トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーンPart2
最終決戦描くシリーズ完結編
ステファニー・メイヤーの原作を映画化したシリーズの完結編。パート1に続き「ドリームガールズ」のビル・コンドンが監督している。
ヴァンパイアのエドワード(ロバート・パティンソン)と結婚したベラ(クリステン・スチュワート)。人間から生まれ変わり、永遠の生命を得た彼女だが、血に飢え、心に平安はなかった。折しもヴァンパイア最強を誇るヴォルトゥーリ族は2人の子供が一族を滅ぼす危険な「不滅の子」と見なして抹殺に乗り出す。ヴァンパイア同士のオオカミ族を交えての最終決戦の時が迫る。
あくまでも話し合いで戦いを避ける道を探ろうとするところが他の諸作と一線を画する。現実世界の争い事の和平への祈りもこめられているようで心を打つ。
全キャラクターが俳優名とともに紹介されるあたりも作り手の愛情が感じられる。幕引きもすてきなファンタジーの快作だ。(1月17日・小野)