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シネマ1987online

ローン・レンジャー

心意気感じる痛快な娯楽作

かつて米国のラジオ、テレビで人気を博し、日本でも話題を呼んだ同名作の映画化。「パイレーツ・オブ・カリビアン」でコンビを組んだジョニー・デップ主演、ゴア・ヴァービンスキー監督による作品である。

19世紀の西部、無法時代、正義を貫く青年検事のジョン・リード(アーミー・ハマー)は、兄を殺され自分も命を狙われる。瀕死の彼を霊力でよみがえらせたのが、少年時代に愛する者を殺されて心に痛手を負った「悪霊ハンター」のトント(ジョニー・デップ)だった。ジョンは愛馬シルバーにまたがりマスクをつけて「ローン・レンジャー」となり、トントと力を合わせて悪党たちと対決する。

ジョンとトントの凸凹コンビと馬が傑作だ。列車での格闘などアクションにも工夫が凝らされている。銃撃戦の場面が多いが、ジョンは悪党の命を奪うためには一発も銃弾を発しない。そこにつくり手の心意気も感じられる。痛快な娯楽作である。(2013年8月22日・小野)

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