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シネマ1987online

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

共存か敵視か 宿敵2人描く

かつて親友だったプロフェッサーXとマグニートーは、なぜ宿敵同士になったのか。シリーズ最新作は主要人物の過去を、時代をさかのぼって描いたものである。

1944年のポーランド、遺伝子の変異で超能力を持つ少年エリックはナチのセバスチャン・ショウ(ケヴィン・ベーコン)に母親を殺される。戦後、成長したエリック(マイケル・ファスベンダー)はショウの行方を追う。同じく超能力者のチャールズ・エグザビア(ジェームズ・マカヴォイ)は超能力を持つ仲間を探していた。結びついた2人は第3次大戦を起こして人類滅亡をたくらむショウと対決する。

人類と共存しようとするプロフェッサーXことチャールズと、人間を敵視するマグニートーことエリック。少数者の悩みを抱え、別の道を選ぶ2人の造形が巧みだ。「キューバ危機」を絡めた物語も面白い。監督は「キック・アス」のマシュー・ヴォーン。(2011年7月7日・小野)

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