花より男子ファイナル
不満は残るが出演者に魅力
神尾葉子の人気コミックの映画化。この作品は以前、内田有紀主演で映画化されたが、本作は井上真央主演による仕切り直し作というよりも、ヒットしたテレビドラマの後日談となっている。
超セレブぞろいの名門校・英徳学園に入学した貧乏な牧野つくし(井上)は、学園を牛耳る御曹司の4人組「F4」に思いを寄せられる。その中の道明寺司(松本潤)につくしは求婚され、四年後、いよいよ結婚の日が迫るが、ある日、道明寺家の花嫁に代々受け継がれてきたティアラ「ビーナスの微笑」が何者かに盗まれてしまう。かくしてティアラを取り戻すべく、つくしと司との世界をまたに掛けた大冒険が始まる。
スケール大だが、「テレビの拡大版」といった趣。映画としては不満が残るものの、井上や松本、小栗旬ら出演者が魅力的だ。ラスベガスや香港ロケでは外国旅行の気分も味わえる。監督は石井康晴。(2009年1月8日・小野)