ローマの休日
大画面で輝く淡い恋の行方
懐かしい映画の数々が今、宮崎市で連続上映されている。今年2月から始まった「午前十時の映画祭」。全国の映画ファンの投票で決まったえりすぐりの50本を午前10時から1日1回、1作品1週間限りで上映する映画祭だ。
6日から12日まではオードリー・ヘプバーン主演の「ローマの休日」(1954年)が上映される。57年も昔の作品だが、初々しいオードリーのアン王女は今も多くのファンの心の中に生きている。テレビで何度も放映されているから、今の若い方々も「見た。知っている」と思っているかもしれない。しかし映画館の大画面でじっくり見ると、王女の美しさは一段と気品にあふれ、グレゴリー・ペック演じる新聞記者との一夜限りの淡い恋にも胸を打たれる。感動の涙は必至である。
テレビには悪いが、映画の中のローマは断然輝きが違うのである。巨匠ウイリアム・ワイラー監督作品。ぜひお見逃しなく。(2011年8月4日・林田)