マダガスカル3
シリーズ初の3D映像魅力
ドリームワークス・アニメーションの人気アニメシリーズ第3弾。
マダガスカル島やアフリカ大陸で野生の厳しさを味わった都会育ちのアレックスたち。今度こそ故郷のニューヨークへ戻ろうとするが、騒ぎを起こし宿敵デュボア警部に指名手配されてしまう。そんな彼らが逃げ込んだのは、時代遅れのおんぼろサーカス一座だった。
シリーズ初の3D映像で描く大冒険の数々がとにかく素晴らしい。
3D演出の手数がすさまじく、立体を堪能させる仕組みが、シナリオ、構図、編集、キャラクター作り、情報量で他を圧倒している。3D作品が好きな人はもちろん、これまでの3D作品に不満がある人こそ本作を堪能していただきたい。
子どもには見た目の楽しさで、大人にはその意味を理解した上での楽しさが、といったシリーズに共通する笑いの二重構造もあいかわらず健在。この夏、文句なしに親子で楽しめるオススメ作品。(2012年8月23日・河野)