フライト・ゲーム
ノンストップの恐怖とスリル
理屈抜きに画面に引き込まれる面白さ。恐怖とスリルがこれでもかと続くサスペンスアクションだ。
高度1万メートルの大西洋上空を飛ぶ旅客機の中で事件は起きる。「指定の口座に1億5千万ドル送金しなければ、20分間に1人ずつ乗客を殺す」。搭乗している連邦航空保安官ビルの携帯電話にメールが入った。予告通り20分後に1人の乗客が殺される。犯人は機内のどこかにいるのだ。
監督は「アンノウン」(2011年)のジャウマ・コレット=セラ。ビルには「アンノウン」でも主演を務めたリーアム・ニーソン。少々お年は召したが、堂々たる体格と力強いアクションはまだまだ健在で、迫力十分である。ちょっと憂いを含んだ表情もいい。
原題は「NON-STOP」。わざわざ「フライト・ゲーム」と改題しないほうが良かった気もする。ラストのラストまで目が離せない、まさしくノンストップの映画なのだから。(2014年9月11日・林田)