バレット
ヒル監督復帰 名調子は健在
「ストリート・オブ・ファイヤー」のウォルター・ヒルの10年ぶりの監督復帰作。「エクスペンダブルズ」シリーズのシルベスター・スタローンと初めてタッグを組んだ作品である。
裏社会のすご腕の殺し屋ジミー(シルベスター・スタローン)。彼は元刑事殺しの仕事を請け負ったが、わなにはまり、相棒を殺されてしまう。復讐に燃えるジミーは彼を殺人犯と知りながら接触してきた刑事のテイラー(サン・カン)と思いがけず手を組み、わなにかけた黒幕を追い、究極の殺し屋キーガン(ジェイソン・モモア)と対決する。
冒頭のジミーの仕事のシーンからシビレる。ワイルドでキレのあるヒル監督の名調子は健在だ。名伯楽を得てスタローンも己にぶれない殺し屋を快演。娘役のサラ・シャヒもいい。
若造よ、これが映画だ。映画のベテランが原題通り観客にも「頭に銃弾」を撃ち放つアクション映画の快作だ。(2013年6月6日・小野)