ターミネーター4
ロボット軍団人間との死闘
1984年の大ヒット作「ターミネーター」のシリーズ4作目。前3作において予言されていた世界の終末がいよいよ現実のものとなる。監督は「チャーリーズ・エンジェル」のマックG。
コンピューターが引き起こした核戦争後の荒廃した未来。大人に成長したジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)が抵抗軍を率い、次々と量産されていく戦闘ロボット軍団を相手に死闘を繰り広げる姿を描く。
高性能ロボットが未来からタイムスリップしてくるこれまでのパターンとは違い、今作では機械のボディーに人間の脳と心臓を移植された男マーカス・ライト(サム・ワーシントン)を中心に話が展開する。機械でありながら、必死に人間であろうと葛藤(かっとう)する姿が痛々しい。
絶望的な状況の中、殺伐とした世界で続くロボット対人間の終わりなき戦いはあまりにむなしい。こんな未来は映画の中だけの話と思いたい。(2009年6月25日・のだ)