ローン・サバイバー
200人の敵 激しい銃撃戦
マーク・ウォールバーグの出るエンターテインメントに外れなし。そう思える新作である。
2008年6月、米海軍特殊部隊ネイビー・シールズ所属の兵士マーカス・ラトレル(ウォールバーグ)ら特別偵察班4人がアフガニスタン山中に降下する。タリバンのリーダーを捕捉する密命を帯びていた。山で民間人と遭遇、捕縛するが、命を助ける。ラトレルらは作戦を中断し、通信のため山頂へ向かったところで、200人以上のタリバン兵に包囲され、激しい銃撃戦となる。4人は生き残れるのか。
ネイビー・シールズ最大の惨事と言われる実話の映画化。山中での銃撃戦が臨場感たっぷりで目がくぎづけとなる。兵士たちの実像が映されるが、演じた俳優以上に好漢ぞろい。フィアンセと一緒の姿が痛ましい。どんな人間も誰かの助けがなければ生きてゆけないという思いを強くする。監督は「バトルシップ」のピーター・バーグ。見応えある力作だ。(2014年4月17日・小野)