アバター
3D技術駆使映像迫力満点
「ターミネーター」、「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督が3D技術を駆使し、満を持して放つSFアクション大作。
地球から遠く離れた自然豊かな美しい衛星パンドラ。先住民ナヴィは2メートルを超える身長で青い肌、爬虫(はちゅう)類のような目を持つ容姿の狩猟民族だ。動植物と意思を疎通させ、共存していた。
パンドラの希少な鉱物資源に目を付けた人類はナヴィと人間のDNAを結合させたアバターを開発。元海兵隊員ジェイク(サム・ワーシントン)にアバターを遠隔操作させ、ナヴィに接近することを命じる。それはナヴィを滅ぼすこともいとわない計画だった。
迫力満点の映像美術は3D・CG映画の新しい時代の幕開けを感じさせる。人類が持ち込んだ装甲車や戦闘機により、美しい星が容赦なく破壊されていく様は戦争や環境破壊への問題提起もうかがえ興味深い。それだけに、武力を武力で制する結末が少し残念だ。(2010年1月21日・のだ)