It's Only a Movie, But …

シネマ1987online

ウエスト・サイド物語

50年たっても感動色あせず

1961年に公開されたミュージカル映画の最高峰が7日から「午前十時の映画祭」でスクリーンによみがえる。

ニューヨークのウエスト・サイド。敵対する不良少年グループ、ジェット団とシャーク団のトニー(リチャード・ベイマー)とマリア(ナタリー・ウッド)は敵同士でありながら恋に落ちる。二人が見つめ信じたのはお互いの背景ではなく、目の前のいとおしい人の愛。恋の喜びを歌い、幸せな未来を夢みるが、許されない恋は二人を悲しい運命へと導く。

レナード・バーンスタインの数々の名曲に乗ってジョージ・チャキリスら往年のスターが歌い踊る。美しい音楽が私たちに与える感動や作品に流れる感情はいつの時代にも不変。50年たった今でも少しも色あせない。

「今夜、あなたに出会い世界は変わった」。スクリーンの純粋な物語は私たちを懐かしく切ないところへ運んでいく。そして人として大切な愛を教えてくれる。(2012年1月5日・手塚)

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