるで別世界のよう。次第にカネの魅力に取りつかれ、大切なものを見失ってしまう。天才でも普通の男であるベンの弱さや苦悩が表現され、恋あり、友情ありの青春映画としても楽しめる。監督は「キューティ・ブロンド」のロバート・ルケティック。(2008年6月5日・のだ)