ブーリン家の姉妹
国王奪い合う美しき愛憎劇
16世紀、国王ヘンリー八世時代のイングランド。貴族のブーリン家には長女アンと次女メアリーの2人の美しい娘がいる。父親のブーリンは娘を利用して出世をたくらみアンを王に差し出すが、王は妹のメアリーの方を気に入る。メアリーは愛人として城に上がり、そこからブーリン家の悲劇が始まる。
王は世継ぎの男子を熱望していたが、王妃に男子は授からなかった。気まぐれな王が次に気に入ったのは気性の激しい姉のアン。王妃キャサリンと離婚した王はアンを王妃に迎える。しかし、アンに授かったのはまたも女の子だった。
憎み合いながらも愛し合う二人の姉妹をナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンが演じ、その美しさを競う。母親役はクリスティン・スコット=トーマスが熱演。ヘンリー八世を演じるエリック・バナの堂々のキングぶりが印象に残る。監督はこれが初監督作となるジャスティン・チャドウィック。(2008年11月13日・林田)