世界侵略:ロサンゼルス決戦
絶望的状況で戦う海兵隊員
世界中に大規模な流星群が落下した。それはただのいん石ではなく、間もなく世界中で未知の敵からの総攻撃が始まる。
マイケル・ナンツ二等軍曹(アーロン・エッカート)の所属する海兵隊部隊は市民を救助するためロサンゼルスに出動するが、容赦なく殺りくを繰り返す敵のすさまじい破壊力の前に手の打ちようがない。次々と仲間を失い、やがてロサンゼルスは壊滅寸前へと追い込まれていく。
地球侵略のためのエイリアンの襲撃と聞けば、ありきたりに感じてしまうが、物語の焦点を海兵隊の一部隊に絞ったことで、ドキュメンタリーのような臨場感と緊迫感の表現に成功している。人間同士の争いのためでなく、地球を守るために命がけで戦う男たちがかっこ良い。
絶望的な雰囲気の中、起死回生の戦いを挑む海兵隊魂が堪能できる娯楽作だ。監督は「テキサス・チェーンソービギニング」のジョナサン・リーベスマン。(2011年9月29日・のだ)