プロメテウス
壮大なテーマ 見応えも十分
21世紀後半、多くの古代遺跡を分析した科学者のエリザベスはある共通のサインを発見する。彼女はこのサインが地球外知的生命体からの“招待状"と確信する。科学者たちは宇宙船プロメテウス号に乗り、人類の起源を探るため、サインが示す未知の惑星を目指す。その惑星で彼らを待ち受けていたものは…。
1979年のSF映画「エイリアン」(リドリー・スコット監督)の前日談で、監督はスコット自身が担当。主役のエリザベスに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のノオミ・ラパス、このシリーズに欠かせないアンドロイドを「SHAME シェイム」のマイケル・ファスベンダーが演じている。
謎に包まれた人類の起源を解き明かすという壮大なテーマが設定されており、登場する惑星や地球外知的生命体の宇宙船も十分に見応えがある。ただ、後半が「エイリアン」のお決まりのパターンになっていくのは残念だ。(2012年8月30日・酒井)