ゴッドファーザー
悲哀に満ちた有名なテーマ曲
フランシス・フォード・コッポラ監督の代表作であり、1970年代屈指の傑作。イタリア系移民のマフィア、コルレオーネ一族の栄光と悲劇を描く。
圧倒的な力を持って一族を率いるドン・ビトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)。ビトーは麻薬売買の仕事を断ったことから襲撃され、血で血を洗うマフィア間の抗争が起きる。堅気だった三男のマイケル(アル・パチーノ)も争いに巻き込まれ、ビトーの跡継ぎとして次第に頭角を現していく。
ドンと呼ばれるようになる過程で変貌していくマイケルを軸に、強い絆で結ばれている一族の愛憎劇が描かれ、重厚な人間ドラマとして仕上がっている。随所で生きるか死ぬかのスリリングな展開を見せ、緊張感はいっときも緩むことはない。そして悲哀に満ちた有名なテーマ曲。この作品の魅力は多岐にわたる。(2011年9月8日・のだ)