ラストスタンド
麻薬王を阻む保安官と仲間
護送車が襲撃され、麻薬王コルテスが逃亡する。コルテスは猛スピードのスポーツカーでメキシコ国境へ向けて爆走する。FBIは総力を挙げてコルテスの行く手を阻むが、太刀打ちできない。国境に接する田舎町の保安官オーウェンズ(アーノルド・シュワルツェネッガー)は最後のとりで(ラストスタンド)となるべく、わずかな仲間と共にコルテスとその一味食い止めようとする。
カリフォルニア州知事を退任したシュワルツェネッガーの「ターミネーター3」以来10年ぶりとなる主演復帰作。監督は韓国映画「グッド・バッド・ウィアード」のキム・ジウン。保安官対無法者というアメリカ映画の伝統である西部劇のオマージュで、シュワルツェネッガーをもり立てる。
シュワルツェネッガーは今年66歳。全盛期に比べて体の切れは衰えたが、果敢にアクションに挑戦している。心から復帰を祝うとともに、これからのスクリーンでの活躍を期待したい。(2013年5月16日・酒井)