劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ
音楽を通じて自分取り戻す
「SR サイタマノラッパー」とその続編で日本映画の新しいジャンルを切り開いた32歳の入江悠監督。
動画配信サイトで話題になり、カリスマ的人気を得たロックバンド「神聖かまってちゃん」の音楽を題材にした映画である。登場するのはプロ棋士になる夢と現実のギャップに悩む女子高生(二階堂ふみ)、ダンサーをしながら、ネット配信に夢中の幼稚園児を育てるシングルマザー(森下くるみ)、バンドの方向性をめぐって上司と対立する「神聖かまってちゃん」のマネジャー。映画は音楽を通じて自分らしい生き方を取り戻していく彼らの姿を描く。
二階堂ふみは、園子温監督の「ヒミズ」で今年のベネチア国際映画祭最優秀新人賞を受賞した。この映画でも家族との確執や悩みを自然に演じる。(2011年10月13日・笹原)