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シネマ1987online

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛

孤高の闘いを入魂の演技で

ビルマの非暴力民主化運動のリーダーで、1991年にノーベル平和賞を受賞したアウン・サン・スー・チーの半生を描いた作品である。

「ビルマ建国の父」と言われたアウンサン将軍の娘スー・チー(ミシェル・ヨー)。父の暗殺後、大学教授の夫マイケル(デヴィッド・シューリス)と2人の息子と英国で暮らしていたが、母の看病のためビルマに帰国、軍事政権の圧政で人々が苦しんでいるのを目にする。請われて選挙に出馬した彼女は圧勝するが、政府はそれを無効とし、激しい弾圧を始める。スー・チーは自宅に軟禁され、家族は国外退去。愛する家族と離ればなれになりながらも、スー・チーは自由への孤高の闘いを続けていく。

ミシェル・ヨーがまさに入魂の演技で、スー・チーが乗り移ったかのよう。監督は「レオン」のリュック・ベッソン。映画人の気概を見せた秀作だ。(2012年10月18日・小野)

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